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LG、自動キャリブレーションセンサー標準添付のPCモニター

黒の再現力を高めた「IPS Black」を採用

LGエレクトロニクス・ジャパンは、着脱式自動キャリブレーションセンサーを標準添付した4Kモニター2種を5月上旬より順次発売する。

ラインナップは、31.5インチの「32UQ85RV-W」と27インチの「27UQ85RV-W」の2種。予想価格は、32UQ85RV-Wが12万5,000円前後、27UQ85RV-Wが10万5,000円前後(いずれも税込)。

標準添付する専用のキャリブレーションセンサーは、専用ソフトウェア「LG Calibration Studio」で制御。あらかじめスケジュールを設定しておけば、自動でキャリブレーションを実行することも可能。

IPS液晶に「IPS Black」を採用したモニターで、黒の表現力を高め、より暗部の再現性を追求。コントラスト比は2,000:1で、4Kの画像や映像をより自然に表示できる。

また、IPSパネル自体に高視野角という特性があるが、斜めから見た時の色再現性についても、さらに向上させているという。

映像や画像のクリエイター向けのRGB色空間規格の1つ「DCI-P3」の色再現性は98%(標準値)。

ピクチャーモードには「sRGB」、「DCI-P3」の白色点をD65に置いた「P3-D65」、BT.2100(Rec.2100)のガンマカーブに沿った「BT.2100 PQ」を用意。

さらに、1.8/2.0/2.2/2.4/2.6に設定できるガンマ補正、6色相環、色温度調整など、細かな調整にも対応する。

HDR再生においては、ピーク輝度400cd/㎡以上の高輝度出力が求められる「VESA DisplayHDR 400」の認証を取得する。

また、PCとUSB Type-Cケーブルを接続するだけで、映像+音声データ(DP Alt Mode)、PCの充電(USB PD)、データ転送が可能。

KVMスイッチを内蔵し、2つのPC間でUSBデバイス(キーボードやマウス、USBストレージなど)やネットワーク通信、音声デバイス(内蔵スピーカーまたは、ヘッドホン端子に接続したオーディオ機器)を共有できる。

スタンド部は、110mmの高さ調整、前後−5~20°の角度調整、ピボットに対応する。

共通仕様

  • パネル・タイプ:IPS
  • 解像度:3,840×2,160dpi
  • 表面処理:アンチグレア
  • 視野角(水平/垂直):178°/178°(CR≧10)
  • アスペクト比:16:9
  • 色域:DCI-P3 98%
  • コントラスト比(標準値):2,000:1
  • 輝度(標準値):400cd/m2
  • 表示色:約10.7億色
  • 応答速度(標準値):5ms(GTG:応答速度Faster設定時)
  • 出入力端子:DisplayPort(1.4)入力×1、HDMI入力×2、ヘッドホン出力(ステレオミニジャック)×1、USB Type-C×1(PD 90W)、USBダウンストリーム×2(USB3.0)、USBアップストリーム×1(USB2.0)

32UQ85RV-W

  • 画面サイズ:31.5インチ
  • 有効表示領域(幅×高さ):697×392mm
  • 画素ピッチ:0.18159×0.18159mm
  • 外形寸法(スタンド装着時):715×517~627×239mm(キャリブレーションセンサー装着時:715×517~627×239mm)
  • 重量(スタンド装着時):7.15kg(キャリブレーションセンサー装着時:7.2kg)

27UQ85RV-W

  • 画面サイズ:27インチ
  • 有効表示領域(幅×高さ):597×336mm
  • 画素ピッチ:0.1554×0.1554mm
  • 外形寸法(スタンド装着時):614×460~570×239mm(キャリブレーションセンサー装着時:614×489~599×239mm)
  • 重量(スタンド装着時):5.85kg(キャリブレーションセンサー装着時:5.9kg)
飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。