写真展告知

菅原貴徳写真展:Birds carrying the sky ひかりをはこぶ

野鳥写真家の菅原貴徳氏による写真展「Birds carrying the sky ひかりをはこぶ」が、11月13日(木)よりOM SYSTEM GALLERYで開催される。

同展では、2022年から2025年にかけて、日本をはじめ、モンゴル、ニューカレドニア、アメリカ合衆国、アルバ、トリニダード・トバゴ、オーストラリア、マレーシア、シンガポール、ノルウェーなど各地を巡り撮影した作品を展示。展示点数は約45点を予定している。

また、クリエイティブウォール連動企画として、11月22日(土)には小学生から高校生を対象とした「キッズ BIRDER’S DAY」を開催。

菅原氏が講評を行う「わたしたちの野鳥写真展」や、いきものイラストレーターのきのしたちひろ氏をゲストに迎えた「野鳥好きの子供たちへのメッセージ」などのイベントが予定されている。

小学生の頃、図工の砂絵の課題で鳥の絵を描きました。まだ鳥への知識もない当時、図書室で開いた鳥図鑑から選んだのは、キジ、ケツァール、そしてショウジョウトキ。幼いながらに、鮮やかな姿に強く心を惹かれた鳥たちでした。

2022年、「とりとのとき」を開催したあと、ふとそのことを思い出しました。まだ見ぬショウジョウトキを見てみたい。そして、海外への扉は、またいつ閉ざされるかわからない。その思いから、カリブ海に浮かぶ島国、トリニダード・トバゴへの取材を決めました。長旅ののち、照りつけるカリブの日差しと、気まぐれなスコールに翻弄されながらたどり着いた夕方の入江で、空に架かる虹の中を飛ぶショウジョウトキの群れを見上げた時、子供の時の憧れが、想像を超える形で叶ったような感動を覚えました。

鳥たちの色彩は、天候や時間、環境などによる光線の違いによって、いかようにも変化して見えます。いわば、鳥たちは空の色を背に映して運んでいるかのようです。そして、その姿を写真で切り取り、皆さんと共有することもまた、「ひかりをはこぶ」ことなのかな、という思いをタイトルに込めています。

世界には1万種を超える鳥たちがおり、この日本にも600種を超える鳥たちがいます。私の中には、鳥たちの数だけの憧れがあり、1つの夢が叶うたび、また次の夢が生まれ、終わりはまだまだ見えません。この3年半の間に、OM SYSTEMの機材と共に叶えてきた夢の一部をご覧いただくことで、皆さんにも感動を届けられれば嬉しく思います。

作家コメント

会場

OM SYSTEM GALLERY

開催期間

2025年11月13日(木)~12月1日(月)

開催時間

10時00分~18時00分(最終日は15時00分まで)

休館

11月18日(火)・19日(水)・25日(火)・26日(水)・30日(日)

トークイベント

11月15日(土)14時00分~15時00分

クリエイティブウォール連動企画

  • 「わたしたちの野鳥写真展」講評会 11月22日(土)13時00分~13時45分
  • 野鳥好きの子供たちへのメッセージ 11月22日(土)15時00分~16時00分

作者プロフィール

1990年、東京都生まれ。幼い頃から生き物に興味を持ち、11歳で野鳥観察をはじめる。東京海洋大学、ノルウェー留学で海洋学を、名古屋大学大学院で海鳥の生態を学んだ後、写真家に。鳥たちの暮らしを追って、旅することをライフワークとする。野鳥観察・撮影に関するセミナーも多数開催。

主な書籍


    2025年 写真集出版予定
    2022年 「木々と見る夢」青菁社
    2022年 「散歩道の図鑑 あした出会える野鳥100」山と渓谷社(写真担当)
    2020年 「図解でわかる野鳥撮影入門」玄光社
    2019年 「SNAP!BIRDS」日本写真企画
    2017年 「鳴き声から調べる野鳥図鑑−おぼえておきたい85種」文一総合出版(写真担当)

主な写真展


    2022年 「とりとのとき」OM SYSTEM GALLERY
    2019年 「Fledged.」ピクトリコ ショップ&ギャラリー
    2019年 「SNAP!BIRDS」FUJIFILM SQUAREミニギャラリー