フォトアプリガイド
Evernote Food(Android)
食事を撮影→Evernoteに記録・管理
Reported by 飯塚直(2013/9/5 08:00)
“ライフログ”という言葉がある。日々の生活(Life)を記録(Log)するという行動・思想を意味する言葉だ。ブログや家計簿、歩数計によるデータ収集など、考えてみると案外身近な行動だったりする。
さて、そんな“ライフログ”のひとつに画像を使った“フォトログ”というものがある。写真を使ったブログというのが大元だが、SNSなどに画像データをアップロードして共有することもその一種とされている。
今回紹介する「Evernote Food」はフォトログアプリだが、特に“食事”に注力したアプリとなっている。
試用バージョンは2.0.5。無料で利用できる。
「Evernote Food」は、その名の通りオンラインメモサービス「Evernote」を利用したアプリとなっている。従って、本アプリを利用するためには無料あるいは有料のEvernoteアカウントが必須だ。アプリを起動してアカウント情報を入力すると同期がはじまる。
初めて利用する場合は「Evernote Food」で記録した情報が同期されないが、すでに別のデバイスやパソコンで利用していた場合は同期され情報が表示される。
本アプリを利用するには、「Evernote Food」のメイン画面に表示された「食事記録」の右にある「+」をタップ。すると、食事の記録画面に切り替わる。
なお、同期した「食事記録」を確認するには、そのまま「食事記録」部をタップすればよい。
「新規食事」画面に切り替わったら、「食事タイトル」や「場所」、そして何より食事の写真を撮ろう。まずは画面上部の「カメラ」アイコンをタップして撮影モードに切り替える。
「Evernote Food」のカメラ機能は、デジタルズームといった基本機能のほか、フラッシュの設定、シーンモードなどが利用できる。画面に表示された「青丸」をタップするとシャッターが切れる。
ただ、撮影表示部をタップしてフォーカスを合わせられないのが少々不便だ。
撮影すると、画面にサムネイルが表示される。写真に納得できた場合は「レ」部をタップ。再度撮影したい場合はサムネイルの「×」をタップして削除し、もう一度撮ろう。
なお、本カメラ機能で利用できるシーンモード(SCN)は「自動」「夜景」「パーティー」の3つだ。
“食事”用のアプリであることを考えるなら、「料理」や「マクロ」。あるいは「肉料理」「魚料理」「サラダ」といった固有のシーンがあればと思う。
写真が撮れたら、次に「食事タイトル」などの情報を入力する。
GPS機能を有効にしていれば、位置情報を利用して店名などが自動で入力される。
屋内などでGPSの精度が出ない場合は、場所名などを入力してもよい。
店舗を指定すると、「場所」だけでなく「食事のタイトル」(時間を認識し「での夕食」といった食事情報が追加される)や「料理」(料理の種類)などが自動で入力される。
画面を情報にフリックすると、「地図」情報のほか「写真」のサムネイルが確認できる。サムネイル部をタップすると、キャプション(説明文)を入力できるようになるので、料理名や感想などを入力しておこう。
なお、写真は食事毎に1枚というわけではなく、複数枚の写真を登録できる。写真を追加するには、再度画面上部の「カメラ」アイコンをタップして行なう。
食事の記録を追加し終えたら、メイン画面の「食事記録」をタップして確認してみよう。複数枚の写真を登録している場合は写真が分割表示され、1枚しか登録していない場合は枠内に拡大表示される。
どちらの場合であっても、タップすることで記録した情報をチェック可能だ。また後から画像を追加できるので、極端に食事を邪魔しないのもよい。
ちなみに、本アプリで登録した内容はすべて「Evernote」へとアップロードされる。パソコンなどからブラウザを起動してアクセスしてみると、表示形式は異なるものの、写真のキャプションは場所、タイトルなどがシッカリと確認できる。
「Evernote Food」を通じてアップロードした内容であっても、通常のEvernoteを利用した場合と同様に、「共有」(FacebookやTwitterなどへの投稿、メールへの添付)や「印刷」に対応する。
「Evernote Food」は、食事に特化したライフログアプリということもあり、位置情報から店舗情報の取得・入力に対応したほか、専用のプリセットタグなどが用意されている。機能的な面は、まさにかゆいところに手が届く感じだ。当然外食だけでなく、自炊した内容を記録してレシピ集にしてみたり、旅行などと絡めて日記にしてみたりと“食事”だけに縛られるものではない。
レシピサイトにアクセスしてレシピをチェックできるようになるなど、“食事”を意識した作りにはなっているが、Evernoteへの投稿アプリのひとつとして、自由な発想で利用したいところだ。