ミニレポート

パカッと開く収納口でレンズ交換も容易に…コンパクトで使い勝手の良い「PGYTECH OneGo ショルダーバッグ 10L」

PGYTECのOneGo ショルダーバッグ 10L

遡ると2017年に「Everyday Backpack(V1。20L)」を購入を購入して以来、カメラアイテムとしてPeak Design製品を愛用してきたが、最近は少しずつ他社製品も導入している。今回、新たにゲットしたのが「PGYTECH OneGo ショルダーバッグ 10L」(実勢価格:税込1万5,400円前後)。新製品というわけではないが、今回はこちらをご紹介する。

大きく口が開いてレンズ交換しやすい

Peak Designはデザイン性も機能性も優れていてフォロワー企業も生み出している。Ulanziや今回紹介するPGYTECHもその1社と言っていいだろう。全体的にPeak Designの方が洗練されている場合が多いのだが、機能的にはPeak Designにはない、便利に使えるものも多くある。

ということで、今回のOneGo ショルダーバッグだ。OneGoシリーズにはバックパックもあるが、Peak DesignのEveryday Backpackを保有しているので十分。Peak DesignのEveryday Sling(V1)も持っているが、こちらは5Lなので、一回り大きいサイズが欲しかったため10Lのこのモデルをチョイスした。

決め手は、バッグのメイン収納口の開き方だ。大きく口が開いてレンズ交換しやすいというのが、OneGo ショルダーバッグの最大の特徴。

OneGo ショルダーバッグを買ったのは、この大きく開く開口部が理由

口が開いた状態を維持

そもそもカメラバッグの多くはメイン収納口をジッパーで開け閉めするか、フラップでフタをする、というパターンが多い。フラップの場合はたいてい手前側(体側)に開くので、開けた手を離すとそのままパタンと閉まってしまう。レンズ交換をしたい場合、レンズをカメラから取り外す→カメラをどうにか保持しながら、片手(もしくは顎)でフラップを開けて押さえ、もう片手でレンズを交換する、という動作になる。

バックパックも、体の前でサイドからカメラ機材にアクセスしようとすると、側面を手前側に開いて押さえながらレンズ交換、という動作が一般的。いずれにしても、この押さえるという手間を省きたいと考えていた。

ジッパーを使うEveryday Slingなどの場合は、フラップを押さえることはないが、手を離すと、収納口がほぼ閉じた状態になるので、出し入れするのに口を押さえる必要がある。

頼りなさを感じるジッパープル

この口の開き方は製品によって異なるが、できればガバッと開いた状態を維持して欲しい。もしくは、フラップがバッグの向こう側に開けばいいと思っていた。OneGo ショルダーバッグはジッパー式ながら収納口が向こう側に大きく開くことで、口が開いた状態を維持してくれるデザインとなっている。

ジッパーの開き方を工夫することで、口が大きく開くようになり、さらに開きすぎないように内部でフックを使うという構造。これによって、手を離しても口が閉じず、押さえなくてもレンズ交換ができる。

側面から見ると独特の開き方をするジッパー
そのまま開放すると体の向こう側にパカッと開く
実際にはフックで固定されており、過剰に開かないようにしている
とはいえ、メインの収納部は区切られているので、開いた状態でレンズがこぼれ落ちる心配はない

コンパクトなカメラシステムにぴったり

ジッパーの開き方が独特なので、少し開け方に慣れが必要で、「片手でスイスイ開く」というわけではない。ここもマグネットをうまく使って……と考えていたら、シンクタンクフォトがそれに近い機構を出してきた。これはこれでロック用留め金にもう一工夫欲しいのと、サイズ的にも物足りないので、ちょっとニーズには合わなそう。

内部を分割するディバイダーは2つで、Peak Designのように上下2段の分割も可能。ただし、ディバイダーの動きはPeak Designの方がなめらか。個人的にはSIGMA fpとLUMIX G100というコンパクトなミラーレスカメラを持ち歩くので、中央に本体、左右にレンズが入ることが理想。

試したところ、もくろみ通り収納できたのでサイズは及第点。Everyday Slingでも10Lなら問題ないだろう。ジッパーを開放すると、きちんと開いた状態で固定されるので、素早く機材の出し入れもできるようになった。

