人気のミーナ×きょん♪さん コラボカメラリュックが再入荷!

制作裏話を聞いてきました

昨年10月、カメラ女子向けのかわいいカメラグッズを販売するミーナ(mi-na)と、カメラ女子に人気のゆるかわ写真家 きょん♪さんがプロデュースして作った「ミーナ×きょん♪ コラボカメラリュック(以下、コラボカメラリュック)」が発売されました。しかし、このコラボカメラリュックは発売と同時に、わずか2週間で完売。追加販売を待っていた方も多かったのですが、その後の追加生産はありませんでした。

そして今年5月30日、第2弾のコラボカメラリュックの販売が登場しました。しかし、こちらの商品もほぼ即日で完売。その後生産体制が整い、7月1日より販売が再開されています。

人気商品にも関わらず第1弾で追加販売しなかった理由や、改良された第2弾コラボカメラリュック制作の裏話をミーナの中村一子さんに聞いてみました。

きょん♪さんは、コラボカメラリュックを作る前からリュックにバッグ in バッグを入れて使っていて、「もっとこうした方が使いやすいのに……」と日頃から思っていたそうです。コラボカメラリュックは、きょん♪さんの声が隅々まで反映され、理想のカメラリュックに仕上がりました。

出発点は「こんなカメラバッグがあったらイイナ!」

−−中村さん、コラボカメラリュクを作ったきっかけを教えてください。

「カメラ女子が撮影するときは、普段持ち歩く荷物+カメラ機材と荷物の量が多くなってしまいますよね。私も写真が大好きで、よく重いバッグを持ちながら撮影していますが、長時間の撮影は本当に疲れます。カメラリュックの魅力は、両手が空くこと。カメラ女子のみなさんが少しでもラクに撮影できるカメラリュックを作りたいと思っていました」

「そんなとき、きょん♪さんと偶然お会いすることがあって、そのときにきょん♪さんならどんなカメラリュックが欲しいですか? と何気なく聞いたら、きょん♪さんからいろいろなアイディアをいただけて、理想のカメラリュックの話で盛り上がったんです。それがきっかけで、コラボカメラリュックの制作が始まりました」

お話ししていただたミーナの中村一子さん。中村さん自身の女子力も高く、とてもチャーミングな女性でした。「かわいい」と感じるツボがカメラ女子と同じだから、ステキな商品がたくさん生まれるんですね。
コラボカメラリュックの配色指示書を特別に見せてもらいました。布を小さく切って、色や柄の組み合わせをきょん♪さんと一緒に考え決定したそうです。

−−コラボカメラリュックの第1弾は、すぐに完売しましたね。なぜ追加発売をしないで、改良版を作ったのですか?

「きょん♪さんに最初のコラボカメラリュックを気に入っていただき、撮影でいつもコラボカメラリュックを使っていただいていました。きょん♪さんから、使って気づいたことや改善したほうがよい点を細かく教えていただけました」

「また、購入されたお客様からもたくさんの感想や要望をいただきました。“こうした方がもっといいのに”という改善点が出てきた時点で、追加販売をするのではなく改良版を作ろうということが決まりました。カメラ女子が“欲しい”と思う最高の形で提供したかったんです」

左が第1弾、右がが改良された第2弾です(以下同)。ジッパーがシングルからダブルに変更され、引手やブタ鼻が合皮から本革に変更。ダブルジッパーで機能性が向上し、より使いやすくなりました。目立つブタ鼻には本革を使いたいというミーナの想いがあったそうです。
吊りポケットに鍵やスマホなどを入れる人が多く、「吊りポケットをめくると物が落ちてしまう」という意見からジッパー仕様に変更しました。
反対に吊りポケットの裏にあるインナーポケットは、出し入れのやすさを重視してジッパーを取りました。吊りポケットがフタの役割をするからです。第1弾でもインナーポケットにA4ファイルを入れることができ、「A4ファイルが入るのはとてもいい!」という感想が多かったそうです。

−−きょん♪さんと一緒に作ってみていかがでしたか?

「きょん♪さんの写真教室に通われる生徒さんでコラボカメラリュックを購入していただいた方が多く、きょん♪さんから購入していただいた生徒さんのリアルな声を私たちに教えていただけました。ネット販売ではリアルな声をなかなか聞くことのできないので、よりよい製品を作ることに繋がったと思います」

「また、きょん♪さんはコラボカメラリュックを作るうえで、色をとても大切にしていました。どんな洋服でも合うように、色と柄の組み合わせをこだわって何度も試行錯誤を繰り返し決めていただきました」

「じつは今までのミーナの商品は柄物ばかりで無地の商品はなかったので、無地のカメラリュックはちょっとした冒険でもあったんです。きょん♪さんとのコラボカメラリュックで、無地の商品も売れることがわかったので、帆布のカメラトートバッグのような無地の商品も生まれました」

