イベントレポート

【CP+2019】SP 35mm F/1.4 Di USDなどを参考展示したタムロン

35-150mm F/2.8-4 Di VC OSDや17-28mm F/2.8 Di III RXDも

CP+2019のタムロンブースでは会期直前に開発発表したレンズ3本の参考展示があった。いずれも35mmフルサイズセンサーに対応している。発売は2019年中頃で価格は未定。

1つ目は一眼レフカメラ用の「35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD」 (Model A043) で、キヤノン用とニコン用を用意する。“ポートレート用”を謳うズームレンズで、ポートレートでよく使われる85mmを中心に、全身が撮れる35mm、アップが撮れる150mmをカバーする焦点距離とした。

試作品(ケース内展示)

タムロンによると、24-70mmと70-200mmの組み合わせだとポートレート撮影ではレンズ交換が必要になるが、35-150mmだとレンズ交換の必要が無いこともメリットとして挙げている。また、大口径ズームレンズに比べて小型軽量なのもうりだ。発売済みの広角ズームレンズ17-35mm F/2.8-4 Di OSDとの組み合わせもおすすめとのこと。

2本目は大口径の単焦点レンズ「SP 35mm F/1.4 Di USD 」(Model F045) 。これもキヤノン用とニコン用がラインナップされる。

試作品(ケース内展示)

35mmの単焦点レンズとしてはSP 35mm F/1.8 Di VC USDがラインナップされているが、今回は明るさをF1.4とし「光学性能にこだわり、特に周辺画質を向上させた。(他社も含めた)35mm F1.4レンズの中で1番を目指した」とアピールした。F1.8版は手ブレ補正機構VCを搭載するなどバランスを重視しているが、F1.4版は画質に特化したモデルということだ。

3本目の「17-28mm F/2.8 Di III RXD」 (Model A046)は ソニー Eマウント用の大口径広角ズームレンズ。大口径広角ズームレンズとして一般的な16-35mmクラスよりもズーム域を狭めることで、小形軽量を実現している。

試作品(ケース内展示)

特にフィルター径は67mmとF2.8の広角ズームレンズとしては小口径に仕上がっている。大きくなりがちな広角ズームレンズだが「標準ズームよりも小さくなった」とのこと。

上記の3本はケース内に試作品が展示されているのみで、試写することはできないが、軽さを体験できる「重量モデル」が用意されていた。

また比較的新しいレンズとして、SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2、17-35mm F/2.8-4 Di OSD、28-75mm F/2.8 Di III RXDなどがハンズオンコーナーに並んでいた。

28-75mm F/2.8 Di III RXD

ブースの2階には超望遠レンズの体験コーナーが設置されている。

レンズバーには一通りのレンズが揃っており、ボディを持参すれば好きなレンズを試すことができる。

同社レンズのクリーニングコーナーもある。

ステージでは写真家などによるセミナーが行われている。3月1日には水谷たかひとさんとカーリング選手の本橋麻里さんのトークショーも行われる。

また新レンズなどがあたる「#マイタムロンレンズ」ハッシュタグ投稿キャンペーンも行われているのでチェックしてみてはいかがだろうか。

武石修

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。