今週の気になるニュースをPICKUP

3月25日(月)~3月29日(金)|新レンズの発表が連発。GR IIIに新たな一手

3月25日(月)~3月29日(金)に配信したニュースのうち、印象的なものをピックアップしてお届けします。

GR IIIの新たな一手

受注停止状態になっていたRICOH GR III/GR IIIxシリーズですが、次なる報はまさかの新機種でした。「ハイライトを拡散して……」とありますが、最近人気のいわゆるブラックミストフィルター的な表現が期待できそうです。従来機で搭載していたNDフィルターを、新開発の特殊効果フィルター「HDF(Highlight Diffusion Filter)」に載せ替えた形となっています。新機種に搭載された機能が、GR III/GR IIIxにも今後ファームウェアアップデートで載るということなので、続報を待ちましょう。

相次ぐ新レンズの発表

今週は立て続けにレンズの新製品が発表されました。まずはシグマの“50mm F1.2”。そのサイズ感に驚かれた読者も多いことでしょう。ニコンはズーム倍率14.2倍のズームレンズです。400mmまでのびることを考えたら、約725gという重量も十分に“軽い”といえるかもしれません。そしてタムロンの“28-75mm”。サードパーティでZ マウントレンズの展開が目立ってきました。レンズの選択肢が多いというのは、マウント選択でも重要な要素となります。このように新製品のニュースが続くのは、当サイトとしても嬉しい限りですね。

“チェキ”の最上位モデルが登場

NSTAX ミニフォーマットフィルムに対応する“チェキ”カメラ。クラシックな装いを踏襲しながら、「カラーエフェクトコントロール」なる新機能を搭載しています。最近は「INSTAX mini Evo」などスマホプリンター的な機能も持ち合わせた、デジタルとの“ハイブリッドモデル”が売れに売れていたそうですが、今回は「アナログインスタントカメラ」と謳っています。背面モニターはなく、撮影時にはファインダーを覗いて撮影するスタイルになります。撮影して、写真が「ビーッ」と出てくるのは結構楽しかったりします。あまり調子に乗るとフィルム代がかさんでしまうのが玉に瑕といったところでしょうか。

ソニーのカメラに来歴情報の埋め込みが可能に

画像の真正性の確保というのは、カメラメーカーにとっても急務の課題といえるでしょう。ソニーはこれまでにもこの問題に積極的に取り組んできた印象がありますが、いよいよカメラに来歴情報を埋め込む機能を搭載しました。対象機種は「α1」「α7S III」「α7 IV」の3モデルで、ファームウェアアップデートで対応します。すごい。フェイク画像対策に関する動きは、アドビらを中心に加速しています。当サイトでもその動きに注目していきたいと思います。

富士フイルムの新クラウドサービス

富士フイルムは「写真幸福論」プロジェクトを通じて、撮った写真をカタチにすることの尊さをユーザーに呼びかけています。新しい写真共有サービスでは、共通のクラウドにアクセスするための“鍵”をカタチにしました。CP+2024で参考展示されていたものを私も見ていたのですが、「そこを物体化するのか」と印象に残っていました。写真1枚1枚にメッセージを付けられるのもなんだかよいなと思います。先日は同社ポップアップストア「写真幸福論 一生モノのフレーム店」の取材にも行きましたが、私も自分の撮った写真との向き合い方を今一度考えてみたいと思います。

本誌:宮本義朗