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創業者が振り返る「Instagram」の6年間

米国と日本から人気 いまや世界で4億人

ライカ銀座店にて4月11日、写真・動画の共有サービス「Instagram」(インスタグラム)によるイベントが開催。来日していたInstagram共同創業者や独ライカカメラAG社主らが出席し、招待された日本のInstagramユーザーとの交流・情報交換の場となった。

Instagramは、2010年10月にiOSアプリとして登場。簡単な操作で扱えるフィルター機能や、デジカメ時代に目新しさを感じる正方形フォーマットが話題となり、人気のカメラアプリとして定着。のちにAndroid版アプリの登場や動画共有への対応、パソコンからのアクセスも可能になるなど、さらにユーザー層を広げている。

来日したのは、Instagramの共同創業者であるCEOのケビン・シストロム氏とCTOのマイク・クリーガー氏をはじめとするInstagramおよびFacebookのスタッフ。日本の文化、ビジネスなどを理解し、日本のユーザーの声を聞くことが目的だという。共同創業者の2人はライカ銀座店でのイベントに先駆け、ファッションと音楽のイベント「GirlsAward」(ガールズアワード)に登場し、Instagramを活用する芸能人との交流も行っていた。

Instagram共同創業者のケビン・シストロム氏(中央)とマイク・クリーガー氏(左)

会場となったライカ銀座店には、Instagramをきっかけに人気を博したユーザーによる作品展示やケータリングが並んでいた。同日が初展示という作品「空中盆栽園」(Air Bonsai)は、盆栽が鉢から宙に浮いており、クルクルと回転したりもする。その和風と未来感が融合した姿に、来日メンバーの目は釘付けだった。

空中盆栽園(Air Bonsai)
鉢から浮いていて、回ったりもする

ケビン氏はユーザーを前にInstagramの開始当初を振り返り、「Instagramは最初に米国と日本で人気が出た」、「当時は日本語にローカライズされておらず、日本の友人がアプリの全てを翻訳してくれた」と話した。現在、日本の月間アクティブユーザー数は1,200万だという。

マイク氏は創業当時のアイデアについて、「人々が日常のことをストーリーテリングできるものを作りたかった」と説明。Instagram以前に1年ほど異なるサービスに取り組んでいた彼らだが、そのミッションを形にしようとした際、文章に続いて人々が多く使うようになると見越した「写真」を媒介とするInstagramが一番よい形になったという。

2人が目指したテーマは「美しいものを、誰でも」で、フィルターや画像編集のユーザーインターフェースも、詳しい人がより美しく、というより、誰もがやりたいことを実現できることを目指しているという。いまやInstagramのユーザー数は世界で4億人以上だが、「今でもそのビジョンは変わらない」とマイク氏は述べた。

会場に用意されていたケータリング、ドリンク、花などは、全てInstagramで人気を博したものだという

同イベントに出席していたライカカメラAG社主のアンドレアス・カウフマン氏によると、Instagramは写真を活用する場として世界一であり、写真文化に貢献していると高く評価。ユーザーはInstagramに日常をアップロードしていて、それが素晴らしい「写真」を見られる場になっているのが凄いと感じているそうだ。

また、ライカカメラAGは2016年2月に中国の通信機器メーカーであるファーウェイ(Huawei)と提携し、カメラ機能を共同開発したファーウェイのスマートフォンがこの4月に発表されたが、これも写真の入り口として素晴らしい機会だとコメント。Instagramやこうしたスマートフォンを入り口に、写真、ひいてはライカのカメラに、さらに踏み込んで興味を持ってもらえるのでは、と期待を語ってくれた。

ライカカメラAG社主のアンドレアス・カウフマン氏

(本誌:鈴木誠)