デジカメアイテム丼

バッテリーをスマートに携行!

シンクタンクフォトの使いやすい電池ケース

デジタルカメラで本格的な撮影をしている方は、複数個のバッテリーを携行するのはもはや普通のことであろう。一眼レフカメラでもライブビューを使えば、バッテリーの減りが早くなり予備バッテリーは必須だ。

そうした中、このたびカメラバッグで知られるシンクタンクフォト(Think Tank Photo)からバッテリー用ケースがリリースされたので紹介したい。

今回ラインナップされたのは4種類で、EOS-1系やD4などの大きなバッテリー用の「プロDSLRバッテリーホルダー」(税別2,000円)、一般的なデジタル一眼レフカメラや高級ミラーレスカメラ用バッテリー向けの「DSLRバッテリーホルダー4」(4本用、税別1,800円)と「DSLRバッテリーホルダー2」(2本用、税別1,200円)、単3電池が8本入る「AAバッテリーホルダー」(税別1,000円)となっている。

このうち、DSLRバッテリーホルダー4とAAバッテリーホルダーを国内総代理店の銀一からお借りして試用してみた。

いずれもシンクタンクフォトのバッグと同じような風合いの素材でできており精悍な印象だ。ロゴのタグも縫い付けられている。銀一によると11月の発売以来好調とのことで、早くも一部は品切れになっているほどという。

では早速、個別に見て行きたい。

まずはDSLRバッテリーホルダー4だが、キヤノンLP-E6、ニコンEN-EL3e、パナソニックDMW-BLF19といったバッテリーに合わせて作られている。

DSLRバッテリーホルダー4

今回は手元にある上記3種類のバッテリーを入れてみたが、実にぴったりと入るのが気持ちよい。フタは面ファスナーで、しっかりと止まる。

予備バッテリーをカメラバッグのポケットにばらばらに入れていた筆者にとって、このようにまとめられるとバッグ内が片づいてありがたい。4つのバッテリーが並ぶ形状になるので、バッグの空きスペースに立てて入れることも可能。カメラバッグのスペースの有効活用にも繋がる。

バッテリーが4つ入る
キヤノン、ニコン、パナソニックのバッテリーを入れてみた
いずれもピタッと収まる
バーのような形状になるのでバッグ内で扱いやすい

ところで、予備バッテリー悩みの1つと言えば、しばしば未使用と使用済みの見分けが付かなくなることだ。その点このケースを使えば、「未使用は電極が奥」「使用済みは電極が手前」と入れる方向を決めておくことで容易に判別できる。自分でシールを貼るなど工夫するのも良いだろう。

使用済みは電極を手前にする、などと決めると分かりやすい

そして何より、4本のバッテリーがまとまっているので、バッグに手を入れてごそごそやる必要が無くなるのがスマートだ。持っているバッテリーが少ない人は2本用を選ぶのも良いだろう。

もう1つのAAバッテリーホルダーも便利なアイテムだ。ご存じの通り、単三電池用ケースというのは4本入るプラスチック製のいろいろなタイプが売られている。これらは安価で筆者も幾つか持っているのだが、使っているうちにロックが甘くなったり、ケースが割れてしまうのが難点だった。

AAバッテリーホルダー

AAバッテリーホルダーは化繊素材なので割れることも無く、面ファスナーでしっかりフタを止めることができる。また、使わないときはぺたんこになるので収納性もよい。

バッテリーは滑るように取り出せるので、人によってはプラスチックケースより使いやすいと思う。単3電池は、現在ではクリップオンストロボに多用されるが、ストロボのバッテリー室に合わせて、プラスとマイナスを交互に収納しておくとそのまま掴んで迅速にバッテリー交換ができる。

単4電池8本が収納できる
こちらも面ファスナーで止めるタイプ
しっかり携行できる

現在AAバッテリーホルダーは8本入りしか無いが、個人的な要望としては12本や16本が入るタイプがあっても良いと思った。というのは、電池交換の際にストロボから取り出したバッテリーをまず一時的に置く場所として、AAバッテリーホルダーの1区画を開けておくと尚使いやすくなると思ったからだ。

いずれも使用しないときは薄くたためるのも良い

と、いろいろ書いてきたが、今回のアイテムはヘビーユーザーにお勧めできるものと思う。バッテリーをたくさん使う人は検討してみてはいかがだろうか。

ゴム製の立派なタグが付く

本誌:武石修