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Photographic Solutions「ブラシオフ」

撮像素子のホコリを静電気で吸着

 レンズ交換式のデジタルカメラを使用していると問題になるのが撮像素子に付着するホコリだ。銀塩カメラはフィルムにホコリが付着していても、巻き上げてしまうので写りこむのはその1枚だけだが、デジタルカメラの撮像素子は一度ホコリが付いてしまうとずっと同じところにホコリが写ってしまう。

 撮像素子のホコリを取るためには、普通ブロアを使用して吹き飛ばしたりするが、舞い上がったホコリが再度付着する可能性もある。

 そこで今回試してみたのが、銀一が輸入している米Photographic Solutionsの「ブラシオフ」(12,600円)という製品だ。これは、撮像素子を直接ブラシでクリーニングするというもので、一見したところ単なる筆のようだが、NASAのファイバー設計技術を基に開発したというハイテク製品だ。


パッケージ。日本語の取扱説明書が付属する ブラシ部分とキャップ

放電用のケーブルはプラグ式で簡単に取り外しができる ケーブルの先端はクリップになっており、金属部分に固定できる

 銀一によると、撮像素子にホコリが付着するのは撮像素子がプラスに帯電し、ホコリがマイナスに帯電することで両者が引き合ってしまうためだという。ブラシオフは、撮像素子よりも強力にプラスに帯電して、撮像素子に付着したホコリを取り去る仕組み。さらに、ブラシの繊維間の気圧変化の効果も加わって強力にホコリを取ることができるという。

 ブラシ側にある程度ホコリが溜まってきたら、付属のケーブルで金属部分と接続し、ブラシに溜まっていた静電気を放電させる。こうすることで、ブラシのホコリが落ちるようになっている。

 さて、早速試してみることにした。取扱説明書によると、初回使用時にはブラシ先端をクリーニングする必要があるという。買ってきてすぐに使える、というわけではないがデリケートな撮像素子に触れることを考えると仕方がない。

 クリーニング液は堀内カラーの「HCL LENS クリーナー」を、不織布は「Kodak Lens cleaning paper」を使用した。ブラシのクリーニング後はクリーニング液が撮像素子に付着しないように、ブラシを十分に乾燥させるのがポイントだ。


不織布にクリーニング液を付けて、ブラシ自体をクリーニングする カメラをクリーニングモードにして清掃を行なう

 今回は効果をわかりやすくするために、撮像素子に大小のホコリを人為的に付着させてみた。実際のクリーニングはブラシで“掃く”というよりも、撮像素子の表面を軽くなでるといった感じでよいようだ。

 クリーニングの前と後に白い紙を撮影して、ホコリによる影響を確認した。ホコリの写り込みを見やすくするために、最小絞りであるF32まで絞り込んだ。

 撮影前は大量に付着していたホコリが、クリーニング後はほとんどなくなっているのがわかる。ここまでホコリを除去できれば、実際の撮影ではほとんど問題にはならないだろう。


クリーニング前 クリーニング後

 撮像素子に直接ブラシをあててクリーニングする行為は、いやが応にも不安をかき立てる。しかし、実際に試してみると、撮像素子を傷めることなく、あっさりとクリーニングできた。

 ブラシオフは撮像素子のホコリを取るのと同じ原理で、レンズ表面のホコリを取ることも可能だ。カメラのクリーニング用品としてはやや高価だが、一度購入すればずっと使えるものだし持ち運びもブロアーのようにかさばらない。

 木の棒に紙を巻きつけて撮像素子をクリーニングするキットなども市販されているが、それらに比べるとずっと手軽にクリーニングが行なえる。撮像素子を常にきれいな状態にしておきたい、といった人は試してみるのもいいだろう。


【注意!!】

 本記事を参照して撮像素子のクリーニングを行なう場合は、すべてご自身の責任において作業を行なってください。作業によって万一、キズ、故障、破損などのトラブルが発生しても、一切の責任をPhotographic Solutions、銀一株式会社、デジカメWatch編集部は負いませんのでご了解ください。撮像素子のクリーニングを行なってもホコリが取りきれないときなどは、無理をせずにメーカーのサービスセンターに相談してください。



URL
  銀一
  http://www.ginichi.com/
  製品情報
  http://www.ginichi.com/shop/digital_acc/detail/acc_146.html

関連記事
銀一、静電気でホコリを吸着する撮像素子清掃ブラシ「ブラシオフ」(2006/05/09)


( 本誌:武石 修 )
2006/06/06 01:47
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