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アイアールキューブ MEA-17M

ファインダー拡大アイピース「DK-17M」をD70などで使用可能に

MEA-17M経由でD50に取り付けたDK-17M
 ニコン製デジタル一眼レフに取り付けることで、ファインダー像を1.2倍に拡大する純正オプション、マグニファインアイピース「DK-17M」。しかしD2/D1シリーズでしか使用できないとあって、それ以外のD100/D70/D70s/D50ユーザーは悔しい思いをしていることだろう。D2/D1系のファインダーアイピースの形は「丸」、D100/D70/D70s/D50は「四角」との違いからだが、むしろ0.75倍(50mmレンズ装着時)とファインダーが狭い、これら低中位機こそ使用したいアイテムだ。

 そんな状況をうまく突いた製品が出た。有限会社アイアールキューブの「MEA-17M」だ。これを使うとDK-17MがD100/D70/D70s/D50に取り付けられるという。早速試してみた。

 製品そのものは単純で、角窓→丸窓を変換する単なる中間リング。DK-17M(4,725円)を取り付けるには、別途ニコン純正のアイピースアダプタ(189円)が必要で、さらにMEA-17M自体の2,980円も加えて出費は計7,894円となる。はたしてそれだけの効果は得られるのか。なお、アイピースアダプタは、カメラに標準で付属するゴム製の接眼目当ての代わりに装着し、アングルファインダーなどのアクセサリを取り付けるものだ。

 取り付け方は簡単。MEA-17Mの両端にはアイピースアダプタ、DK-17Mの双方に対応したネジが切られているので、両端にそれぞれをねじ込むだけだ。あとは接眼目当てを外したD100/D70/D70s/D50に、接眼目当てと同様に取り付ける。対象カメラには高級機のようなアイピースシャッターがないので(D2系はアイピースシャッターを開いたままアイピースを回すと壊れる)、気をつけるべき点は特にないだろう。

 すべてを3段重ねで装着したD50は、尋常じゃないファインダーの突出量となる。格好良いといえばそうだし、変といえば変。それよりも、カメラバッグから取り出すときなどに、バッグのフチなどに引っ掛けはしないかと気を使うかもしれない。そもそもユーザーによっては今まで使っていたカメラバッグに入らないことも考えられるので、移動時は取り外しておくのも手だろう。慣れればスムーズに着脱できる。


左からアイピースアダプタ、MEA-17M、DK-17M 左の3つを組み上げたところ

 見え具合はというと、まるで上位機種のようにファインダー像が大きくなった。視野枠を囲む黒枠が大幅に減り、被写体にぐっと近付いた印象。ファインダー下部の液晶表示も大きくなる。アイピース自体が純正でハイエンド向けなこともあり、歪みも少なく、周辺落ちもとくに生じていない。投資額に見合う効果といってよいだろう。

 ただし、以上は眼をアイピースにぴったりとくっつけた場合。ファインダー内の全てを視野に収めるには、目蓋がアイピースのガラス部分にあたるくらい眼を近づけなくてはならない。中途半端に眼を離すと四辺がケラるからだ。私の場合、メガネ着用時はダメで、コンタクトレンズ装用時でOK。それでも気をつけないと下部の液晶表示は隠れるがちになる。そのため、つい眼窩にアイピースを食い込ませようと力が入る。何人かのD70ユーザーに見え具合を試してもらったが、やはり「眼を近づければ全視野に収めれられる」、「ちょっとでも離すと液晶表示が隠れる」という意見が多かった。

 本来、こうした対象機種に対し、APS-Cサイズ相当のデジタル一眼レフを推し進めるニコンなどカメラメーカーこそ、何らかのマグニファヤーを出してもよいと思う。少々値は張るが、ファインダーの狭さを気にするユーザーで、かつメガネ利用者でなければお勧めできるアイテムだ。



URL
  アイアールキューブ
  http://www.ircube.jp/
  製品情報
  http://www.ircube.jp/main/product/mea/

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( 本誌:折本 幸治 )
2005/09/08 01:03
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