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プロのノウハウが手軽にわかる…オンラインサービス「エプサイトプレミアム」の魅力を紹介

どんな動画にハマる? 写真愛好家2名のお試し視聴インプレッション

「撮影が上手くなりたい」「もっときれいにプリントしたい」……カメラやプリンターを購入したは良いものの、わかりやすく確かな情報を欲しいと感じる読者も多いのではないだろうか。

エプソンが提供する「エプサイトプレミアム」は、撮り方やレタッチ術、プリント技法などを学べる写真愛好家のためのサービス。2022年の開設以来、著名写真家による動画コンテンツを配信しており、そのラインアップも日々充実を見せている。

エプサイトプレミアム利用者が閲覧できる専用ページ

そんな「エプサイトプレミアム」の動画コンテンツを、写真投稿サイト「GANREF」の会員であるC級サラリーマンさんとまがたさんの2名に視聴してもらった。熱心な写真愛好家である2人が、「エプサイトプレミアム」に抱いた感想を見ていこう。

対談に参加いただいたお二人。左からまがたさん、C級サラリーマンさん

写真は動画で学習するもの?

司会: まずは自己紹介をお願いします。

まがたさんの写真一覧(GANREFより)

まがた: 基本的には、スナップをメインで撮影しています。ただお祭りを撮ったりとか、最近は人を撮ったりしますし、旅行で風景を撮影するなど、広く浅く撮影をしています。写真歴は今年で11年目でしょうか。最初はコンパクトデジタルカメラから始めて、その後ニコンD3200、D7100、D750と続き、GANREFのイベントで手にしたのをきっかけに、Z 6IIへと買い換えていまに至ります。

C級サラリーマンさんの写真一覧(GANREFより)

C級サラリーマン: 初めて手にしたデジタルカメラはニコンのD2Hです。ただ、入手したのは結構遅くて2008年です。そのギリギリまでフィルムカメラを使用していました。フィルムカメラのニコンF5を使っていました。中学ぐらいから、自分で現像をやっていて、学校の写真部に入ってもいました。F100も残しています。

司会: 動画で写真を学習された経験はありますか?

C級サラリーマン: 私は結構あるかもしれない。カメラの機種名をYouTubeで検索すると、それが残ってるんでしょう。リコメンドでドンドン出てくるんですね。ただ、「エプサイトプレミアム」のような、体系的なプログラムを視たことはほとんどないですね。

まがた: カメラ始めた初期の頃に、露出などのちょっとしたやり方などを、YouTubeで見ていた感じです。書籍も読んではいましたけど、動画も見ていました。

プロならではの「準備」に驚く

司会: それでは、事前に見ていただいた動画コンテンツの感想を語り合っていきましょう。まずは「 トレッキングをしながら写真を楽しむ3つのコツー第1回 準備のコツ(講師:秦達夫) 」です。「撮影の準備」だけにフォーカスした動画は珍しいですね。

エプサイトプレミアムより

C級サラリーマン: 釣りをやっていたのですけど、準備って楽しいものですよね。撮影の準備もやっぱり楽しい。「何のレンズを持って行こう」「こういう場面に出くわしたらどうしよう」とか。そしてだんだん荷物がデカくなる(笑)。すごく共感して見ていました。

まがた: 僕はスナップが主体なのですが、割とハプニングも楽しむという心構えで撮影に行っています。この動画は「準備が8割」=「準備が大事」という内容で、共感というより勉強になりました。例えば、使うカメラ・レンズのメーカーをカメラバッグで分けているところとか。

C級サラリーマン: でも、準備8割っていうのは、自分で覚悟するためのプロセスだと思いますけどね。もうこれでいいやっていう覚悟のための8割。「持って行きたいけど広角レンズはいいかな?」とかね。

まがた: それはありますね。機動力は大事ですから。

C級サラリーマン: 山に行ったついでに撮影するような人向けではなく、写真を撮るのが目的に山へ行く人向けだと感じました。これからさらに撮影を深めたい人にはいいと思います。

司会: はい、あくまでも撮影者のためのコンテンツ、といった感じですね。

プロの手順が動画でわかる「レタッチ術」

司会: 次の動画に移りましょう。「 まるごと学べる!プロの現像・レタッチ 風景写真の仕上げノウハウ(講師:萩原れいこ) 」です。自然風景の作品を、どうやってPhotoshopで仕上げるかを見ることができます。

エプサイトプレミアムより

まがた: 僕は感覚でレタッチしているので、こうやって自分のレタッチを言葉にして説明するできるっていうのは、やっぱりプロだなと感じました。なぜこうしたのかと、言語化するのは大事だなと思います。プリントの話がでてきますが、僕はプリントをしない方なので、ピンとこなかったのが正直なところです。ただ、今後プリンターを買った時に、改めてこの動画を見返したいと思いました。

