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修復家・長井武志の仕事を伝える「五百羅漢修復—祈りの継承」

12月21日から東京・半蔵門で展示 千代田路子写真集も発刊

修復家 長井武志氏の五百羅漢修復の仕事を伝えるプロジェクトとして、千代田路子氏の写真を中心とした展示「五百羅漢修復—祈りの継承」が東京・半蔵門のJCIIクラブ25ギャラリーで12月21日に始まる。会期中には仏像修復に関する講演会も実施する。

江戸の仏師・松雲元慶が彫刻し、何世代にもわたって人々の祈りを支えてきた羅漢像には、歴史の痕跡を残す独特な美しさがある。貴重な羅漢像とその像を未来につなぐ仏像修復家・長井武志の取組を千代田路子の写真を中心に、松山瑞樹の動画、修復家の講演会で紹介。(主催:IdeaWorks.P)

JCIIクラブ25のWebページより

開催概要

会場

JCIIビル(一般財団法人日本カメラ財団)地下1階 クラブ25ギャラリー
東京都千代田区一番町25 JCII一番町ビル

会期

2021年12月21日(火)〜12月26日(日)

開催時間

10時00分〜18時00分(会期中無休)

展示

千代田路子 写真作品展示:約50点
松山瑞樹 映像作品展示:2点
修復工程資料配布

講演会

参加希望者は12月15日までにWebで申し込む。申し込み多数の場合は抽選。講演会は録画し、後日Webサイトで配信予定だという。

日時:12月25日(土)14時00分〜15時30分
場所:JCIIビル(一般財団法人日本カメラ財団)6階 会議室
定員:30名(予定)
内容:春風亭弁橋 新作落語「お次の羅漢様どうぞ」、羅漢像修復について(長井武志)、長井武志・堀研心 対談(司会 千代田路子)

千代田路子写真集「五百羅漢修復 祈りの継承」

りぼん舎より12月20日に刊行。価格は税込4,000円。クラウドファンディングサイトCAMPFIREでは様々なリターンを用意している。

「現在、私たちが寺院や博物館で目にする仏像は、実は過去に幾度かの修理を受けて現在にいたっています。」

長井武志氏のこの言葉を聞いて、私は仏像は人の手によって継承されているもので、別な言い方をすれば、修復されなければ壊れてしまうものなのだということを改めて学びました。そして、仏像修復について多くの皆様にお知らせしたいと思うようになり、写真集という形にまとめました。この写真集には、修復についての、修復家・長井武志氏の解説、五百羅漢寺執事の堀研心氏の羅漢寺と羅漢像についての紹介、そして、写真評論家の上野修氏に作品についての評論を寄稿していただきました。

写真点数80点、100Pの充実した内容の、美しく端正な写真集に仕上がります。(千代田路子)

五百羅漢修復-祈りの継承