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タムロン、世界初の18.8倍ズーム交換レンズ「16-300mm VC」を開発発表

CP+に出品。フルサイズ用の「28-300mm VC」は超音波モーターに

 タムロンは6日、高倍率ズームレンズ2本の開発発表を行なった。いずれも2月13日から開催の「CP+2014」同社ブースに出品する。いずれも価格と発売日は未定。

16-300mm F3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO(Model B016)

 デジタル一眼レフカメラ用の交換レンズとして世界初という約18.8倍ズームレンズ。APS-Cサイズ相当のイメージサークルに対応する。画角は35mm判換算24.8-465mm相当としている。キヤノン用、ソニー用、ニコン用をラインナップする。

 同社現行製品で最大倍率のレンズは「18-270mm F3.5-6.3 Di II VC PZD」(15倍ズーム)だが、今回の開発発表製品では特に広角側の拡大が特徴。約18.8倍のズーム倍率は、ニコンが2012年6月に一眼レフカメラ用の交換レンズで世界最高ズーム倍率として発売した「AF-S DX NIKKOR 18-300mm F3.5-5.6 G ED VR」(約16.7倍)を超える。

 レンズ内手ブレ補正機構「VC」を搭載(ソニー用を除く)。AF駆動は超音波モーター「PZD」(Piezo Drive)。現行の18-270mm F3.5-6.3 Di II VC PZDになかったフルタイムMFにも対応する。鏡筒は内部に水滴が侵入しにくいという簡易防滴構造を採用した。

 レンズ構成は12群16枚。最短撮影距離はズーム全域で0.39m。レンズ鏡筒に距離指標窓を持つ。7枚羽根の円形絞り。

 フィルター径は67mm。最大径×長さは75×99.5mm。重量は540g(数値はニコン用のもの)。花形フードが付属する。

28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD(Model A010)

 35mmフルサイズ相当のイメージサークルに対応する高倍率ズームレンズ。現行の「AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical [IF] MACRO」と比べ、超音波モーターPZDの採用による小型化やフルタイムMFへの対応を実現している。キヤノン用、ニコン用、ソニー用をラインナップする。

 レンズ構成は15群19枚。最短撮影距離はズーム全域で0.49m。7枚羽根の円形絞り。

 フィルター径は67mmで現行モデルと同じだが、レンズ最大径が78.1mmから74.4mmになっている。全長は107.4mmから96mmに縮まった(いずれもニコン用の数値)。

 重量は540g。花形フードが付属する。

(本誌:鈴木誠)