付属のミニポーチは、「ジャバラのゴムが伸びてブラブラするのが気になる」という意見からカラビナに変更。カラビナの取り付け位置を変えることで、用途が広がるようになりました。
カラビナをジッパー横のベルトに着ければ、スッキリと取り付けられ邪魔になりません。肩ベルトのD環に取り付けてスイカやPASMOを入れたら、改札をスムーズに通ることができます。
今回ブルーのリュックをお借りすることができました。
二層式で使ってもインナーポケットに11インチのノートパソコンと約1㎝のA4バインダーが収納できます。上のお部屋に財布や、名刺入れ、手帳、折り畳み傘を入れてもまだ余裕がありました。
下のお部屋は、付属ポーチと同じ柄でできた仕切り付きのふわふわバッグ in バッグ。カメラを持ち歩かないときは、バッグ in バッグを取り出して一層式のリュックにすることも。また、バッグ in バッグを自分のカバンに入れて使ってもOK。

−−第2弾のコラボカメラリュックでカラーバリエーションが増えましたが、どの色が人気でしたか?

「一番最初に完売したのがプロバンスネイビーで、僅差でブラウンカーキですね。きょん♪さんの色のチョイスがよかったから、最終的にすべての色が完売してしまいました」

ミーナ×きょん♪さんのコラボタグ。
リュックの底部分には底鋲がつけられ、地面に置いたときの衝撃を緩和します。また、底部分は汚れやすいため、お手入れがしやすい合皮素材をチョイス。

−−コラボカメラリュックのこだわりを教えてください。

「もともとカバンを作っていた会社だったこともあり、生地はとてもこだわりました。カメラリュックは見た目も大切ですが、軽くて丈夫なことが大切だと思います。ですから、横糸にコットン、縦糸にナイロンを使用した生地を使って、軽くてさらっとしたコットンの風合いと、丈夫で光沢感のあるナイロンの特性を兼ね備えました」

−−確かに手触りがやわらかくて、すごく気持ちいいですね。

「実は、取っ手とブタ鼻の素材を本革にしたことで、第2弾のコラボカメラリュックのほうがわずかに重いのです。だけど、やわらかい風合いの生地のおかげで体感する重さは第2弾のほうが軽く感じると感想もいただいています。あと、カメラは精密機械なので雨などの水は大敵。生地に撥水加工を施して、急な雨でも濡れにくいようにしました。撥水加工は、汚れが付きにくいというメリットもあるんですよ」

上下層の間にある緩衝板を下に落とし、バッグ in バッグを取り外せば二層式から一層式のリュックに大変身。カメラバッグとデイバッグの二通りの使い方ができます。
リュックから取り出した柄がかわいいバッグ in バッグ。FUJIFILM X-E1、OLYMPUS PEN E-P1、交換レンズ1本を収納してみました。たくさん入れても型崩れしません。
ジッパーを開けた時に中の物がこぼれ出ないように両端下5㎝を縫い合わせ、立ち上がり部分を作りました。荷物が多い人でも安心ですね。
長時間背負っていても肩が痛くならないように、肩ベルトにも厚めの緩衝材が入っています。肩にフィットするので、疲れを軽減してくれます。

「このコラボカメラリュックは、多くの人に長く愛されるよう試行錯誤を重ね、きょん♪さんと一緒にていねいに作り上げました。コラボカメラリュックはミーナの定番商品として今後も販売し続けていきます」

「第2弾の販売は再開しましたが、再開と同時に売り切れてしまったカラーもあります。売り切れてしまった商品は販売準備が整ったら、順次販売を再開していきます。残念ながら手に入れることができなかった方は、ミーナのサイトの最後にある入荷お知らせメールを登録していただけると、購入時期を見逃さないと思います」

「今後もカメラ女子のみなさんが“こんなもの欲しい”“あったらいいのに”と思える商品を開発していきたいですね」

使ってみて……

今回、コラボカメラリュックをお借りすることができたので、いろいろな場所に持って使わせていただきました。カメラ2台、レンズ1本、ノートパソコンを持って、朝から晩まで撮影することがあったのですが、普段使っているバッグに比べ肩の負担が少なかったと感じました。軽く感じたのは、やはりやわらかい肌触りが影響していると思います。

スペックだけでなく肌触りやフィット感を大切にして作ったからこそ、カメラ女子の口コミでそのよさが広がり、人気商品になったのだと思いました。

 また、中村さんからお話を聞いて、「カメラ女子の撮影を楽に、そしてかわいく持ち運べる商品を作りたい」という想いを感じることができました。今後も、どんなステキな商品がでるのか今から楽しみです。

(2013/7/18)
加藤マキ子(ツナ☆カメラ)
1981年生まれ。写真編集者。カメラ書籍を手掛ける編集プロダクションで女性向けのカメラ雑誌や書籍を多数手掛ける。その後、実用書系編集プロダクションを経て、2013年に独立。『光と色の写真の教科書 〜ふんわりフォトもこっくりフォトも思いのまま〜』『まりこ先生が教える やさしい写真の教室』などの企画・編集を担当。ときに、撮影や執筆も手掛けることも。仕事が好きで、マグロのように止まらず常に全力疾走中!