イベントレポート

明日まで開催 プロ向けイベント「PHOTONEXT 2017」レポート(その2)

日本新登場の三脚、ストロボやLEDライトなどプロ向けアイテムを紹介

フォトビジネスおよびプロフォトグラファーを対象としたイベント「PHOTONEXT2017」が6月20日、パシフィコ横浜で開幕した。会期は6月21日(10時~17時)まで。入場は無料。

プロ機材や撮影ソリューションなどの展示とプロ向けのセミナーが主なイベント。ここでは会場で見つけたプロ向けのアイテムを紹介する。

DNPフォトイメージングジャパン

フェーズワンの新モデル「iXGカメラシステム」を展示していた。複写などのアーカイブ向けに特化したカメラシステム。PCと接続して使用する。展示品は試作品で最終品とデザインは異なる。

専用レンズをステッピングモーターで動かすことで最小6μm単位でピントを調節できる。人間が手で行うよりも正確という。1億画素の「iXG100」(72mmレンズ付き)が税別741万2,000円。5,000万画素モデルも用意する。

レンズを外したところ。製品版では内面の反射防止加工が施される

また、このほど販売を開始した空撮カメラも展示していた。DJI製のドローンにフェーズワンの空撮用カメラ「iXU」を搭載する。

ワイドトレード

日本に新登場となる「Leofoto」ブランドの三脚を展示していた。8月までに発売するという。

一番奥のモデル「LN-404C」が税別7万5,00円、一番手前のモデル「LN-284CT」が同5万5,000円。いずれも雲台が付属する

Leofotoは金属加工が得意という中国のメーカー。三脚や雲台の金属部分を削り出しで作っており、精度が良く耐久性に優れるという。また傷も付きにくいとしている。

展示品はカーボンパイプを採用していた。パイプをロックする内側の部品が外れにくくなっており、パイプが外れた場合で容易に元に戻せるのも特徴。脚を反転できるトラベルタイプもラインナップする。

また、石突きのゴムの中にも金属の骨を入れることで強度を増す工夫がされている。

三脚付属の雲台は、上部に回転機構があるため、斜めの状態でも水平パンが可能。

単体の雲台もアルカスイスタイプで、トルク調節も可能。三脚側のネジ穴に真鍮を使っており、スムーズに接続できるとのこと。

またワイドトレードでは「Saramonic」ブランドの音声機材も展示していた。こちらも8月までに発売する。比較的低価格でプロ仕様の音声収録が可能になるアイテムをラインナップする。

ホットシューに付けるステレオマイク。税別3万3,600円
XLR端子付きのオーディオアダプター。税別4万9,000円
こちらもXLR端子付きのオーディオアダプター。税別2万8,000円
GoPro用のマイクも

ケンコー・プロフェショナル・イメージング

WISTROブランドの充電バッテリー式ストロボ「AD200」を展示していた。近日発売で、価格は税別5万4,880円。最大200Wsの出力があり、クリップオンストロボの発光部とフラッシュチューブを付け替えて使用できるのが特徴。

フラッシュチューブを使用すると既存のAD360シリーズなどのアクセサリーが使用可能。また別売のフラッシュトリガー「X1」から無線コントロールも可能となっている。

フラッシュチューブに付け替えたところ

また、AputureブランドのLEDライト「COB 120d」も展示していた。7月に税別8万9,800円で発売する。

電源部

CRI 96以上と高演色性なのが特徴。またボーエンスマウントのストロボ用アクセサリーがそのまま使える様になっている。ACのほかVマウントバッテリーでも動作する。無線リモコンも付属する。

コメット

充電バッテリー式のモノブロックストロボ「Dm-360TTL」を展示していた。7月3日に税別12万3,000円で発売する。キヤノンとニコンのTTLに対応し(TTL非対応モデルもあり)、別売のコントローラーから無線で制御できる。

最大出力は360Ws。最高1/8,000秒のハイスピードシンクロも可能となっている。

また、モノブロックストロボ「TWINKLE」シリーズに無線アダプターを付属させた「TWINKLE RS」シリーズも展示。最上位モデルの「TWINKLE 04FS-RS」は税別15万2,000円。コントローラーは別売。

付属の着脱式レシーバー

ジェネレーターでは「CAPA-2400CQ」が新モデルとなる。出力2,400Wsタイプで、近日発売。価格は税別120万円。推奨ヘッドを使用することで色温度を±300Kで調節できる。閃光時間の表示機能も備えている。無線シンクロやタブレットからのコントロールにも対応する。

ウシオライティング

zylightのLEDライト「F8-200」は、今年発売した新モデルで価格は59万円程度。明るさはHMIの400W相当と高出力で、演色性もCRI 97と高い。

ジャバラとレンズを備えており、フォーカス調整が可能。ACとVマウントバッテリーで点灯できる。IP54と屋外での使用を想定しているのもポイント。

アガイ商事

5月に発売したbroncolorの新型ジェネレーター「スコロ WiFi/RFS2」シリーズを展示していた。1,600Wsと3,200Wsタイプを用意し、最上位モデルの「スコロ 3200S WiFi/RFS2」は税別142万円となっている。

新たにWi-Fi機能を搭載し、タブレットなどから無線でコントロール可能になった。なお、従来モデルのWi-Fi対応アップデートも税別17万円で実施している。

FotoDioxブランドのLEDライト「VR-1200ASVL」は6月発売の新モデルで、価格は税別8万900円。面光源が得られる円盤状のLEDライトだ。色温度の調節も可能となっている。演色性はCRI 96。さらに高出力なモデルもラインナップする。

テイク

FOMEXと共同開発したのシート状LED「FL1200」を展示していた。近日発売で価格は未定。

曲げることで自在なライティングができるLEDライト。300×580mmと従来型より大きくなった。演色性はCRI 96~98。IP64の防塵防滴性能を備える。Vマウントバッテリーでも使用可能。

写真電気工業

同社のRIFA-FやソフトライトBOX向けの「SD円形ディフューザー」を年内に発売する。価格は40×40cmが税別4,000円、80×80cmが同5,000円。

丸いキャッチライトが入るのが特徴。等倍観賞でも綺麗なキャッチライトになるという。商品撮影でも光源が自然な写り込みになるとのこと。なお、ハロゲンランプやRIFA-Tでは使用できない。

銀一

9.SOLUTIONSブランドの「MINI C-Pan ARM」を展示していた。7月上旬に発売する。価格は未定。

三脚に取り付けてスライダーのような動きができる動画用アクセサリー。従来の「C-Pan」の小型版で、重量1.5kgと持ち運びやすくなった。内側/外側を向いたままの水平動作なども可能となっている。

またReally Right Stuffブランドのスライダー「VS-288 Slider」の受注も開始した。価格は税別11万6,000円。アルカスイスタイプの雲台に直接装着可能となっている。スタンドで床などに設置して使うこともできる。

スライダー上の雲台は別売

浅沼商会

IFOOTAGEブランドのクレーン「Mini Crane M1-III」を展示していた。2017年春に発売したもので、実勢価格は税込6万5,00円程度。

クレーンとしては小型で、付属のバッグで1人で持ち運べるという。素材にはカーボンを使用した。なお、写真の三脚は別売となっている。

本誌:武石修