写真展レポート

モデルと写真家が考えるそれぞれの美しさ――「青空ひかり×福島裕二写真展“Beauty of Each”」

AtelierY -原宿-で3月31日(日)まで

青空ひかりさん

「青空ひかり×福島裕二写真展 “Beauty of Each”」が3月20日から開催されている。会期は3月31日(日)まで。会場はAtelierY -原宿-。

福島裕二さんによる撮り下ろし作品を展示したもので、セクシー女優の青空ひかりさんにとっては初めての写真展となる。

今回は“Beauty of Each”をテーマに、お互いが考える「Beauty」を表現した作品12点が並んだ。福島さんの写真展ではおなじみとなったB0ノビという大判サイズのプリントで、迫力ある青空さんの姿を楽しめる。

ここでは、自身初の写真展となった青空ひかりさんにお話を聞いた。

会場の様子

水を使った作品撮りにもノリノリで挑戦

――自己紹介をおねがいします。

1999年1月8日生まれ。「SODstar」レーベル専属のセクシー女優をしていて、今年の10月で5周年になります。ほかには、ミルジェネ(Milky Pop Generation)に歌手として出演させてもらっています。

――写真展を開催しようとしたきっかけは?

もともと写真を撮られることが苦手だったのですが、セクシー女優として成長していく中で先輩達の写真展を見て感銘を受けたのと、自信が出てきたので写真展をやってみたいなと思い、自分から福島さんに相談しました。

福島さんには事務所の写真集や作品のパッケージ撮影をしてもらっていましたが、写真展という形では初めての撮影でした。

1番のお気に入りという作品

――作品について教えてください。

私が考える美しさと、福島さんが考える美しさという2つのイメージで構成しています。洋服を着ている作品が私のイメージする美しさ(フレームが白の作品)、服を着ていないのが福島さんにとっての美しさ(フレームが黒の作品)のイメージです。

私がイメージした作品は今年の1月に、福島さんがイメージした作品は去年の11月に、それぞれ1日づつで撮影しています。

――青空さんがイメージした美しさとは?

普段はナチュラルな服やメイクなのですが、今回は着飾ったりメイクを濃くして赤いリップを塗ってみたりと、私が考える綺麗、美しいと思うイメージを提案させてもらいました。衣装も私のイメージに合ったものを用意していただきました。

自分が自分ではないような出来上がりで驚いています。すごく綺麗に撮ってもらったと思っています。

直筆メッセージも

――福島さんのイメージした作品を見てどうでしたか?

並べて見たときに、福島さんのイメージもナチュラルな感じで綺麗だなと思いました。今回の写真の中で1番のお気に入りは、福島さんのイメージしたモノクロ作品です。髪が乱れている感じとか、目の綺麗さもあって「めっちゃ良いな!」と思いました。自分が思っている綺麗というイメージと違っても、綺麗に見えるというのが発見でした。

私はどちらかというと笑っていることが多くて、セクシーな表情やカッコイイ表情は苦手だったのですが、こうして見ると笑っている写真がなくて、普段の私とのギャップがあって良かったと感じています。普段見られないようなクールさや格好良さといった姿をぜひ見ていただければと思います。

福島さんのイメージは水が使われているのですが、冬で寒かったのが大変でした(笑)。でも、同じ水でもいろんな使い方があって、その表現に驚きました。こういう撮影はなかなか無いので、楽しくてノリノリでやっていました。

1点物の小さなプリントも販売。来場記念として気軽に買える価格にしたそう

――読者にメッセージをおねがいします。

「こういう姿をみんな受け入れてくれるだろうか?」と不安もありましたが、初日に来ていただいた方からは「こういうのも似合うね!」といってもらえたのでホッとしています。5周年の節目というわけではありませんが、いろんな自分が出せて良い写真展になったと思います。

私の普段見られないような格好だったり表情だったりが見られるので、皆さんぜひ来て欲しいですね。初めての写真展なので、「青空ひかりってこういう顔もするんだ」とか「こういう格好も似合うんだ」というのを知ってほしいと思います。

5万円の豪華写真集も会場で販売

会場でしか販売してないグッズも充実している。図録を始め、日替わり写真冊子やアクリルパネルなどもある。日替わり写真冊子は会期中に種類が増えていき、最終日に全て揃う。

左から図録、オリジナルブックレット、日替わり写真冊子

アクリルパネルは20枚限定だが、初日には7枚売れたとのこと。また豪華版写真集は5万円と高価だが、写真用紙へのプリントなので市販の写真集よりも高画質となっている。こちらも初日に数冊受注があったそうだ。

アクリルパネル
缶バッチガチャも
グッズの種類

写真展概要

開催期間

2024年3月20日(水)~3月31日(日)

開催時間

平日:13時~20時
土日祝:11時~20時

休館日

木曜

入場料

500円

会場

AtelierY -原宿-
東京都渋谷区神宮前3-18-30 KHPベーシックビル2F

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。