写真展
松島寛写真展「キューバの風」
(ニコンサロン)
Reported by 本誌:河野知佳(2015/6/29 07:00)
キューバ、そこには400年近いスペイン人による支配が風土と生活に色濃く残されている。赤いレンガ屋根、色彩豊かな服、馬車と自転車。50年代の「クラシックカー」が今もタクシーや日常車として街を走る。時計が止まったよう。
現実の人々の生活はどうだろうか。
革命に成功したフィデル・カストロの疲弊した経済を引き継いだ弟のラウル・カストロ議長はついに国家公務員に給料を払えなくなり「公務員のレイオフ」を始めた。国民一人当たりの月収は15ドルほどといわれる。
キューバの盟友ベネズエラが石油価格暴落に直面するさなか、昨年12月オバマ米大統領とカストロ議長は国交正常化交渉開始を発表した。
古きよき時代をいまだ残す風土の中で、作者はアメリカの経済封鎖と社会主義への疲れを感じさせない大らかな人々の顔と生活を見た。カラー35点。
(写真展情報より)
会場・スケジュールなど
- ・会場:ニコンサロンbis新宿
- ・住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
- ・会期:2015年7月7日火曜日~2015年7月13日月曜日
- ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
- ・休館:会期中無休
- ・入場:無料
作者プロフィール
1941年三重県津市生まれ。商社勤務時代よりニューヨーク駐在など多くの国々を訪れ、さまざまな国の文化と人々にふれることを喜びとしている。
受賞歴は2006年二科会写真部初入選、第75回国際写真サロン入選など。現在、二科会写真部東京支部および全日本写真連盟上野写研支部に所属。