イベントレポート
【CP+】アドビ、AKB48竹内美宥さん×フォトグラファー保井崇志さんのトークセッション
SNS映えするLightroomテクニック、Instagramで人気を得る秘訣とは
2017年3月10日 12:30
アドビは2月25日、フォトイベントCP+2017の会場で「SNS映えする、写真仕上げ術」のステージを開催。AKB48チームBの竹内美宥さんと、フォトグラファーの保井崇志さんが登壇した。
竹内美宥さんは13歳でAKB48に加入し、15歳からミラーレスカメラで写真を撮りはじめた。現在愛用のカメラはキヤノンEOS 5D Mark III(デジタル一眼レフカメラ)とニコンFM3A(フィルム一眼レフカメラ)で、写真を撮りに出かける時は2台を持参するという。写真編集は大学のパソコンに入っているPhotoshopで行うことが多いそうで、学内の写真仲間とはRAW現像について話し合うこともあるという。
最初は人を撮るのが苦手で景色や花を撮っていたが、最近はAKBメンバーを撮る機会が多く、そうした写真を投稿するとファンの注目度も高いという。現在の投稿先はPHOTOHITOがメインで、一度に複数枚をアップでき、撮影データも表示できるのが好みだそうだ。
保井崇志さんは、趣味ではじめたInstagramをきっかけにプロのフォトグラファーとなった。投稿はほぼ毎日、4年ほど続けているそうで、アドビのクリエイティブイベント「Adobe MAX Japan」のテーマビジュアルも手がけた。
SNSはInstagramに集中しており、レスポンスが早く、世界中から届くのが魅力だという。カメラはFUJIFILM X-T2を愛用し、新色のグラファイトシルバーを買い足して2台体制とした。写真はクライアントにより様々に使うため、複雑な作業をすべて完結できるというLightroomを愛用。納品先ごとにカテゴリを分けて管理しているそうだ。写真はRAWで撮り、一旦JPEGに書き出してからセレクトする。
保井さんは愛用のLightroomを使い、竹内さんの撮影した写真をもとに、"SNS映え"する仕上げテクニックを実演。作業効率を高めるために、自分の色の好みをプリセットとして保存しておき、そこから微調整で追い込む方法を紹介。「自分のフィルターを保存するようなもの」と解説した。
また、円形フィルターを使って、狙ったポイントごとに補正する方法も解説。主題以外に目立ってしまう部分を、彩度を落とすことで目立たなくするなどのテクニックを披露した。
屋外で撮影された写真は、暗めの設定でRAWも記録しておけば、編集時に白飛びを抑えた仕上がりにしやすいと紹介。これらの保井さんによるテクニック解説を受け、今後はLightroomでの作品制作にも意欲を見せる竹内さん。
話題はSNSでの見え方にも及んだ。保井さんはInstagramをギャラリーやポートフォリオのように使うため、統一感を常に意識しているという。保井さんの場合はフォロワーのいないテストアカウントを作っておき、本番アカウントに投稿する前にそちらへ投稿して事前に見映えを確認するのだという。Lightroomの編集テクニックのみならず、Instagram人気アカウントの秘訣も学べるトークセッションとなった。