デジカメアイテム丼

あの「レンズ交換支援アイテム」に新タイプが登場

GoWingレンズホルダー マイクロフォーサーズ用

身軽なほうがカッコいいと思うあなたに

これから秋も本番だ。「あの機材でいろいろ撮ってやろう」と楽しい想像をしている方も多いだろう。撮影前にどの機材を使うか頭を悩ませることも写真趣味の楽しさのひとつだ。

筆者には、あらゆる状況に対応したいという気持ちと、いや待てよ。身軽なほうがカッコいい、という相反した気持ちに迷う。ボディ1台とレンズ1本で勝負! と決意して身軽な装備で出かけることも。

じぶんの見込みの甘さを世間に知らせるのもアレだが、そういうときに限って、より広角や大口径、あるいはマクロレンズなどがあればなあ、という持参したレンズでは対応しにくい場面に遭遇することがあるのだ。まあ、持参した機材できちんと絵にするけど。だからこそ、撮影前に毎回悩む。

小さくて便利なマイクロフォーサーズだって、レンズ交換したい

小型軽量になるマイクロフォーサーズでシステムを組めばいいのだろうか、と考えることもある。ところが、ボディやレンズのサイズがコンパクトなぶん、むしろレンズの本数を増やしてしまいがちだ。

魅力的なレンズも増えたということもある。それでいて、いざ現場に行くとレンズ交換をすべきか迷うことがあるのだから、筆者はつくづくめんどくさいやつ!

さて、筆者は以前にも肩から提げる交換レンズホルダーであるGoWingレンズホルダー(BLaKPIXEL扱い)の一眼レフ用を試用し、そのさいに、バッグに出し入れしないですむぶんレンズ交換をためらわないようになると書いた。今回、GoWingレンズホルダーにマイクロフォーサーズ用が登場したと聞き、編集部に頼んで試用してみた。

ストラップのほかにあらたにレンズホルダーキャップが付属するようになった
右上がGoWingレンズホルダー

レンズホルダーにキャップが付いた

このマイクロフォーサーズ用レンズホルダーは本誌で既報の通り、8月に発売された最新モデル。「GoWing レンズホルダー・キャップ付(クイックエクスチェンジ方式)マイクロフォーサーズレンズ用」という製品名のとおりに、あらたに、ダスト侵入対策用のレンズホルダーキャップが付属するようになった。

レンズホルダーキャップはシリコン製
キャップは回転させなくてもはめることができる

あわせて、従来の4製品(キヤノン用、ニコン用、ソニーA用、ソニーE用)も同様にキャップつきに置き換わった。レンズホルダーじたい、そしてはパッケージは従来と変わらない。ストラップも付属して肩から提げることができるのも同じ。価格は税別1万185円。

使用頻度の高いレンズをレンズホルダーに

使い勝手も以前のモデルと同じように快適だ。使用頻度の高いレンズをレンズホルダーに装着して肩から提げておき、カメラに装着したレンズと交換する場合にはカメラ側のレンズを外して、レンズホルダーに確実に固定してからホルダーの反対側のレンズを外して、カメラボディに装着する。この際には、できれば腰を下ろすなどして落ち着いて行いたい。

また、レンズホルダーには2本のレンズを装着することもできるが、使用時にはむしろレンズは1本のみにとどめ、空いた側には付属レンズホルダーキャップでふたをしておくほうが、より使いやすいだろう。

本体はしっかりした作り
不用意にぶつけても平気なようにレンズフードも装着しておこう
レンズ取り付け時は赤い指標をあわせる
外す時はリリースボタンを押す

各部の動作はきちっとしており、よけいながたつきなども感じられない。付属するストラップはあたりが柔らかい。これは各自好みのものを用いてもいいだろう。

そして、あらたに付属するようになったレンズホルダーキャップは、高耐久のシリコン製だ。左右どちらかの好みの方向の三角環にキャップの根元を通して固定しておく。レンズホルダーのマウント開口部への着脱は、シリコン製なのでレンズ着脱時とちがい回転させずにできるのは便利だ。

もちろん、バッグ内の整理整頓にも役立つ。筆者は撮影地まではバッグにレンズホルダーごと収納しておき、撮影現場でレンズホルダーにレンズを装着して肩から提げる使い方をした。

「C-Loop mini」も組み合わせて軽快に

あわせて、別売のカメラ底面の三脚穴にストラップを固定するホルダー「C-Loop」のマイクロフォーサーズカメラに合うサイズの「C-Loop mini」を用いるのもいいだろう。

こちらも発売済みのアイテムだ。カメラ付属のストラップや、速写ストラップを用いるのもいい。三脚の使用頻度にもよるだろうか。好みの撮影スタイルに応じて考えてほしい。

好みに応じて別売C-Loop miniをボディにつけてもいい

(制作協力:BLaKPIXEL)

秋山薫