実際の開け閉めと機材の取りだし。SIGMA fpとIシリーズのレンズ中心だと十分な数が入る

Everyday Sling(V1。5L)だと、三脚の固定やボトルホルダーの機能がなく、これが実装されているのもありがたいところ。三脚は付属のストラップを使って底面に固定。ただし、ボトルホルダーは浅いので三脚の固定には使えなそうだった。

あまり深くはないがボトルホルダーも左右に装備

内部にポケットがいろいろあって、特に上部にあるハードカバーのポケットは、バッテリーやメモリカード、衝撃を与えたくないものが入れられて便利。アメリカ人はサングラスの収納場所が必要なようで、この部分にも収納できなくはなさそうだが、あまりそこまでの余裕があるようなサイズには感じない。

フラップ内側(上方)にはハードカバーのポケット
メモリカードやバッテリーが入る。中央2つにはマグネットでコインのようなものがついていて、裏表に緑と赤のカラーリングがされている。これはバッテリー交換をしたときにひっくり返せば、バッテリー切れしたのがどちらか見分けられる

マグネットで開閉できて出し入れしやすいので、交換バッテリーや取材メモ用のマイクを入れている。柔らかいゴム布で仕切られた部分には有線・無線イヤホンなども入りそうだ。

普段持ち歩いているものだと、他にUSB充電器とUSBケーブルがあり、これはフラップ内側にあるポケットに入る。

フラップ内側(下方)のポケット。あまり分厚くはないので、大きな充電気は入らない
カメラケース側にも薄い収納が2つあり、フィルターが1枚ずつ程度なら入りそう。上部のケーブルが入っているポケットは浅いので、頻繁に取り出すような小物が良さそう

PCの収納には注意が必要か

全体的にコンパクトだが、そのためかなりギリギリを攻めたサイズ。外寸が350×280×145mmで、Everyday Sling 10Lが420×260×150mmなので、比較すると特に幅がコンパクトでちょっと縦が長いデザイン。

背面にあるPC収納部には13型のノートPCを収納できるとあるが、幅が狭い分、ギリギリ。Everyday Sling 10LはPC収納部が360×212×150mmだが、こちらは305×212×16mm。

PC収納部。ここに入るPCはサイズを選ぶ

こうしたバッグでは一般的に「13インチMacBook Pro」が基準となっていることが多い。公式には対応PCとなっているのだが、そのサイズは304.1×212.4×15.6mmなので、ギリギリというか、わずかに高さが足りていない。

実際にどう入るかは持っていないので確かめていないが、手元にあったPCは304×217×14.6mmで、MacBook Proより高さが長くて薄いというサイズ。これを収納すると、内側からジッパーを少し押し上げるような状態だったが、どうにか収まった。A4サイズの用紙はギリギリ入るが、A4が入る封筒ははみ出てしまうというレベル。

実際にA4の封筒を入れてみたら、端がはみ出してしまってジッパーが閉じなかった

安価で使いやすさも良し

メリットとしては、Peak Designよりも少し安い点が上げられる。Everyday Sling 10Lが2万5,300円に対して、本モデルは1万5,400円(記事執筆時点。税込実勢価格)。作りは悪くはないので、値段としては妥当なところだろう(円安影響で値上がりしている)。

メイン収納部のジッパーも、もう少し大型化すると掴みやすく使いやすいように感じた
ストラップは可もなく不可もないという感じ

内部のディバイダーを取り外してバッグを薄く折りたためるので、スーツケースに入れて出張に行って、現地ではコンパクトなこのバッグで移動するといった使い方ができるのもいい点だ。

ストラップの調整は独自の機構を備えている

Everyday Slingに比べてとにかく使いやすいというほどではないがが、パカッと開く収納口は、レンズ交換を素早く行えるという点でメリットがある。あまり欲張らず、撮影だけに集中して出かけるときに便利なバッグだと感じた。

小山安博

某インターネット媒体の編集者からライターに転身。無節操な興味に従ってデジカメ、ケータイ、音楽プレーヤー、コンピュータセキュリティなどといったジャンルをつまみ食い。軽くて小さいものにむやみに愛情を感じるタイプ。デジカメ、音楽プレーヤー、PC……たいてい何か新しいものを欲しがっている。