フォトアプリガイド

XnRetro Pro(Android)

フィルター効果をスライダーで微調整 凝った効果をつけたいときに

「Instagram」のようなアプリが普及したことにより、スマートフォンでレトロ調の写真を手軽に撮影できるようになった。懐古趣味的な写真はスマホアプリと親和性が高く、数多くのアプリが登場しているわけだが、今回紹介する「XnRetro Pro」もそのひとつ。

「XnRetro Pro」のよいところは、アスペクト比やフィルター効果が簡単に選べる点にある。画像を読み込むとすぐに「比率」選択画面が表示され、選択し終わると「エフェクト」画面へと切り替わる。つまり、比率設定-フィルター効果選択という一連の流れが組まれているわけだ。

試用バージョンは1.30。ダウンロード料金は128円。

「XnRetro Pro」を起動すると、こんな画面が現れる。「フォトアルバムから」をタップして画像を選択しよう。

画像を選択し終わるとアスペクト比の選択画面が表示される。画面下部からタップして選択する。

トリミングもこのタイミングで行なう。画面に表示されたフレームを操作して、切り抜く場所を指定。

アスペクト比を指定し終わると、メインとなるフィルター効果の選択画面に切り替わる。画面下部に表示されたサムネイルを見ながら利用するフィルター効果を指定しよう。

基本的には、アスペクト比、トリミング、フィルター効果などの設定を終えたら保存して終了となるが、「ヴィネット」(周辺光量)や「エフェクト」、「フレーム」といった加工機能も利用できる。

 画面下部中央にある「ヴィネット」をタップすると、“口径食”スライダーが表示される。このスライダーを右に移動させることで、周辺光量の低下処理具合が大きくなり、画像の四隅が暗くなる。

「エフェクト」には、プリセットが16種用意され、それぞれスライダーによって効果の程度(濃くなったり薄くなったり)を調整できる。ヴィネットもそうだが、効果の強さを調整できないものが多い中、凝りたい人にはうれしい仕様といえる。

「フレーム」は28種あり、奇を衒ったものよりは白黒やポラロイド風など、スタンダードで使いやすいものが多い。ただし、枠の太さを変えるといった調整には対応していない。

すべての処理が終わったら、画面下部最左の「調整」をタップして、「明るさ」「コントラスト」「彩度」の調整を行おう。といっても、用意されたスライダーを調整するだけなので、操作はわかりやすくシンプル。

なお、「コントラスト」の右側に表示された「リセット」アイコンをタップすると、3つの調整がすべて初期位置に戻る。

調整が終わったら画像の保存となるが、保存は画面右上の「保存」アイコンをタップして行なう。

便利なのが、保存する際にサイズを指定できる点だ。オリジナルサイズである「元のサイズ」のほか、「小(256px max)」「中(512px max)」「大(1024px max)」を選べる。

サイズを変更して保存することで、メールへの添付やSNSへのアップロードがしやすくなるわけだ。

また、画面右上の「共有」アイコンをタップすると、メールだけでなく、FacebookやTwitterを共有先として選択できる。

このときも、出力サイズを保存時と同様に「小(256px max)」「中(512px max)」「大(1024px max)」から指定できる。

添付やアップロード時の画像サイズ問題を、本アプリでは保存時、アップロード時に「小」「中」「大」というサイズを指定できることで解決しているのだ。

面白い機能としては、画面左上にある「サイコロ」アイコンをタップして利用できるランダムだ。

タップする度に、フィルター効果やヴィネット、エフェクト、フレームがランダムに切り替わる。調整が面倒なら、ランダムに運を任せるのも面白い。

「XnRetro Pro」は、アプリ名にもある通り“Retro”要素の高いフィルター効果やエフェクト、フレームが用意されている。アスペクト比の変更、トリミングといった編集をアプリ利用開始直後にもってくるのも面白い試みだ。

飯塚直