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Flipbac Innobations「フリップバック」
~固定式液晶モニターをバリアングルに
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フリップバックのパッケージ
液晶モニターの角度を自由に変えられるバリアングル(フリーアングル)液晶モニターは、撮影の自由度が高く便利な機能だ。常用している人も多いだろう。
ただ、搭載しているデジタルカメラがあまり多くないのが現状だ。メーカーとしてみれば、大きな液晶パネルが使えなくなる、本体の厚みが増してしまう、強度面の問題、コストが掛かる……など様々な要因があるのだろう。しかし、一度バリアングル液晶モニターを使ってしまうと、固定式液晶モニターには戻れないくらいの使いやすさがある。
そうしたニーズを汲んでか、これまで固定式液晶モニターにミラーを取付けることで液晶モニターの画像を90度反射させ、擬似的にバリアングルを実現する製品が写真用品メーカーから出ていた。ただ、ミラーが1方向にしか開かないので、横位置のみでの使用に限られていた。
そうしたなか、縦横2軸の回転機構を備えた液晶モニター用ミラー「フリップバック」(Flipbac)をカナダのFlipbac Innobationsが発売した。執筆時点ではWebサイトでの直販のみだが、購入手続きを行なえば日本にも発送してもらえる。価格は19.99ドルで、送料が別途5ドルかかる。Webサイトには日本語のページもある。カラーはブラックとシルバーの2色だ。
本体。表面はつや消し塗装
ミラー面。付属の両面テープでカメラに取付ける
フリップバックを展開したところ。針金を軸に2方向に回転できる
フリップバックは、今のところ3型液晶モニター用のみのラインナップになっている。液晶モニターに貼り付ける枠、軸になる針金、ミラーの3つからなっており、単純な仕組みだが、針金を軸にすることで2方向への回転を可能にしている。
カメラへの装着は、取付け枠に付いている両面テープで液晶モニターに直接貼り付けるだけと簡単だ。液晶保護フィルムの上からだと、剥がれてしまう場合があるので、保護フィルムなどは使用せずに直接貼り付ける必要がある。だが、フリップバックは、閉じたときに液晶モニターを守るプロテクターにもなるので、携帯時の傷つきの心配は無いだろう。
今回はPowerShot G10に装着してみた
装着したところ
左右と下のフレームで液晶モニターに接着する
取付け前
取付けると5mmほど厚みが増す
早速使用してみたが、3型という比較的大きな液晶でバリアングル的な撮影が行なえるのは、大変おもしろい。ミラーの開閉もスムーズだ。特に縦位置でのローポジションは、建物を見上げて撮るなど高さを強調した構図を作ることができる。
また、カメラを腰のあたりに構えるウエストレベルも容易に行なえる。アイレベルとは少ししか高さが違わないように思うが、なかなか雰囲気の異なる写真が撮れるのだ。二眼レフカメラと同じで、撮影する相手にさほど意識させることなく撮れる効果もあると思う。
もちろんハイアングル撮影も可能だ。ただし、この場合カメラを逆さまに構える必要がある。後からPCで上下を反転させる必要はあるが、人混みでの撮影などで威力を発揮するだろう。
ミラーに映る像は、左右は反転しないものの上下が逆になるために、やや違和感があった。ただ、慣れれば問題のないところだと思う。
なお、通常の撮影では、ミラーを180度下または左に開くことで液晶モニターを直接見ることができる。
横位置で開いたところ
ミラーを覗いたところ
縦位置で開いたところ
ミラーを覗いたところ
ミラーを下に開くことで、通常の撮影が可能
同様に、左側に開くこともできる
ローポジション対応三脚との組み合わせで使うのも便利だ
ウエストレベルで構えることもできる
ハイアングルでは、カメラを逆さまに構えることで対応できる
カメラに取付けても違和感がない
フリップバックの本体は背面にロゴが入っておりなかなかオシャレなデザインだ。今回試したブラックはつや消しの触感塗装になっていて手触りもいい。
PowerShot G10に装着してみたところ、ミラーを閉じるとカメラと一体感のあるデザインで格好が良い。取付けると厚みが5mmほど増えるが、元のカメラが割と厚みのあるカメラだったせいか、さほど違和感は無かった。
先に述べたような左右逆に映ることなど、“バリアングル液晶モニターと同じように”とはいかないが、一度試してみると良いかもしれない。
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URL
製品情報
http://www.flipbac.com/jp.htm
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関連記事
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フリップバック、固定液晶でフリーアングルが可能になるミラー(2008/11/14)
( 本誌:武石 修 )
2009/02/05 13:49
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