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ドンケF-2ワックスウェア

ワイルドに変身した定番カメラバッグ

 ドンケのF-2といえば、国内で古くから愛されている米国製の定番カメラバッグだ。そのF-2に新バリエーション「F-2ワックスウェア」が3月に登場。その名の通り、米国ワックスウェア社のオイル引きキャンバスを採用しているのが特徴で、カメラバッグでは珍しいワイルドさがたまらない製品だ。

 オイル引きキャンバスとはその名の通り、生地にオイル(ワックス)をしみ込ませたもの。オイルドコットン、オイルスキンなどとも呼ばれ、その耐水性から欧米ではハンティング用品にも使われているという。

 一見すると、同じくF-2の2007年~2008年限定カラー「F-2チョコレートブラウン」に近いカラーリングだが、チョコレートブラウンはどちらかというと、上品で可愛らしい雰囲気だ。一方ワックスウェアは、ちょいワルを通り越して思いっきりスパルタンな印象。色合いもそうだが、デニムのユーズド加工を思わせるような使い込み度の高さが、何ともいえないワイルドさを醸し出している。しなやかな手触りと、わずかにひんやりする触り心地もコットンキャンバスとは異なる感触。新品なのにすでに使い込まれたかのようなコシのなさも、この製品独特の魅力となっている。

 ワックスによる耐水性にも注目したい。コットンキャンバスのF-2の泣き所が雨だが、オイル引きのF-2ワックスウェアでは、雨天時にかなりの撥水性を確認した。とはいえ、何度も雨に降られるとワックスが薄くなるので、付属のメンテナンス用のワックスを適宜塗り込むことになる。愛着が強く沸きそうだ。もっとも各部の隙間はそれなりに大きいので、いくら撥水性があるといっても完全な防水は期待できない。コットンキャンバスよりは内部に雨がしみ込みにくい、ぐらいの感覚がちょうど良いのだろう。


使い込んだような見た目が格好良い F-2と同じく、田の字型のコンパートメントが付属

コンパートメントと底板を外したところ 雑誌などを入れるのにちょうど良い背面のポケット

フラップ内側にはジッパー付きのポケットを装備 前面のポケットもF-2の特徴。レンズキャップなどを収納しやすい

両サイドポケットもF-2の象徴だ エントリークラスのボディなら余裕で入る。ただしクッションがないので注意

 注意すべきはオイルのベトつき。購入当初の新品状態だとほとんど気にならないが、たっぷり塗り込むと当然、オイルが衣服やカメラ機材に付着しやすくなる。自分の好きな仕上げを試行錯誤するのもこの製品の魅力なのだろう。

 機能は従来のF-2と同じ。付属するコンパートメントは田の字型で、適度に滑る素材のおかげで機材の出し入れがしやすい。コンパートメントは面ファスナーで固定でき、バッグの中央に置けば左右に2台のボディ、コンパートメントにレンズを収納できる。身体になじむ形状と素材、滑りにくいショルダーベルト、担ぎながら機材を取り出せる安定性、両サイドの使いやすいボケットなど、F-2の魅力はそのままだ。

 もちろん、ノートPCの収納スペースがないなど、F-2と同じく設計の古さは感じる。しかしF-2ワックスウェアは、そうしたクラシカルなF-2の魅力を一層引き出した製品といえないだろうか。コットンキャンバスのF-2が3万240円のところ、F-2ワックスウェアは3万6,750円と少々考えてしまう価格だが、ドンケを愛する人ならぜひ一度手にとってほしい。


【2009年5月20日】銀一がドンケの値下げを発表。改定後の新価格は、F-2が2万5,200円円、F-2ワックスウェアが2万8,350円になります。


お約束のMADE IN USAタグ ワックスウェア社のワックス缶が付属する

左が通常のコットンキャンバス製F-2(サンドカラー)


URL
  銀一
  http://www.ginichi.com/
  製品情報
  http://www.ginichi.com/product_info.php/manufacturers_id/23/products_id/5128

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ドンケ、ワックスコットン生地のカメラバッグ(2009/02/18)


( 本誌:折本幸治 )
2009/05/12 13:11
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