岡嶋和幸の「あとで買う」

1,627点目:鉄道への情熱を写真表現に昇華させよう

山下大祐『鉄道写真表現111』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

山下大祐『鉄道写真表現111』

本日は鉄道写真を楽しむ本です。今から50年近く前になりますが、小学生だった私は鉄道好きがきっかけで写真を始めました。もちろん子どもだったので本格的なものではなく、ただ鉄道が写っていれば良いというだけのものです。当時はまっていたのは路面電車でした。

鉄道への興味はその後も持ち続けていますが、現在は乗るほうが専門で、作例写真のために撮影する程度です。出張や旅行のときに鉄道を絡めて気楽に撮ることもありますが、そのような写真のほうが力が抜けていて見ていて楽しいです。鉄道への情熱を写真表現へ昇華させるための本書は、そのようなアプローチを目指している人などの参考になるでしょう。

図鑑的な車両写真とは違ったさまざまなアプローチなどが紹介されていて、鉄道好きがより魅力的な写真を撮るために必要な理論や表現技法を学ぶことができます。販売価格は1,980円です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。