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ドンケ「F-3バックパック」

~“らしさ”がたまらない老舗ブランドのニューフェイス

F-3バックパック。写真のカラーはオリーブ
 ドンケといえば、固定ファンの多いカメラバッグブランドの雄だが、あくまでそのイメージは「ショルダーバッグのメーカー」というもの。多くのカメラファンが、あの横長のシルエットを思い浮かべるはずだ。特徴を挙げれば、ワンフラップの開口部、大きめのサイドポケット、そして風合いの良いコットンの表地などだろう。

 ところがそのドンケが、初のバックパック「F-3バックパック」をリリースした。国内では2008年10月から購入可能で、3万円台後半での販売を見かける。カラーは、ショルダードンケを彷彿とさせるブラック、サンド、オリーブ。収納部を上部と下部にわけた2気室タイプで、背中側にはメッシュ地の分厚いクッションを装備。胸部と腰部のそれぞれにハーネスを備えるなど、バックパックとしても本格的だ。

 ドンケのラインナップのうち、比較的コンパクトなショルダーバック「F-3X」をベースにしており、下段の仕切りもそれに準じたX字となっている。F-3同様、見た目の割に収納力はなかなかのもので、下部の機材収納スペースにはEOS 40D、17-70mm F2.8-4.5 DC Macro HSM、APO 50-150mm F2.8 II EX DC HSMを収納できた。F-3Xもそうだが、工夫すればもっと入るだろう。

 表地の素材はもちろんコットン。風合いはショルダードンケのそれであり、ファンならその手触りにニヤリとするだろう。ドンケといえばコットンのほかにバリスティックナイロンのモデルもあるが、今のところF-3バックパックはコットンのみとなっている。緩衝材が少ないのもドンケの特色で、見た目より軽量なところにも、ショルダードンケと共通の思想を感じる。


下部気室が機材収納部。X字のレイアウトがF-3Xを彷彿とさせる 上部気室はシンプル。レインウェアやタオルなどを入れるのに重宝する

フラップにはDOMKEのロゴ。バックルもドンケを強調するアイテム フラップにはジッパー式のポケットを装備

上部にはハンドルを備える。これが結構便利だった サイドポケットもドンケを象徴する機能

ゆったりしたフロントポケット ショルダーと同じくメッシュポケットもある

やっぱりあったU.S.A.タグ メッシュ地のクッションだけドンケっぽくない?

 ドンケらしい部分はまだある。例えば上部気室から下部気室までを覆うフラップ。バックルあるいはベルクロで留めるところがファンにうれしい点だ。ただし、最終的な気室へのアクセスにはジッパーの開け閉めを伴うので、ショルダーほど迅速な機材の出し入れができるわけではない。移動中に背負うバックパックは、しっかりしまってないと荷物のこぼれ落ちが怖い。そのため、ジッパーによる開閉は仕方がないところだろう。それでもフラップはドンケファンにとってほのかにうれしいギミックなのだ。

 また、えも言われぬドンケ魂を感じるのが両サイドのポケット。ふたはベルクロ留めで、ショルダードンケと同じように開け閉めしやすい。下部収納部に設けられたメッシュポケットも、ショルダードンケに準じたデザインといえるだろう。小物を入れるのに重宝する。また、機能や品質に関係ないとはいえ、MADE IN U.S.A.のタグもファンにはうれしいアイテムだ。

 バックパックとして気になったのは、上下の気室をつなげることができない点と、レンズを装着した状態でのボディの収まりの悪さ、ノートパソコン非対応といったところ。とはいえ最後の2点は、すでにショルダードンケを愛用しているユーザーなら気にならない要素かと思う。というわけで「たまにはバックパックも使いたい」と考えているドンケファンに、一押しのアイテムといえる。また、カメラ用のバックパックでコットン地は珍しいので、一風変わった製品を探しているバックパックファンもお試しいただきたい。



URL
  銀一
  http://www.ginichi.com/

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ドンケ、「F-3X」ベースのバックパック(2008/10/07)


( 本誌:折本幸治 )
2009/01/23 00:08
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