フォトアプリガイド

Alayer(iOS)

多彩なテクスチャーで個性的な写真に。独自SNSもあるカメラ&加工アプリ

今回紹介する「Alayer」は、多彩なレイヤーエフェクトを使ってシンプルな写真をユニークな写真に仕上げることのできるアプリです。特に経年劣化風のエフェクトが多数あるので、トイカメラ風の加工が好きな方はハマること間違いなしです!

執筆時現在の価格は100円、試用バージョンは2.1です。

アプリを起動するとこのような画面になり、加工する写真をカメラロールから選択するか、カメラを起動して撮影するかを選びます。

加工する写真を選ぶと、次に写真加工の画面になります。「Effects」から「Color Adjust」までが加工エフェクトで、それぞれのエフェクトにはさらに十数種類の異なるエフェクトが用意されています。

写真全体に色味を乗せるポピュラーな「Effects」も20種類のエフェクトから選ぶことができます。エフェクトの強さはスライダーを動かすことによって調節可能。右上のアイコンをタッチすると、加工が適用されていない元画像を表示することもできます。

筆者オススメのエフェクトは「Textures」、「Texture Pack1」、「Texture Pack2」です。昔の写真が引き出しの奥から出てきたような懐かしい写真を作ることができます。

エフェクトを回転して適用したり、消しゴムで部分的にエフェクトを消したり、ぼかしたりする他、明るさやコントラストやシャープネスなどの微調節も可能です。

スライダーを使ってエフェクトの強さも選べます。薄くかけたり、強くかけたりすることで同じエフェクトでもまったく違ったイメージになります。

加工の重ねがけももちろん可能で、右下の「+」のアイコンをタップすると現在のエフェクトが適用・保存されて、エフェクト選択画面になります。どんなエフェクトを重ねたかはスライダー横の白い丸いアイコンをタップすると表示されます。

加工が終わったら右上の緑色のアイコンをタップして保存、またはSNSにアップの画面に移動します。

カメラロールへの保存のほか、各種SNSへのアップ、他のカメラアプリへの移動などがこちらで行なえます。

独自のSNSである「ALAYER SOCIAL」にはニックネームとメールアドレス、パスワードを登録することで参加できます。自分の作品をアップしたり、他のユーザーの作品を見たりダウンロードすることもできます。

加工後はこんな写真になります。テクスチャーを強めにかけてレンズフレアを重ねがけしました。

この「Lens Flare」のエフェクトはいろいろな位置に光源を置けるので、トイカメラっぽいイメージにしたいときはもちろんですが、朝や夕方の太陽をイメージした写真を作るときにも重宝するエフェクトでした。

こちらは「Effects」と「Textures」と「Lights Leak」を重ねがけ。「Lights Leak」はフィルムカメラの光線漏れのような表現をしてくれます。

何気ない青空も「Textures」と「Lights Leak」で昔のポラロイド写真のように!

元の色がわからないほど加工しちゃいました(笑)。人物写真だと怖くなりすぎてしまいますが、動物写真ならとことん面白くエフェクトをかけて遊べますね。

とにかくエフェクトの数が多くて自分で調節できる内容も多いので、すべてをいじるととてつもなく加工に時間がかかってしまいますし、原形を留めなくなってしまうほどの加工ができてしまいますが、3種類くらいのエフェクトを重ねがけすると“ちょうどいい個性的な写真”(笑)になると思います。

水咲奈々

(みさき なな)東京都出身。知り合いの写真家の作品撮りにモデルとして関わったことがきっかけで写真に興味が沸き独学で写真の勉強をし、作品を持ち込んだ出版社に編集として入社。2010年独立。現在はカメラ雑誌の編集やWebでのカメラレビュー、写真講座の講師として活動中。「Pentax+」でも記事を連載。 Twitter:@cosaruruブログ:http://misakinana.com