ソニー、「TransferJet」内蔵のメモリースティックなど


 ソニーは、TransferJet通信モジュールを内蔵したメモリースティックデュオ「MS-JX8G」を2月5日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は1万円前後の見込み。

 また、TransferJetによるデータ転送を行なうためのTransferJetステーション「TJS-1」も同時に発売する。価格は1万4,910円。

MS-JX8GTJS-1

 TransferJetは、対応機器同士を近づけることでデータを転送できる近接無線通信方式。2008 International CESに合わせての発表後、コンソーシアムの設立、2010 International CESでの実機展示などを経て、民生向けの製品化が実現した。

 MS-JX8Gは、容量8GBのメモリースティックPRO-HGデュオとして機能するほか、同時発表のデジタルカメラ「サイバーショットDSC-HX5V」および「サイバーショットDSC-TX7」と組み合わせて使用することで、TransferJetによるデータ通信が可能になる。

 対応カメラ(対応メモリースティック挿入済)同士を用意し、カメラの再生ボタンを押すと転送モードに移行する。カメラ同士をかざすと任意の画像データが転送され、シェアできる仕組み。例えばパーティー会場で記念撮影をした後で、写真が欲しい人のカメラに、PCを使わずに画像を送ることができる。

 本製品を装着したDSC-HX5V、またはDSC-TX7のターゲットポイントロゴ同士を近づけることで、MS-JX8G、または内蔵メモリーに記録した静止画を転送できる。転送速度は約20Mbps。

 なお、DSC-HX5VとDSC-TX7に他社のTransferJet対応メモリーカードを挿入しても、TransferJet機能は利用できないという。

 TJS-1は、USBマスストレージ対応機器をTrnasferJetによるデータ転送を可能にする「TransferJetステーション」。パソコンやテレビなどで使用できるという。USBバスパワーで動作。外形寸法は110×62×16mm(幅×奥行×高さ)、重量は約100g。



(本誌:折本幸治)

2010/1/18 15:14