イベントレポート

【CP+】フォクトレンダー、Eマウントレンズ参考出品の詳報

試写とデータの持ち帰りが可能 年内発売を目指す

NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount、MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical E-mount

コシナのフォクトレンダーは、ソニーEマウントレンズ3本を参考展示。うち2本はカウンターでの試写と、撮影データの持ち帰りも可能としている。

MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical E-mount

フォクトレンダー最高性能のアポランター銘に恥じない、最も高い光学性能を目指したという1本。多くの35mmフルサイズ対応マクロレンズより1段明るいF2としたことで、よりボケを得やすくした。2017年中の発売を予定しており、価格は15万円を切りたいとのこと。

MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical E-mount

しばらく新製品のなかったアポランター銘を復活させた狙いは、現在交換レンズ市場に"高性能”のトレンドが訪れているため、同社としてはNOKTON classicなどに代表されるような"味わい"とともに、"高性能"のイメージもより強く打ち出していきたいからだという。

外観デザインは以前のアポランターシリーズというより、黒を基調としたカラーやローレットのパターンなどに近年のフォクトレンダーレンズに通じる印象を受ける。これは他の現行レンズと統一感を持たせるためだという。

ちなみに、フォトキナ2016で見た同レンズの試作品には、以前のアポランターシリーズと同様にアポクロマート補正の誇りとして鏡筒先端部にRGBの帯が巻かれていた。しかし、今回のCP+2017に展示されたモデルは、従来のRGBの3本帯ではなくRGBの3色モチーフに「APO-LANTHAR」という文字刻印となった。

RGBの帯がないのは以前のアポランターを知るファンにとっていささか寂しい部分ではあるが、もちろんコシナとしては承知の上。アポランターの伝統を踏まえつつ、鏡筒デザインの全体的なバランスや、Eマウント化したことで若い新たなユーザーが手にすることも考え、現代的な解釈をしたというのが公式回答だ。しかし、今後のユーザーの声次第では限定などの形で3本線の復活も不可能ではなさそうな感触が得られた。

NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount

「コンパクトで高性能」をコンセプトとした、携帯性に優れる大口径レンズ。非球面レンズも採用し、現代的な高性能レンズを目指している。こちらもマクロアポランター65mmと同様、15万円以下で今年中の発売を目指す。

NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount

今回参考出品された3本のレンズは、いずれもソニーEマウントレンズとあって絞りリングの回転方向がソニーレンズと合わせられている。絞りのクリックをなくす機構も入っていた。

NOKTON classic 35mm F1.4 E-mount

ライカM互換のVMマウントで人気の高い同名レンズのEマウント版。担当者によると、VM版の同レンズをEマウントカメラに付けると画質劣化があり、VM版で本来狙っていた描写がEマウントカメラでも得られるように再設計したものだという。具体的には、基本のレンズ構成は踏襲しているが、各エレメントは使用ガラスなども異なるそうだ。

NOKTON classic 35mm F1.4 E-mount

想定価格帯は"VMマウント版+α"だといい、10万円は切るだろう。2016年中の発売を目指しているとのことだった。デモ機が用意された先の2本に比べるとまだ製品版には遠いようで、外観も絞りリングの形状などを中心にこれから変えていく見込みだという。

恒例のカットモデル

コシナブースの見どころに、全モデルを網羅していると見られる交換レンズのカットモデル展示がある。一例として新しめの2本を以下に紹介するので、ぜひ会場で愛用の・憧れのレンズ断面を堪能してほしい。

ソニーEマウント用「HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 E-mount」
ニコンFマウント用「NOKTON 58mm F1.4 SL II N」

2月25日13時:記事初出時、マクロアポランターについて「2016年中の発売を目指す」と記述していましたが、2017年中の誤りでした。該当部分を修正済みです。

本誌:鈴木誠