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アクションカメラ「360fly」 国内販売がスタート
水平360度/垂直240度を4K記録 シングルレンズでつなぎ目なし
2016年11月10日 12:11
フロンティアファクトリー株式会社は、米360flyのアクションカメラ「360fly」を12月9日から発売する。4K動画対応の「360fly 4K」とHD解像度の「360fly HD」の2製品をラインナップ。
12月1日から予約を開始し、同社ECサイトまたは全国の家電量販店で購入が可能。希望小売価格は、360fly 4K、360fly HDそれぞれ税別で5万5,000円、3万5,000円。
360flyは、米カーネギーメロン大学ロボット研究所がロボット用に開発していた技術を使ったアクションカメラ。THETAなどの製品は180度前後の画角のレンズを持つ2つのカメラで撮影した映像を合成(スティッチ)して360度の全天球画像を生成するが、360flyは1つのカメラとレンズで準反天球画像を撮影する。
実際には全周に加え、天球240度の範囲で撮影が行われるため、カメラ下部は死角になり、THETAのように全天球での撮影はできない。その代わり、1つのカメラで撮影するため、スティッチの必要がなく、継ぎ目のない映像が撮影できるのが特徴。
ゴルフボールより一回り大きい程度の球形のボディにタフネス性能も備え、360fly 4Kは10m防水、IP6Xの防塵、1.5m落下の耐衝撃まで対応する。360fly HDはそれぞれ1m防水、IP6X防塵、1.5mの耐衝撃性能だ。
底面は自立するよう平らになっていて、マグネットで固定するクレードルに設置することで、充電とPC接続が行える。
360fly 4Kは底面に三脚穴も備えており、一般的な三脚を使って撮影することも可能。クレードルとはマグネットで固定でき、USBケーブルをつないでPCと接続もできる。
360fly HDはアダプター経由で三脚に接続する。
解像度は360fly 4Kが2,880×2,880ピクセル、ビットレート50Mbpsで30fpsまたは24fpsでの動画撮影が可能。
360fly HDは1,504×1,504ピクセル、ビットレート20Mbps、29.97fpsでの撮影に対応する。
記録媒体は内蔵メモリーで、それぞれ64GB、16GBを備え、録画可能時間は120分、90分。
バッテリー駆動時間は90分(連続45分)、120分となっている。
そのほか、加速度センサー、電子コンパス、GPS/高度計、ジャイロスコープといったセンサーを内蔵し、無指向性マイクを2つ搭載してステレオ録音もサポートする。
本体のボタンは1つだけで、電源オン・オフ、動画撮影が行える。それ以外の撮影はスマートフォンアプリ(iOS/Android)と無線LAN経由で接続して行う。
アプリからは、プレビューを確認しながら動画の撮影、撮影動画の転送、設定などが可能。
動画撮影中もリアルタイムでプレビューが表示される。
360fly 4Kはさらに静止画撮影、タイムラプス動画の撮影、静止画のバースト撮影、モーションを認識して撮影するモーション/オーディオトリガー録画といった機能を搭載する。
静止画撮影では、通常のカメラのようにレンズを被写体に向けて撮影すると、一般的なカメラのように16:9の画角で記録する「POV」撮影も可能。
アプリからは共有機能を使ってYouTubeやFacebookにアップロードすることで、手軽に360度の映像を共有することもできる。
スティッチの必要がないため、動画撮影中のリアルタイムプレビューも可能(2,880×2,880ピクセル・30fps撮影時を除く)で、撮影も軽快に行える。VRゴーグルで視聴する場合も、継ぎ目がなく自然な映像で楽しめる。
同時にアクセサリとしてサクションマウント(3,980円)、ハンドルバーマウント(2,980円)、モバイルVRビューワー(4,980円)、プロテクティブケージ(4,980円)、ダイブハウジング(6,980円)なども用意する。
今回、フロンティアファクトリーは、360flyと独占契約によって国内販売を実施。サポートなども同社が提供する。
なお、360flyには今後、ライブストリーミング機能も提供される予定とのことで、一般ユースだけでなく、イベントなどでの需要も見込んでいるという。