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キヤノン「EOS 5Ds」「EF11-24mm F4L」「EOS M3」などの発表会レポート
過去最多の製品発表数 コネクトステーションCS100の動作デモも
Reported by 本誌:鈴木誠(2015/2/6 19:39)
キヤノンは2月6日、デジタルカメラ新製品の発表会を都内で開催した。発表製品はすべて2月12日〜2月15日に開催する「CP+2015」にも展示する。
高画素タイプのフルサイズ一眼レフ「EOS 5Ds」シリーズや、エントリー機の「EOS 8000D」「EOS Kiss X8i」、本格ミラーレスに位置づける「EOS M3」、コンパクトデジタルカメラのPowerShotおよびIXYシリーズなど、同社過去最多という製品を同時発表。
各機種の詳細は以下の記事を参照頂きたい。
- 有効5,060万画素のフルサイズ一眼レフ「EOS 5Ds」 ローパス効果をなくした「EOS 5Ds R」も
- キヤノン、1型センサー搭載「PowerShot G3 X」を開発発表 光学25倍の高倍率ズームレンズ CP+2015で参考出品
- キヤノンから2つのエントリーEOS「8000D」「Kiss X8i」 上面液晶パネルとサブ電子ダイヤルを装備
- キヤノン、フルサイズ広角ズーム「EF11-24mm F4 L USM」 世界最広角を実現 SWCとASCの両コーティングを採用
- キヤノン、ミラーレス最新モデル「EOS M3」 AF高速化 外付けEVFに対応
- キヤノン、1TB HDD搭載「Connect Station」を国内発表 カメラをかざすだけで取り込み開始 RAWの表示も
- キヤノン、有効2,030万画素の「PowerShot SX710 HS」 NFC接続と5軸手ブレ補正が強化
- 180度チルト式モニターになった「PowerShot N2」 動画でもクリエイティブショットが可能に
- キヤノン、グリップタイプのエントリー高倍率機 「Connect Station」対応モデルも
- キヤノン、Connect Station対応コンパクト「IXY 640」 1万円台のエントリーモデルも
また、コネクトステーション「CS100」の実機展示もあった。
レンズ交換式カメラは再び拡大傾向
発表会では、キヤノンマーケティングジャパン株式会社代表取締役社長の川崎正己氏が国内市場動向と新製品の狙いについて説明した。
レンズ交換式カメラは、増税影響に悩まされたという2014年に台数が減少。それでも購入意向率が高いため、2015年からは再び拡大傾向になると予測する。
スピードタイプのAPS-C機「EOS 7D Mark II」の好調に触れ、発売前に過去最高の予約を記録したことをアピール。好調の背景に、カメラ特性を活かせるジャンルへの具体的なプロモーションを行なった点があると分析する。7種類の製品カタログを配布したり、ユーザー体験の機会も撮影ジャンルごとに作った。
また、コンパクトデジタルカメラは台数が減少傾向にあるものの、高付加価値モデルの好調で平均単価が上昇。特に、1型センサー搭載の高画質ポケットカメラ「PowerShot G7 X」や、高倍率ズーム機のPowerShot SXシリーズなどが伸びたという。
これらの背景を「写真に対するニーズは依然高い」と認識し、期待以上の新製品と積極的なプロモーション施策で購入意欲を喚起していきたいとした。
撮影領域拡大のための高画素、超広角、AF高速化
続いてキヤノン株式会社専務取締役イメージコミュニケーション事業本部長の真栄田雅也氏が新製品の特徴と技術について紹介した。
「撮影領域の拡大」をテーマに、今回の製品も「新しい映像にチャレンジする製品」と説明。有効約5,060万画素のフルサイズセンサーを搭載する「EOS 5Ds」「EOS 5Ds R」は、特に解像度を必要とするユーザーに向ける。
EF11-24mm F4L USMは「世界最広角」を謳う広角端11mmスタートのズームレンズ。11mmの撮影範囲は、16mmと比べて2倍に相当するという。
一眼レフエントリー機のEOS 8000DとEOS Kiss X8i、ミラーレスのEOS M3には、それぞれライブビューAFの高速化を特徴とする「ハイブリッドCMOS AF III」を採用。EOS M3は、同シリーズで初めて「本格ミラーレスカメラ」を謳う。
コネクトステーションCS100は、単純な画像の保存・観賞のみならず、撮影日時やカメラ別に自動整理も可能。プリンターに繋ぐとPCレスでプリントできるなど、写真の新たな楽しみ方ができるとした。フルHD動画もPCレスでスムーズに再生可能という。
将来展開を見据えた「第一ステップの製品」だといい、自動メンテナンス告知機能、自動整理機能、コンテンツ配信サービスなど、様々な発展アイデアが出ており、「ぜひ期待してほしい」と自信を見せた。
能年玲奈さん起用のキャンペーンも
キヤノンマーケティングジャパン株式会社取締役常務執行役員イメージングシステムカンパニープレジデントの八木耕一氏は、新製品の国内プロモーションについて説明。
EOS 5Dsシリーズは、「5D」シリーズの表現領域を拡大する位置づけ。EOS 5D Mark IIIは“トータルバランス”のカメラで、「フルサイズの本命モデル」と紹介。目的に応じて使い分けるカメラだと説明した。
2月12日に開幕する「CP+2015」ではEOS 5Dsで撮影した写真を大判で展示。デモ機も数多く用意するという。
ミラーレスのEOS M3は、大幅なスペックアップで「一眼レフユーザーから入門者までカバー」する立ち位置。ミラーレス市場拡大を牽引すると確信している、と話した。
レンズ一体型カメラで定評ある高倍率モデルのラインナップ強化もアピールし、能年玲奈さんをキャラクターとした「ZOOM PARADISE!」キャンペーンを実施する。