C級サラリーマン: Bridgeからカメラロールに行き、Photoshopからカスタマイズに行って、Epson Print Layoutに入るっていう流れが、「そういう使い方があるんだ」とすごくためになりました。私がほとんど使ったことがないカラーミキサーやターゲット調整ツールの使い方も勉強になりましたね。

「まるごと学べる!プロの現像・レタッチ
「まるごと学べる!プロの現像・レタッチ

まがた: 良く知らなかったのですが、プリント用紙の種類ってたくさんあるのですね。前職が写真屋だったこともあり、プリントする際はその写真屋に持って行っています。いまは自宅プリントを考え始めている段階ですので、プリンターを買ってからじっくり見たいです。

C級サラリーマン: 操作や手順についても、動画ということでわかりやすいですね。

リアルイベントのアーカイブも

司会: 最後の動画は、「エプサイトプレミアム」の利用者向けイベントを収録したアーカイブ動画です。利用者とゲスト写真家による写真展が開催された時の関連イベントということで、60分以上の長めの動画になっています。

エプサイトプレミアムより

まがた: 皆さん、写真がやっぱり良くて、3人ともスナップなのかな? 話を聞いても、写真を見ても、やっぱりアマチュアとは違うなとは思いましたね。コムロさんがほぼ撮って出しで、結構びっくりしました。そういう制作過程に触れていただいているのも興味深かった。それに、話している画面だけではなく、作品もしっかり映してくれているのが良かったです。「しゃべりメインでたまに写真」より、僕はこういった構成の方が好きですね。

C級サラリーマン: 上田さんは以前から存じているのですが、動画内で話を聞いておけば、上田さんの作品を見た時に、解釈の仕方が少し深くなるので、私としてはありがたいなと思っています。

まがた: リアルイベントはコロナ禍の影響で行かなくなったという人が多いと思います。そういう意味ではこうやって、ネットで見られるって本当に大きいのかなと思います。動画であればまた見直すこともできますし。これは長いイベントだったから、いろいろな話題に触れてもらえたのかなとは思います。これが例えば、20〜30分ぐらいの動画だと、駆け足になる部分はありそうですよね。視聴者からの質問のコーナーもあって、利用者に親切な動画だと思いましたね。

写真愛好家にあわせた動画コンテンツを網羅

司会: というわけで見ていただいた動画について語っていただいたのですが、他にも見ていただいているようですね。「エプサイトプレミアム」全体についての感想などありますか?

まがた: 動画のカテゴリーというか撮影ジャンルが多岐にわたっているので、僕みたいに広く浅くやってる人は特に刺さる内容です。もちろんそれぞれが専門的なので、狭く深くやってる人でもちゃんと深掘りしていけると思います。個人的には、対談形式の動画が好きですね。対談とかトークショー、イベントをのんびり見ながらというのが僕には合ってるかなと思います。

C級サラリーマン: 私の場合、EW-M873T(写真高画質プリンター)を買ったばかりということで、「プリントマスター<基礎編>」(全8回)は全部見ました。他には、松平光弘さんの「松平先生のプリントアカデミー」(全4回)や中井精也さんの「いまさら聞けない写真教室」(全3回)もです。動画で、プリント技術みたいなものを知れたっていうのは、すごく面白かった。よかったなっていう風には思いました。

まがた: エプソンというメーカーがやっているという安心感はやっぱりありますよね。下手な動画は出せないっていう。

C級サラリーマン: 逆にこれから見る人にとっては、メーカー寄りになりすぎてないかという一抹の不安があるのはわかります。ただし見た実感としては、その辺りは非常に公平であると思いました。(エプソンの宣伝というより)写真の魅力や写真家の声を届けることに注力しているのが分かりましたね。


解説:エプサイトプレミアムとは?

これまでエプソンが開催してきたセミナー参加者からの「自分の時間でゆっくり学びたい」「オンライン動画を充実させてほしい」といった声に応えた定額制のオンラインサービス。提供している動画の種類は豊富かつエプソンが運営するだけあって専門的。撮影やプリントの世界を広げる意味で有益なサービスだ。

動画のほか、オンラインイベントが毎月行われており、データ応募で気軽に参加できる「おうちで写真講評会」が好評。そのほか、昨年人気を博した利用者限定の写真展も2024年10月に開催が予定されている。

2023年に開催した「エプサイトプレミアム写真展」の様子
デジカメ Watch編集部