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コシナ「28-105mm F2.8-3.8ズームレンズ」

約2万円で買える? ニッパチ大口径標準ズーム

コシナの28-105mm F2.8-3.8を装着したKiss Digital(右)。左はキヤノンEF-S18-55mm F3.5-5.6 USM
 コシナといえば、銀塩レンジファインダーカメラを中心とした「フォクトレンダー」ブランドの製造元であり、最近では、カールツァイスと共同開発した「ツァイス・イコン」や、ZMカールツァイスレンズ群の製造元として話題に上がるメーカーである。

 ところが、こうしたクラシックなカメラやレンズばかりでなく、あまり店頭で見ることはないものの、コシナ製のAFカメラ用レンズが主に通販などで流通しているのはご存知だろうか。なかでもユニークなのが、今回取り上げる「28-105mm」の大口径ズームである。

 このレンズは、大口径(F2.8、しかしF値はテレ側では3.8に変化する)ながら、EOS Kiss Digitalとセットで売られているEF-S18-55mm F3.5-5.6 USMよりわずかに大きいくらいのサイズである。しかもネット通販で2万円程度で買える。

 大口径レンズとしては軽く(実測425g)、外装はいかにもプラスチック然としている。ズーム方式は直進式。'80年代の終わりごろ、ニコンF4と一緒に売られていた35-70mm F2.8や80-200mm F2.8のズームレンズは直進式を採用していたが、同時期にトキナーの28-70mm F2.8や80-200mmF2.8のズームレンズが、現在ほとんどのレンズが採用している回転式ズームを採用、シェアを上げたのを思い出す。

 マニュアルフォーカスのレンズの場合、1つのリングでズームとフォーカシングができる直進式が支持されたが、AF時代になり、フォーカシングがカメラ任せになった今、ズームは回転式が便利とされている。

 ただ、久しぶりに直進式を使ってみると「手を回転方向に動かさないのでホールディングが安定する」というメリットがあるようにも思えた。ズームの動きは軽めで、レンズを下に向けるとテレ側に簡単に動いてしまう。


いまどき珍しい「直進ズーム」式 マウントはプラスチック製

 デジタルを意識していない頃の設計のため、逆光での使用はやはり難しい。比較がしやすいように「フードなし」で撮影したが、このレンズをうまく活かして使うには、「フードをちゃんと使う」、「ハレ切りをする」、「光源を入れないようにフレーミングする」などの工夫が必要だろう。

 開放値が明るいズームは、「ファインダーが明るいため、フレーミングがしやすく、被写体の細部まで観察しやすい」というメリットがある。最短撮影距離が長かったり、ズームリングの「AF」ロゴや、全体のデザインが垢抜けなかったりするが、ネット通販で「新品のニッパチズームが2万円程度で入手可能」というところがポイントだ。直進ズームも慣れれば扱いやすい。

※作例のリンク先は、撮影した画像データをそのままコピーし、リネームしたものです。
※すべての作例はEOS Kiss Digitalで撮影しています。
※作例データは、使用レンズ / 記録解像度 / ISO感度 / 絞り値 / シャッター速度 / 露出補正値です。


105mm域、逆光方向で撮影。全体的にフレアっぽく、さらに画面下側にゴーストが見える。背景のボケは丸くきれい。
コシナ28-105mm F2.8-3.8 / 3,072×2,048 / ISO200 / F4 / 1/800秒 / 0EV
比較のため、キヤノン製18~55mm(55mm域)で撮影。ゴーストは見えるがさすがにデジタル専用設計のため、フレアっぽさが少ない。
キヤノンEF-S18-55mm F3.-5.6 USM / 3,072×2,048 / ISO200 / F5.6 / 1/500秒 / 0EV

最短撮影距離の1.5m、105mm域で撮影。
コシナ28-105mm F2.8-3.8 / 3,072×2,048 / ISO200 / F4 / 1/1,000秒 / +0.7EV


URL
  コシナ
  http://www.cosina.co.jp/


( 木村 英夫 )
2005/04/12 00:41
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