10月号【柏木美里 + シグマSD15】1週目
~独特の絵が魅力的!


 10月号は、シグマSD15と柏木美里ちゃんの登場だ。撮影日は運悪く台風の影響で朝から雨。天気予報で昼からは晴れる事がわかっていたので、早めの昼か、遅めの昼か……とドキドキしながら撮影をはじめた。しかし実際雨が止んで少し明るくなってきたのは11時半過ぎ、さすがに暗い写真が4週続くと面白くないので、普段より30分だけスタジオを延長して明るい写真を狙ったのが上ブロックとなる。

 シグマ「SD15」の主な仕様は、有効画素数約1,406万画素(2,652×1,768ピクセル×3層)、サイズ20.7×13.8mmのX3ダイレクトイメージセンサー搭載、最大記録画素数はJPEG時2,640×1,760ピクセル、RAW現像時5,280×3,520ピクセル、専用リチウムイオン充電池「BP-21」、対応メディアはSDHC/SDメモリーカード、3型約46万ドット液晶モニターなどを備える。イメージャーが一般的なベイヤー構造ではなく、R/G/B三層重なっているのが特徴的なデジタル一眼レフカメラだ。

 今回使用したレンズは、「17-50mm F2.8 EX DC OS HSM」一本。35mm判換算での焦点距離が約29-85mm相当となり、この手の撮影にはちょうど良く、ズーム全域でF2.8なので扱いやすい。大きさや重量もほどほどなのでSD15にはベストマッチと言えよう。

 普段この連載はJPEG+RAWで撮影し、JPEGは現場での確認用、RAWは掲載用としているのだが、このSD15はRAWかJPEGかのどちらかにしか対応しておらず、すべてRAWで撮影した。この関係もあり、現場で確認するためThinkPad X201iにもRAW現像ソフト「SIGMA Photo Pro 4.1」をインストールしている。さらにRAW現像時、任意の画素数に保存できず、「標準」、「2倍」、「1/2倍」のみの対応なので、標準で保存(2,640×1,760ピクセル)、Photoshopで掲載サイズ(2,544×1,696ピクセル)へリサイズだけ行なった。カラーモードは4週すべて「スタンダード」、カットによって露出、コントラスト、彩度、X3 Fill Lightなどを若干触っている。

 カメラの設定はすべてノーマルの状態だ。上ブロックはISO100、絞りF5.6、シャッタースピード1/160~1/400秒。ズームは25-45mm。下ブロックはISO200、絞りF3.2、シャッタースピード1/125~1/250秒。ズームは30-50mmとなっている。上ブロックは冒頭で書いたように、やっと台風が通り過ぎて、晴天になった時に撮ったカットだ。このFOVEON X3ダイレクトイメージセンサーは、DP1やDP2もそうだったが、十分明るい時にほかのカメラにはない独特な絵を作り出す。スタジオの時間を延長したかいがあった。

 逆に下ブロックは撮影中の写真からも分かるようにまだ雨が降っている時間帯だ。実はこの水着の一つ前にストロボを使って別の水着を撮影、時間稼ぎしたものの、まだ天候は回復せず、少しでも明るい窓際、そしてISO200の設定になっている。この手のしっとりした雰囲気ならこんな写りもありだろう。

 柏木美里ちゃんは、現在スーパーGT「DUNLOP」のレースクイーン。つい最近3本目のDVDビデオ「STALKER」をリリースしたばかり。興味のある人は是非彼女のブログを見て欲しい。(続く)

actress柏木美里@K-point
photographer西川和久
SD15
17-50mm F2.8 EX DC OS HSM



西川和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!http://www.iwh12.jp/blog/

2010/10/1/ 00:00