写真で見るリコー「GR DIGITAL III」
Reported by 本誌:武石修
GR DIGITAL III |
リコーが5日に発売するコンパクトデジタルカメラ「GR DIGITAL III」をお借りすることができたので、外観写真やメニュー画面などを中心にお伝えする。なお、実写画像は後日掲載する。
GR DIGITAL IIIは、35mm判換算28mm相当の単焦点レンズを搭載する高級コンパクトデジタルカメラ「GR DIGITAL」シリーズの最新モデル。新たに、レンズを一新し28mm相当でF1.9とF2を切る明るいレンズを搭載した。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は8万円前後の見込み。
外観は、従来モデルを踏襲したもので、一見しただけでは前モデルとの違いを見つけることは難しい。新レンズの搭載によって、収納時のレンズの高さがやや増えてはいるが、従来モデルとほぼ同等のサイズに抑えている。グリップのラバーや表面仕上げもGR DIGITAL IIと同じだ。ボタンの位置などもほとんど変っていないため、GR DIGITAL シリーズのユーザーであれば操作に迷うことはないだろう。
一方、前モデルから大きく進化したのが液晶モニターだ。GR DIGITAL IIの2.7型約23万ドットから3型約92万ドット(VGA)になり、精細感が大幅に向上した印象だ。メニューの細かい文字も大変見やすい。ファンクションボタンやマイセッティングの増設と合わせて、使い勝手の向上が期待できそうだ。
■外観
新たに、開放F1.9のGRレンズを搭載した | レンズの大口径化に伴って、収納時の鏡胴がやや高くなった |
シャッターボタン回り | 同背面から。マイセッティングが3カ所に増えた |
同社伝統の「ADJ.」レバーも継承。パラメーターの変更が素早く行なえる | サムネイル表示およびフラッシュボタン。露出補正などもできる |
背面のボタンは、液晶モニターの3型化で、やや位置が変った | ホットシュー |
従来通り、グリップのラバーも健在 | 右下のGRロゴは彫込みになった |
側面にストロボポップアップスイッチを備える | ストロボをポップアップしたところ |
ストラップ穴。シャッターボタン側の穴または、下部の穴と併せて2点吊りができる | バッテリーおよびメモリーカードスロット |
付属の充電器(左)とバッテリー(DB-65、右) | DB-65は、GR DIGITAL II付属の「DB-60」から容量を約8.7%増した。これにより3型液晶になっても、従来と同じ撮影枚数を確保している |
同梱のストラップ | バッテリーと記録メディアを含む重量 |
化粧箱 |
■アクセサリー
・フード&アダプター「GH-2」
アダプター(左)とアダプターのキャップ(右) | アダプターを装着したところ |
フード | AF補助光用の穴を備える |
アダプターを介してフードを取付けたところ |
・0.75倍ワイドコンバージョンレンズ「GW-2」
ワイドコンバージョンレンズ(左)とラバー製フード(同梱、右) | ワイドコンバージョンレンズのキャップ。フロントキャップはスプリング式 |
アダプターを介してワイドコンバージョンレンズと専用フードを装着したところ |
・ソフトケース「GC-4」(ビューファインダー「GV-2」対応)
三脚穴を利用して固定する | 上カバーを外せば、ボディジャケットとして使用可能 |
・ソフトケース「GC-3」
フラップの固定は磁石式 | 背面にはベルトループとDリングを備える |
■画面表示など
・メニュー画面
撮影設定(1/3) | 撮影設定(2/3) |
撮影設定(3/3) | キーカスタム設定(1/2) |
キーカスタム設定(2/2) | セットアップ(1/3) |
セットアップ(2/3) | セットアップ(3/3) |
・新機能
シャッターボタンを一気押しした際に、あらかじめ設定した距離にピントを合わせる「フルプレススナップ」 | ススナップ時のフォーカスは4種類から選択できる |
光源時応じて画面を分割して各部に最適なホワイトバランスを適用する「マルチパターンAUTOホワイトバランス」 |
マイセッティングが3つになった | マイセッティングを6パターンまで記憶可能になった。モードダイヤルのマイセッティングポジションに素早く割り付けることが可能 |
ファンクションボタン「Fn2」を新設。各機能を割り当てることができる。(設定可能項目1) | 同2Fn1も同様にセット可能 |
同3 |
撮影後や再生時にADJ.ボタンを押すと一気に拡大表示できる「ワンプッシュ拡大表示」 | ワンプッシュ拡大表示の倍率は3通りから選択可能 |
各色に対して、色相と彩度を5段階で設定可能な「個別色設定」 | 新搭載したシャッター速度優先AE |
2枚の画像を連写し、明暗差の大きいシーンで白トビや黒ツブレを防ぐ「ダイナミックレンジダブルショット」 |
・グリッド表示
中心視野を確保した2分割グリッドをGR DIGITAL IIIで新たに採用した | 対角線入り4分割グリッドも新搭載 | こちらは、従来からの3分割グリッド |
・再生画面
マーク表示 | ヒストグラムと詳細情報表示 |
ハイライト表示 | 表示無し |
一度に81コマを閲覧できる「マイクロサムネイル表示」も新搭載 |
■「GR DIGITAL II」(右)との比較
レンズ格納時の厚みの比較(ともにリングキャップを取外しています) |
GR DIGITAL III(奥)は、GR DIGITAL II(手前)よりも電源ボタンの落ち込みが少なくなっている | GR DIGITAL III(奥)とGR DIGITAL II(手前)では、ホットシューの端子が異なっている |
ホットシューカバーは、GR DIGITAL III(右)とGR DIGITAL II(右)で形状が異なる。ただし、相互に付け替えてみたところ、問題なく装着できた | 機種名ロゴ比較。GR DIGITAL III(奥)とGR DIGITAL II(手前)。GR DIGITAL IIは、プリントだった。色もグレーからホワイトに変更されている |
■シグマ「DP1」(右)との比較
■キヤノン「PowerShot G10」
武石 修
2009/8/4/ 00:00