抜けるような青空に白い雲…航空ショーに行ってみよう!
みなさん、航空祭や航空ショーと呼ばれるイベントに行ったことはありますか? 全国各地で開催されていて、展示飛行では様々な飛行形態や飛行機体を観賞することができます。
特に航空自衛隊第11飛行隊のブルーインパルスは、先日、国立競技場のイベントで東京上空を飛行したこともあってご存知の方も多いでしょう。
今回は、このブルーインパルスの展示飛行が行われた「札幌航空ページェント」を例に、航空ショーでの撮影の楽しみ方をお話しましょう。
まずカメラは連写ができる一眼レフがオススメです。連写性能を考えれば上位機種のほうが有利ですが、5〜6時間の長時間撮影と女性の腕で支えることを考えると、中級機レベルのカメラがバランスがいいでしょう。今回はレンズは「AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR」を使用しました。
被写体をもっと大きく切り取りたい方は、APS-C機に500〜600mmのレンズを着けるといいでしょう。ですが、動きの速い戦闘機などは画面からロストしやすいので気をつけてください。
カメラの設定はシャッター優先オートで1/1,000〜1/2,000秒を目安にして、ぶれないシャッタースピードを見つけてください。ISO感度は晴れていればISO100、雲が多いときはISO200〜400前後に設定しましょう。もちろん、連写を使用してください。
オートフォーカスはコンティニュアスAFサーボにします。今回はホワイトバランスは太陽に設定しました。測光モードは通常はマルチパターン測光で構いませんが、雲が多いときなど空の状態によっては中央部重点測光を使用すると機体の色味を出しやすくなります。
撮影場所は順光がベストですので、開催地の立地を下調べしておきましょう。また、レジャーシートや三脚、脚立などは禁止か指定された場所以外では使用できないので、禁止事項もしっかりと下調べをして、マナーを守って撮影を楽しんでくださいね。
撮影のポイントはにごった雲を背景に撮らないことです。どんな機体も薄暗い雲を背景にしたのでは魅力が半減してしまいます。雲ひとつない青空という好天に恵まれなくても、雲の切れ間があればそこを狙ってください。
また、適度に雲があれば雲から抜け出るような構図にしたり、スモークとうまく重ね合わせたりして、青一面のキャンバスよりも動きのある画にすることができます。
今回の航空ショーではブルーインパルスの飛行時間は30分間の予定だったのですが、空域にドクターヘリが飛んだため時間が短縮されました。そのためか、あまり派手な課目は行われず、様々な隊形で会場を左右に横切るように飛ぶ航過飛行が披露されました。
このような航空ショーは日本全国で行われていて、ブルーインパルスも各地を飛び回っています。民間主催の航空ショーやイベント、自衛隊の基地での航空祭などブルーインパルスの展示飛行スケジュールは航空自衛隊のサイトに公開されていますので、ぜひ、カメラを手に大空で繰り広げられる華麗なショーを撮りに行ってみてください!
撮影機材:ニコンD610、AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR