【新製品レビュー】リコーGR DIGITAL IV

〜速写性が向上。より強力なスナップシューターに
Reported by澤村徹

 初代GR DIGITALの登場から6年の歳月を経て、4世代目となるGR DIGITAL IVが発売になる。プロのニーズにも応えるスナップシューターというコンセプトは、本機でも変わらず健在だ。そのうえでGR DIGITAL IVは、速写性と表現力を強化した。そもそも完成度の高いデジタルカメラだけに、けっして派手な機能強化ではないが、実際に使ってみると快適さと撮影の楽しみが格段に増している。GR DIGITAL IVが切り開く新たな世界を見ていこう。

新たにハイブリッドAFシステムを採用し、速写性を向上した。また、ブリーチバイパスやインターバル合成を搭載し、表現力も増している
  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。

ハイブリッドAFで速写性を向上

 GR DIGITAL IVの基本仕様は、GR DIGITAL IIIをほぼ踏襲している。イメージセンサーは1/1.7型の約1,000万画素CCDで、レンズは開放F1.9の35mm判換算28mm相当のGRレンズだ。外観や操作ボタン類も前モデルと大きなちがいはない。これまで同様、変わらぬGR DIGITALの姿がそこにある。日進月歩のデジタルカメラの世界において、変わらずに進化する希有なカメラといえるだろう。


外寸や基本仕様はGR DIGITAL IIIとほぼ同様で、一見しただけではちがいがわからないほどだ十字カーソルのデザインと質感が変更されている。機能面は従来同様だ
アクセサリーシューの高さが従来機よりごくわずかに低くなった前面のGRロゴは刻印されている。「DIGITAL」の部分はプリントだ

 機能強化のひとつめのポイントは、速写性である。その鍵を握るのが新搭載のハイブリッドAFシステムだ。独自開発の外部AFセンサーと従来からのコントラストAFを併用することで、AF合焦時間を最短約0.2秒にまで短縮した。GR DIGITAL IIIと比べた場合、約2倍に高速化している。外部AFセンサーでシャッター半押しとは無関係に測距し、シャッター半押しした際にコントラストAFのスキャンする範囲を絞り込む。これにより、俊敏性と高精度なピント合わせを両立している。実際に使ってみると、シャッターを半押しした直後にスッとピントが合って心地よい。コンパクトデジタルカメラのピント合わせといえば、ジジッ、ジジッと音を立てながら動作するのが一般的だが、そうした従来型の動作とは一線を画す快適さだ。

 外部AFセンサーを搭載したことにより、スナップモードがより使いやすくなった。GR DIGITALのスナップモードはいわゆる置きピンだ。あらかじめフォーカス距離を指定しておくことにより、シャッター半押し不要でサクサクと撮影できるモードである。このスナップモードに「オート」が加わった。この「オート」に設定しておくと、外部AFセンサーの測距値でスナップモード撮影できる。フォーカス距離を固定するのではなく、外部AFセンサーが取得したフォーカス距離でシャッター半押し不要の撮影が可能だ。なお、作例はスナップモードを「オート」にして、絞り開放(F1.9)で中近距離の被写体を狙っている。被写界深度が浅いので、外部AFセンサーのピント精度を確認しやすいだろう。

 また、外部AFセンサーはフルプレススナップでも利用できる。フルプレススナップは、シャッターを一気押しした際にスナップモードで撮影する機能だ。あらかじめスナップモードを「オート」に設定しておくと、シャッター半押し時はハイブリッドAFで高精度に撮影でき、一気した場合は外部AFセンサーで高速に測距する。従来のスナップモードは置きピン撮影だったので、被写界深度の浅い撮影は苦手と言わざるを得なかった。GR DIGITAL IVはスナップモードで外部AFセンサーが使えるようになり、シャッター一気押しでもピントがしっかりと合った撮影が可能だ。なお、外部AFセンサーの測距値は、液晶モニター上に表示できる。どの辺りにピントが合うのが把握したいときは、「外部AF測距表示」を有効にしておこう。

GR DIGITAL IV(左)は外部AFセンサーを搭載し、初代GR DIGITAL(右)の外観に相通ずるものを感じる
「オート」を選択すると、スナップモード時に外部AFセンサーを使った撮影するようになるフルプレススナップは、シャッター一気押し時に外部AFセンサーで高速測距する
セットアップメニューの「外部AF測距表示」をONにすると、外部AFセンサーの測距情報を表示できる

スナップモード:オート / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/190秒 / F1.9 / 0EV / ISO100 / WB:オートスナップモード:オート / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/200秒 / F1.9 / 0EV / ISO100 / WB:オート
スナップモード:オート / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/1,250秒 / F1.9 / 0EV / ISO100 / WB:オートスナップモード:オート / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/1,500秒 / F1.9 / 0EV / ISO100 / WB:オート

 外部AFセンサーの搭載に併せ、AF連写という新機能が加わった。これはシャッターボタンを押している間連写しつづける機能だが、連写中も外部AFセンサーで被写体にしっかりとピントを合わせてくれる。要は動きのある被写体を連写できるのだ。コンパクト機で連写というだけでも新鮮だが、フォーカスを固定せず、被写体にピントを合わせられる。コンパクト機の連写はオマケ機能的な意味合いが強いものの、GR DIGITAL IVのAF連写は本気で使い込みたくなる機能だ。

 GR DIGITAL IVはハイブリッドAFを採用したことで、従来以上にシャッターチャンスを狙えるカメラに仕上がった。カメラをかまえてすばやく撮れるのが利点だが、その一方で、カメラの扱いが多少ラフになる場面も増えてくるだろう。幸いGR DIGITAL IVは、新たにCCDシフト方式の手ブレ補正機能を搭載した。広角系コンパクト機だからそれなりに手ブレ耐性があるとはいえ、とっさにカメラをかまえたときの安心感が増す。ハイブリッドAFで撮影シーンが広がったからこそ、手ブレ補正のありがたみが実感できるはずだ。また、暗所撮影でISO感度を上げずにすむ点もアドバンテージといえるだろう。

撮影設定メニューの「連写」を「AF連写」の設定すると、外部AFセンサーを使った連写が可能だ
AF連写はシャッターボタンを押しっぱなしにしている間、被写体にピントを合わせながら連写できるユーザー待望の手ブレ補正機能搭載に併せ、レンズの銘板に「VC」表記が加わった
手ブレ補正機能は撮影設定メニュー上でセットする

共通設定:GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/2,000秒 / F2.8 / 0EV / ISO80 / WB:オート AF連写

撮影協力:Juggler Laby


多彩な表現力を身にまとう

 さて、ふたつめの強化点、表現力について見ていこう。GR DIGITAL IIIはシーンモードにダイナミックレンジを搭載していたが、GR DIGITAL IVでは新たにダイナミックレンジ補正が加わった。

 ともに白トビや黒ツブレを回避するHDR的な機能だが、シーンモードのダイナミックレンジが露出を変えた2枚を合成するのに対し、ダイナミックレンジ補正はワンショットで補正が可能だ。画像を自動的に領域分割し、各領域に適切な露出補正を施す。シーンモードのダイナミックレンジは晴天下でも三脚が必須だったが、ダイナミックレンジ補正は手持ちでHDR的な撮影が可能だ。

ダイナミックレンジ補正は撮影設定メニューの中にある。ADJ.レバーに割り当てることも可能だ従来機能のダイナミックレンジはモードダイヤルをシーンモードにして呼び出す

 効果は弱/中/強の3段階から選べる。テストショットを見ると、効果を強めるにつれて太陽の白トビが抑えられ、建物右側のシャドウが持ち上げられていく。効き具合はHDR作成ソフトのような絵画風ではなく、あくまでも写真の範疇におさまっている。いわゆる逆光補正として使いやすい機能だ。

ダイナミックレンジ補正:オフ / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/620秒 / F7.1 / 0EV / ISO80 / WB:オートダイナミックレンジ補正:弱 / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/950秒 / F7.1 / 0EV / ISO125 / WB:オート
ダイナミックレンジ補正:中 / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/1150秒 / F7.1 / 0EV / ISO160 / WB:オートダイナミックレンジ補正:強 / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/1500秒 / F7.1 / 0EV / ISO200 / WB:オート
ダイナミックレンジ / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/1600秒 / F5.6 / 0EV / ISO125 / WB:オート

 インターバル合成は、星や月の光跡撮影に便利な機能だ。通常、天体の光跡を撮るには長秒撮影を行なう。ただし、星野と風景をいっしょに写し込もうとすると、風景が露出オーバーになってしまうケースが多い。そこでインターバル合成は、一定間隔で撮影した画像から高輝度部分だけを抽出し、1枚の画像として合成していく。星の光跡と風景を、適切な露出で撮影できるのが特徴だ。

 同機能の撮影は若干クセがある。まず、あらかじめMモードで絞りとシャッタースピード、さらにホワイトバランスなどを決めてテスト撮影を行なう。その後シーンモードに切り替えてインターバル合成を選び、インターバル合成時間(撮影間隔)を指定しよう。各種撮影設定はMモードのセッティングが引き継がれる仕様だ。

シーンモードでインターバル合成を選び、拡大表示ボタン(虫メガネボタン)で詳細設定を呼び出す撮影画像は最終的な合成結果だけを保存したり、合成の途中経過をすべて保存することが可能だ

 星の光跡を撮影するときは、撮影間隔をできるだけ短くしておくとよい。仮にシャッタースピードを2秒に設定した場合は、インターバル合成時間も2秒にセットしておこう。これで光跡が滑らかにつながり、きれいな線で写し込まれる。星野撮影に要する時間は、30〜60分程度が目安だ。風や雲の影響を受けやすいので、天候と相談しながら撮影しよう。

GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 2秒 / F2.8 / 0EV / ISO100 / WB:白熱灯1 / 約45分間 /

 GR DIGITAL IVは、最大5枚まで合成できる多重露光撮影機能を搭載した。けっして目新しい機能ではないが、後発だけあって使える機能に仕上がっているのが特徴だ。

 まず自動露出に対応し、合成枚数に合わせて露出を自動調整してくれる。合成前の画像、および合成過程の画像も保存できるので、それぞれのカットが無駄にならない。また、1枚撮影するごとに撮り直しができるから、いろいろな構図を試すことも可能だ。

自動露出をONにすると、合成枚数に合わせて露出を自動調整が可能だ「撮り直し」で合成画像の撮り直しが可能。さらに画像を重ねるときは「次の画像へ」を選ぶ

合成前(1)合成前(2)
合成前(3)合成後(1+2+3)

合成前(1)合成前(2)
合成前(3)合成後(1+2+3)

 昨今、クリエイティブ系のフィルター機能が流行っているが、GR DIGITAL IVもこうしたトレンドに合わせ、新たな画像設定が加わった。ブリーチバイパスはフィルム時代の銀残しをシミュレートした画像設定で、褪せた発色と極端なハイコントラストが特徴だ。ポジフィルム調はリバーサルフィルムの色調をイメージしたもので、高発色で強いコントラストに仕上がる。従来機能のクロスプロセス、ハイコントラスト白黒と合わせ、かなりマニアックなラインナップだ。

 GR DIGITAL IVはカメラ内RAW現像に未対応なので、あとから画像設定を変更することはできない。同一の被写体で複数の画像設定を試したいときは、オートブラケットを活用しよう。新たに画像設定ブラケット、コントラストブラケット、ダイナミックレンジ補正ブラケットを搭載しており、画像設定ブラケットを使うと、ワンショットで3種類の画像設定を適用した撮影が可能だ。たとえば、スタンダード、ブリーチバイパス、ポジフィルム調を割り当てておけば、プレーンな通常カットと一緒に個性的な画も撮れる。また、Fn1/Fn2ボタンに「カラー→ブリーチバイパス」、「カラー→ポジフィルム調」などを割り当てておくと、ワンプッシュで好みの画像設定に切り替えられて便利だ。

画像設定はADJ.レバーにアサインしておくとすみやかに設定変更できる画像設定ブラケットは。現在の画像設定に加え、2種類の画像設定を割り当てられる

スタンダード / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/125秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO80 / WB:オートブリーチバイパス / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/125秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO80 / WB:オート
ポジフィルム調 / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/125秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO80 / WB:オート


スタンダード / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/470秒 / F8 / 0EV / ISO80 / WB:オートブリーチバイパス / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/470秒 / F8 / 0EV / ISO80 / WB:オート
ポジフィルム調 / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/470秒 / F8 / 0EV / ISO80 / WB:オート

スタンダード / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/230秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO80 / WB:オートブリーチバイパスGR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/230秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO80 / WB:オート
ポジフィルム調 / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/230秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO80 / WB:オート

スタンダード / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/2000秒 / f2.5 / 0EV / ISO80 / WB:オートブリーチバイパス / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/2000秒 / f2.5 / 0EV / ISO80 / WB:オート
クロスプロセス / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/2000秒 / f2.5 / 0EV / ISO80 / WB:オート

スタンダード / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/540秒 / F5.6 / 0EV / ISO80 / WB:オートブリーチバイパス / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/540秒 / F5.6 / 0EV / ISO80 / WB:オート
クロスプロセス / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/540秒 / F5.6 / 0EV / ISO80 / WB:オート

ハイコントラスト白黒 / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/500秒 / F7.1 / 0EV / ISO80 / WB:オートブリーチバイパス / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/500秒 / F7.1 / 0EV / ISO80 / WB:オート
クロスプロセス / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/500秒 / F7.1 / 0EV / ISO80 / WB:オート

ハイコントラスト白黒 / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/380秒 / F5.6 / 0EV / ISO80 / WB:オートブリーチバイパス / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/380秒 / F5.6 / 0EV / ISO80 / WB:オート
クロスプロセス / GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/380秒 / F5.6 / 0EV / ISO80 / WB:オート

操作性の強化ポイントをチェック

 操作面にまつわる新機能の中から、特に注目しておきたいものを見ていこう。まず、電子水準器が従来の水平方向に加え、アオリ方向にも対応した。広角28mmのGR DIGITAL IVは、多少アオリ気味になっているだけでもパースがつきやすい。パースを強調せずに撮りたいとき、水準器のアオリ方向が役に立つだろう。また、インジケーターは垂直方向とアオリ方向がひとつにまとまっており、視認性に工夫した点も高評価だ。

ひとつのインジケーターで水平方向とアオリ方向を表示する

 操作カスタマイズではFnボタンペア設定に着目しておきたい。GR DIGITAL IVはFn1/Fn2という2つのファンクションボタンを搭載しており、両者に機能割り当てしたセッティングを最大4つまで登録できる。撮影シーンや撮影スタイルに応じて、Fnボタンカスタマイズをすばやく切り替えられるわけだ。

Fn1/Fn2ボタンの機能割り当てを、両者ワンセットにして最大4つまで登録できる

 また、マイセッティングを最大6つまでSDカードに登録できる。マイセッティングBOXの登録数も従来の6個から12個に増え、操作カスタマイズの柔軟性が増した。好みのセッティングを登録していくことで、GR DIGITAL IVがますます使いやすくなるはずだ。

マイセッティングBOXに最大12個のマイセッティングが登録可能。名称変更もできるSDカードに書き出したマイセッティングはユーザー間で共有できる

まとめ

 リコーは新作デジタルカメラのコンセプトを説明する際、「撮影領域の拡大」というフレーズをよく使う。GR DIGITAL IVはその言葉通り、従来機では撮りづらかった写真が撮れるようになった。ハイブリッドAFシステムの採用により、単なる速写ではなく、精度をともなった速写性を身にまとう。ワンショットで逆光補正できるダイナミックレンジ補正、星野撮影に便利なインターバル合成なども、GR DIGITALの活用シーンを広げる機能といえるだろう。

 GR DIGITAL IVの姿は、6年の歳月をかけたからこそたどり着けた到達点だ。コンパクトデジタルカメラという制約の多いカテゴリーで、これだけの高画質、レスポンス、そして表現力を備えるには、6年4世代という時間と、スナップシューターへのこだわりなしには達成できなかったはずだ。コンセプトを変えずに造り続ける価値を実感できるモデルである。

 その一方で、4世代分の増改築によるマイナス面も多少見え隠れする。その顕著な例が液晶メニューだ。初代GR DIGITALは「シンプルで高画質」という点がウケたわけだが、現在のGR DIGITALは多機能な高画質コンパクトだ。液晶メニューの項目数が多く、階層もけっして浅くない。基本的にはADJ.レバーおよびFn1/Fn2ボタンに使用頻度の高い機能を割り当て、自分流にカスタマイズして使うカメラだ。こうした操作ポリシーを理解している人には、GR DIGITALは手に良くなじむツールと映るだろう。ただし、自分流のスタイルを明確に持っていないと、手に余るカメラになりがちだ。カメラをわかっている中上級者向けの製品といってしまえばそれまでだが、GR DIGITALにとってインターフェイスのあり方は、今後の課題となるかもしれない。


作例

GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/190秒 / F5.6 / -1.3EV / ISO80 / WB:オートGR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/570秒 / F5.6 / -1.3EV / ISO80 / WB:オート
GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/220秒 / F2.8 / 0EV / ISO80 / WB:オートGR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/220秒 / F2.2 / -0.7EV / ISO80 / WB:オート
GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/290秒 / F2.8 / -0.7EV / ISO80 / WB:オートGR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/800秒 / F1.9 / -0.7EV / ISO80 / WB:オート
GR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/140秒 / F3.5 / 0EV / ISO80 / WB:オートGR DIGITAL IV / 3,648×2,736 / 1/750秒 / F1.9 / 0EV / ISO80 / WB:オート

【2011年10月14日】公開時の作例をAF関連の説明付近に移動し、その場所に新たな作例8点を追加しました。




(さわむらてつ)1968年生まれ。法政大学経済学部卒業。ライター、写真家。デジカメドレスアップ、オールドレンズ撮影など、こだわり派向けのカメラホビーを提唱する。2008年より写真家活動を開始し、デジタル赤外線撮影による作品を発表。玄光社「オールドレンズ・ライフ」シリーズをはじめ、オールドレンズ関連書籍を多数執筆。http://metalmickey.jp

2011/10/14 00:00