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サンディスク Extreme III(SDタイプ)
 
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松下電器の20MB/secとベンチマーク対決 
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CFと同じようにポーチとリカバリソフトが付属する。保証は無期限。価格はカメラ量販店で22,400円
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 サンディスクの「Extreme III」シリーズに、SDメモリーカード版が投入された。一部の店頭では5月27日に販売を開始。しかし、当初は品薄のため入手しづらい店舗もあったと聞く。私も6月に入り、ようやく1GB版(SDSDX3-1024-903)を大手量販店で入手した。価格は22,400円で、速度・容量の面でライバルにあたる松下電器製の1GB「PRO HIGH SPEED」(RP-SDK01GJ1A)や、アイ・オーの「SD20-1G」に比べると、現状では3,000円ほど高価になる。
 
  これらハイエンド向け製品の売りは、何といっても20MB/secを謳う転送速度だ。ただし「転送速度最大20MB/sec」としているPRO HIGH SPEEDに対し、Extreme IIIは「読み込み最大20MB/sec“以上”」と、表現が微妙に異なる。また、PRO HIGH SPEEDには専用のCardBus対応PCカードアダプタが用意されているなど、費用対速度について一概に決め付けられないのが現状だ。
 
  そこで、Extreme IIIとPRO HIGH SPEED(ただし512MB)のベンチマークをとってみた。ついでに7MB/secのバッファロー「RSDC-S1G」も加えることにする。7MB/secの製品はカメラ量販店で15,000円前後、さらにポイント還元率が15~20%と低廉化しており、「とにかく大容量が欲しい」向きには興味ある物件だろう。
 
  計測は2種類の方法を試した。まず、記録メディアとしてSDメモリーカードのみを採用するデジタル一眼レフカメラ「*ist DS」を用意。ドライブモードを「連続撮影」に、連写、画質モードを「RAW」(約11MB)にそれぞれ設定し、レリーズボタン押しっぱなしで10コマ目が記録されるまでに何秒かかるかを計った。*ist DSの連写能力は2.8コマ/秒、連続5コマ(RAW撮影時)なので、5コマ後にカードへの本格的な書き込みが生じる。その後バッファが空き次第、ぽつりぽつりとほぼ等間隔でシャッターが落ちる。各カードとも5回計測し、その平均値を求めた。フォーカスはマニュアルで統一し、焦点距離、被写体も共通させた。
 
 
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デザインはCFを踏襲。高級感はかなりのもの
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左からExtreme III、PRO HIGH SPEED、RSDC
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*ist DSのSDメモリーカードスロット
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 結果はExtreme III=17秒9、PRO HIGH SPEED=18秒2、RSDC=18秒8。ほとんど差がないのは、*ist DSが高速書き込みに対応していないためだろう。わずかにExtreme IIIが高速だが、体感上では判別できないレベルだ。人的要因の大きい計測なので、参考程度に見て欲しい。
*ist DSでの計測結果(秒)
| 型名 | 
発売元 | 
平均所要時間 | 
 
| SDSDX3-1024-903 | 
サンディスク | 
17秒9 | 
 
| RP-SDK512J1A | 
松下電器 | 
18秒2 | 
 
| RSDC-S1G | 
バッファロー | 
18秒8 | 
 
 
 
 次に、CardBus対応PCカードアダプタを使い、PC上での速度をHDBENCHで計った。これも5回計測し、平均値を出した。結果は下表の通りとなった。
各カードの転送速度(KByte/s)
| 型名 | 
発売元 | 
Read | 
Write | 
FileCopy | 
 
| SDSDX3-1024-903 | 
サンディスク | 
22,457 | 
15,316 | 
819 | 
 
| RP-SDK512J1A | 
松下電器 | 
20,967 | 
13,179 | 
1,542 | 
 
| RSDC-S1G | 
バッファロー | 
7,438 | 
6,693 | 
1,444 | 
 
 
 
 Read、WriteともExtreme IIIの転送量が多く、若干高速なのがわかる。測定前は松下電器製のPCカードアダプタということでPRO HIGH SPEEDの優位を予想していたが、軽く裏切られた格好だ。
 
  結局、今回はどのカードを用いてもカメラ側の書き込み速度は大きく変わらなかった。SDメモリーカードの高速転送にカメラ側が対応したという話題はまだ聞かないので、しばらくは低価格な7MB/secで我慢するというのも手だろう。
 
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計測に使用した*ist DS。今夏はD50、*ist DLと、SD採用の一眼レフが増える
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 ただしPCへの取り込みなど、撮影後の後工程まで見据えた場合に高速速度が生きてくる。撮影枚数が多ければ多いほど効果を実感できるはずだ。また、将来のカメラに備える意味で、どうせなら高速タイプを買っておくという判断もある。
 
  Extreme IIIとPRO HIGH SPEEDの価格差および速度差は微妙だが、私に関しては「いつ店に行ってもPRO HIGH SPEEDが売ってないので」、仕方なくExtreme IIIに飛びついたという側面もある。デジタル一眼レフでの本格的な採用が始まった今、細かい性能差よりも、安定した供給体制を早く敷いて欲しいところだ。2GBも首を長くして待ってるのだが……。
 
 
■ URL 
  サンディスク 
  http://www.sandisk.co.jp/
 
  製品情報 
  http://www.sandisk.co.jp/retail_ex3sd.html
 
 
■ 関連記事 
・ サンディスク、SDとメモリースティックPROの「Extreme III」を国内発売(2005/05/26) 
 
 
( 編集部 )
 
2005/06/14 00:27
  
 
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