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タムロン、"究極"を目指した「SP 35mm F/1.4 Di USD」正式発表

SPシリーズ40周年 同社技術を結集した一眼レフカメラ用レンズ

株式会社タムロンは、「SP 35mm F/1.4 Di USD」(Model F045)のニコン用を6月26日に、キヤノン用を7月25日にそれぞれ発売する。希望小売価格は税別11万5,000円。

1979年に誕生したタムロンのSP(Superior Performance)シリーズに連なる1本。SPシリーズが40周年を迎える2019年に、"35mm F1.4"という定番的スペックに同社の最高技術を結集したレンズだとしている。2月に開発発表し、CP+2019に参考出品していた。

究極の写りを目指すレンズとして、解像力、点像再現性能、ボケ味をこだわりぬいたとしており、風景、ポートレート、スナップといった多用途に訴求する。

レンズ構成は10群14枚。異常低分散レンズ4枚やガラスモールド非球面レンズ3枚を用いて、色収差や画質低下に繋がる諸収差を抑えたという。

反射防止コートには、従来のBBARコーティングより更にゴーストやフレアの発生を抑え、ヌケもよいという「BBAR-G2コーティング」を採用。最前面のレンズには、より摩耗耐久性が向上したという防汚コートも施し、レンズのメンテナンス性を高めた。

AF駆動には超音波モーターを使用。フルタイムマニュアル機構も使える。同レンズのために独自開発したというダイナミックローリングカム機構によりフォーカスレンズの駆動負荷を低減し、高温・低温下といった条件でも安定してAFが動作するという。

ダイナミックローリングカム機構は、カム筒の摺動部にステンレスボールを配置することでフォーカシング時の摩擦抵抗を減らす仕組み。F1.4の大口径レンズゆえフォーカスレンズも重く、これを超音波モーターで高速かつ安定して動作させるために取り入れた。

別売の「TAMRON TAP-in Console」に対応。レンズファームウェアの更新、AF合焦位置やフルタイムマニュアルの設定カスタマイズなどをPCからユーザー自身で行える。

最短撮影距離は0.3m。フィルター径は72mm。ロック機構付きの花形フードが付属する。

最大径は80.9mm。全長と重量はキヤノン用が104.8mm、815g、ニコン用が102.3mm、805g。

ニコンおよびキヤノンのフルサイズミラーレスカメラに純正マウントアダプターで取り付けた場合、一眼レフカメラと同様の撮影機能が利用できるとしている。

本誌:鈴木誠