特別企画
富士フイルムのオンライン銀写真プリントサービス「プレミアムプリントサービス」を体験
美麗なプリントをお手軽に パネル加工など本格的な注文も
2018年12月26日 15:24
近年、自分の作品や特別な思い出の写真をポスターのように大きく伸ばして飾りたい、写真展に展示して楽しみたいという写真愛好家が増え、高画質なプリントニーズが高まっています。
富士フイルムの「プレミアムプリントサービス」は、デジタル写真をプロのプリントマイスターが1枚1枚銀写真プリントで出力するサービスです。
サイズや印画紙の種類、加工などを組み合わせると全部で200通り以上になり、幅広い種類のプリントサイズと印画紙の種類を選択できることに加え、階調や色味などの細かい補正を指定してオンラインでプリント注文できます。
始まったばかりのこのサービス、さっそく試してみました。
「プレミアムプリントサービス」を注文してみた
自宅のインクジェットでプリントをすると、プリンターのクリーニングや色合わせなど手間がかかります。印刷途中でインクがなくなったり、試し刷りで紙がなくなってしまったりするトラブルも……。
プレミアムプリントの注文のインターフェイスはとても簡単で、手順に従っていけばスムーズに注文画面まで進むことができます。
最初にプレミアムプリントサービスのWEBサイトにアクセスします。
これがプレミアムプリントサービスのトップページです。右上の「注文する」というボタンをクリックすると注文画面に切り替わります。
プリントを注文するまでの手順を見ていきましょう。
プリントサイズを選ぶ
サイズは、
・通常:21種類[89SQ(89×89mm)〜全紙(457×560mm)]
・大型:9種類[大全紙(508×610mm)〜B0(1,030×1456mm)]
の計30種類から選べます。
サイズを選ぶ時、ギャラリーやリビングなど展示空間のシミュレートが可能。シミュレーション空間のバリエーションは6種類があります。
左上からギャラリー、リビング、ダイニング、子供部屋、勉強部屋、寝室のイメージ。
写真は、手元で見た時と飾って遠くから見た時とでは写真の印象が変わり、離れて見ると実物より小さく感じます。見る人の身長や家具の大きさと比較しながら選ぶと、飾った時のイメージがしやすくて便利だと思いました。
印画紙の種類を選ぶ
選ぶ際、面種の説明と値段が表示されます。用意されている紙の種類は10種類ですが、プリントサイズによって、選べる面種が異なります。
用意されている印画紙の面類は10種類。無光沢のマットペーパーや、キャンバスやレザーを模した凹凸が施され独特な質感の印画紙も用意されているので、「優しい色合いの作品なのでマットに仕上げたい」「絵画のようにアート的に飾りたい」という幅広いニーズに対応されています。
画像をアップロードする
ドラッグ&ドロップでアップロードしたい画像ファイルを指定し、「アップロード」をクリック。画像は複数をまとめてアップロードしたり、あとから追加したりもできます。ちなみに、Adobe RGBなどの拡張色空間の画像は、sRGBとして扱われます。
プリント内容を選ぶ
画像をアップロードしたら、プリントの編集画面に切り替わります。画面下に「保存ボタン」が表示され、この作業から編集内容が保存でき、あとから再編集が可能です。編集データの保管期間は14日間。(保存には会員登録が必要です)
編集画面では、トリミングや色調補正を細かく調整できます。
「トリミング」画面では、1度からの傾き補正や、拡大縮小、位置の移動などが行えます。
色調調整は、補正なしで元画像データをそのままプリントする「ストレート仕上げ」、自分で補正するエリアや内容を選択し、プリント技術者がその指示内容に沿って補正する「選択仕上げ」、熟練の写真プリント技術者に補正をおまかせできる「ラボお任せ仕上げ」が選べます。
色調補正の「選択仕上げ」画面。エリアを細かく分けて、「彩度」「濃度」「コントラスト」「肌色の色味」「赤色の色味」などを「上げる」「おまかせ」「やや上げる」など、プリント技術者に指示を入れることができます。
仕上がりイメージを選ぶ
仕上がりイメージをシミュレーションで確認できます。
プリントの加工で、フチの「なし」「あり(白 / 黒)」や、後加工「なし」「裏打ち」「Museumパネル」が選択できます。ただし、「フチを選択」「後加工を選択」はどちらかのみしか選べません。
全てが決まったら右下の「カートへ」のボタンをクリックします。この時、最終プリントの仕様を「保存」しておくと安心です。
支払い方法を選ぶ
支払い方法は、クレジットや代金引換、楽天PAY、店頭支払いのほかに、住所などの会員登録の手間が省けるAmazonPAYを選ぶこともできます。
また、受け取り方法もポストに投函される「メール便」や24時間いつでも受け取れる「セブン-イレブン受取り」が選択でき、不在がちな人には便利ですね。
今なら会員登録をすれば、10%クーポンを使ってプレミアムプリントを試すことができます。
プリントは注文してから、大全紙サイズまでは7日後、B2以上は11日後、「裏打ち加工」「Museum(ミュージアム)加工」の場合は13日後に届きます。
※繁忙期や注文が集中した場合、天候や交通事情により配送納期が遅れる場合があります。
プリント注文した写真とご対面
私は複数のサイズを選択したので、日時指定をして宅急便を選びました。
今回注文したのは、2L、A4(裏打ち)、297SQ(Museumパネル)、四つ切りワイドの4点。複数注文したので、大きな外箱の段ボールに4点が入って届きました。
作品1点ごとに丁寧に梱包されています。「写真在中・折曲厳禁」と書かれた段ボール封筒の中に、厚紙と半透明の袋に入った作品が入っていました。折曲対策や水濡れ対策がしっかりしているので、メール便でも安心だと思います。
Museum(ミュージアム)加工したプリントは、作品面が傷つかないようにジャストサイズの段ボールに薄紙が入っています。
プリントのクオリティは?
