ライカ、2日オープンの「ライカプロフェッショナルストア東京」を公開


 ライカカメラジャパンは1日、2日にオープンする東京・銀座の「ライカプロフェッショナルストア東京」を公開。オープンを記念したレセプションを行なった。所在地は東京都中央区銀座6-4-1 東海堂銀座ビル2F。営業時間は11時~19時。日・月曜定休。

店内の様子

 ライカ直営店で世界初という、中判デジタル一眼レフカメラ「ライカS2」を中心に取り扱うプロ・ハイアマ向け店舗。ライカ銀座店が入居するビルの2階部分に新しくスペースを設けた。同店はライカ銀座店の2階部分と隣接しているが、通常は入口も別々に設けるという。

 ライカカメラジャパンによると、既存のライカ銀座店の1階を製品販売に特化したストアと位置づけ、プロフェッショナルストアはプロおよびハイアマチュアが製品を購入検討するためにじっくり試せる場にしたいという。来店に際して予約などは不要で、ライカS2を中心とした製品群を“心ゆくまで試せる”としていた。購入後のアフターケアも同店で受け付ける。

ライカS2ファインダー像は大きくクリア。メガネをかけていても四隅を見渡すことができた
手に取って試せる実機を複数用意。レンズも各種取り揃えているマウントアダプターも試用可能
有機ELの表示ディスプレイを搭載。シャッターダイヤルをAに合わせ、背面ダイヤルを押し込むことでプログラム/絞り優先を切り替えるS2のレンズを外したところ。ミラーの奥にコダック製のCCDセンサーがある

 レセプションでは、ライカカメラジャパン代表取締役社長の福家一哲氏が同店のオープンまでの経緯を説明。ライカカメラジャパンの「ライカS2を実際に試せる機会(場所)を作りたい」という意向が独ライカカメラ社の方針と一致し、タイミングよくライカ銀座店2階の隣接スペースがテナント退去により空いたことなどが重なったのだという。

ライカカメラジャパン代表取締役社長の福家一哲氏

 オープンに併せて来日した独ライカカメラ社CEOのアルフレッド・ショプフ氏は、同店のコンセプトを「ラウンジを備えた店内で、ライカ製品の高いクオリティを吟味できる」と紹介。テスト撮影から出力までを一貫して試せるほか、イベント・セミナーの会場やフォトラウンジとしての機能も持つ、新しい創造活動の拠点にしたいと語った。

 また、初の直営店となるライカ銀座店を2006年にオープンして以来、現在では全世界に約30の店舗があり、今後5年間で200程度に増やす予定という。その一方でプロ向けのストアの立地は厳選するといい、店舗数は「世界の重要都市に10〜15ほどになるだろう」と話した。

 なおライカカメラジャパンは、ライカプロフェッショナルストア東京に続く国内4店目となる直営店「ライカ大丸東京店」を3月14日にオープンする。所在地は東京都千代田区丸の内1-9-1 大丸東京店10F。同店はMシステムのデジタルカメラ、コンパクトデジタルカメラ、レンズ、アクセサリー、双眼鏡などの現行製品を取り揃えるとしている。

ライカS2を手にするライカカメラ社CEOのアルフレッド・ショプフ氏
レセプションでは“S2ユーザーからの声”を紹介。清水朝子氏は、各社ハイエンド機などを試した結果、最も扱いやすく綺麗だったというS2を選択。パソコンとの連携などで手厚いサポートを受けているという中村成一氏は、タングステンの4×5判フィルムが終了してしまい様々なカメラを試している中、ライカS2の発表会でそのレンズに惚れ込んだという。現在は120mmのマクロレンズを6〜7割の撮影で使用していると語った。実際に撮影した写真をストア内に展示している
店内では茂手木秀行氏による撮影デモも実施。撮影した画像を店内のMacで確認できた



(本誌:鈴木誠)

2012/3/2 00:00