梱包を開いた瞬間、プレミアムプリントの美しさに、思わず「わぁ〜!」と声が出てしまいました。
最初に目に飛び込んできたのはカラー写真の発色の美しさ。「1つのドットで1,670万色もの色を再現する」とのうたい文句の通り、色の再現性がとても素晴らしい。濁りがなく、抜けの良い発色です。紙にインクを吹き付けるインクジェットプリントとは違い、現像処理により化学反応で発色させる銀塩プリントなので、色浮きしやすい明るい色も深みを感じました。
また、モノクロプリントは、微妙なハイライト部からシャドウ部までが滑らかな階調でとても美しい。シャドウ部がしっかり絞まっていて、黒い部分が美しいので主題がより引き立って見えます。
今回、カラー写真はカラフルでコントラストが高めの海の写真と、柔らかい色調の花の写真を選びました。じつは、海の写真はコントラストと彩度を上げすぎてしまいパラソルの赤色が浮き気味だったのですが、「色調補正」を「ラボお任せ仕上げ」で注文したところ、パラソルの彩度がおさえられ赤色がアクセントとして引き立つ仕上がりに。また、白トビ気味だった雲のハイライト部分も、階調を取り戻しディテールがしっかり再現されていました。細かい部分の微調整をプリントマイスターが1枚ずつ確認しながら焼いてくれているのが実感できました。
花の写真はフンワリ撮ったら主題の花の存在感が弱くなってしまったので、「選択仕上げ」で「赤色の色味をやや濃く」「全体の彩度をやや上げる」に設定して、メリハリをつけるように指示を入れました。
RAW現像でデータを補正すると、ついやり過ぎてしまい逆に色が沈んでしまったり、飽和してしまったりすることがありますが、こちらも私のイメージした仕上がりになっていました。指示をもとに、こちらもプレミアムプリントマイスターがプリントしてくれるので、イメージ通りに注文者の意図をくみ取ってもらえます。
今回、「ラボお任せ仕上げ」と「選択仕上げ」を試しましたが、どちらも満足のいく仕上がりでした。通常なら「ラボお任せ仕上げ」に設定しておけば、ほぼ間違いないと思います(笑)
もし、仕上がったプリントを見て色調をもう少し調整したいと思ったら、注文履歴から割引価格で注文できる「リメイクオーダー」もあります。ただし、ゲスト会員やAmazonPAYで支払った場合は、注文履歴は残っていないので、リメイクオーダーをすることができません。
飾るなら「後加工」指定がオススメ
プレミアムプリントのプリントは本当にきれい。写真展で展示したり、旅行や子どもの特別な写真を飾ったりする時はぜひ使いたいと思いました。
大きくプリントした写真は、額に入れると湿気の影響でなどで時間が経つとに波打ってしまうことがあります。波打ちを防止してくれるのが「裏打ち」です。
裏打ち用のシートは売っていますが、自分で貼ると手間がかかり慣れないうちは失敗することもあります。プレミアムプリントの「裏打ち加工」は、プロが貼ってくれるのできれいに仕上がり安心です。大きなサイズのプリントには、裏打ち加工をしておくと、作品をきれいな状態で保つことできます。
同じくプレミアムプリントで指定できる「Museum(ミュージアム)加工」は、光沢感が強調される金属製パネルに加工され、木製枠とマジックテープで固定されています。壁面に飾ると、金属製パネルが浮かびあがるように見え、高級感があります。
プリントの善し悪しで写真の見え方は大きく変わります。プレミアムプリントサービスは、高いクオリティを求める写真愛好家はもちろん、旅行や子どもの特別な写真を飾りたいご家庭にオススメです。1度、最高級のプリントを体験すると、次も使いたい! と、きっと思えるはず。
「プリントマイスターがプリントすると、写真の仕上がりはこんなにも美しいのか!」という驚きと感動をぜひ試していただきたいです。
制作協力:富士フイルム株式会社