イベントレポート

ハーレーダビッドソンのイベントにキヤノンが出展

EOSでの撮影体験の場を提供 バイクをカッコ良く撮るフォトセミナーも

5月19日から20日にかけて、オートバイメーカー、ハーレーダビッドソンの大規模イベント「ブルースカイヘブン2018」が富士スピードウェイで開催された。

ブルースカイヘブンは、ハーレーダビッドソンが年1回開催している公式イベント。今年で20回目の開催となる。主なイベント内容は、ハーレーダビッドソン最新モデルのサーキット試乗、ハーレーオーナーによるパレード走行、車両紹介、ミュージックライブ、スタントパフォーマンス、物販など。2018年は同社の創業115周年にあたり、ヴィンテージ車両の展示も行なわれていた。

物販エリア「ブルースカイマーケット」には、キヤノンマーケティングジャパン株式会社が出展。ガレージを再現したフォトスポットを用意し「EOS 6D Mark II」や「EOS M6」の撮影体験が行なえたほか、Twitterで応募できるフォトコンテストも実施していた。

ハーレーダビッドソンを被写体とした写真に「#ハーレー_eos」のハッシュタグをつけて投稿すると、入選もしくは抽選でミラーレスカメラ「EOS M6」のレンズキットなどが進呈される。本キャンペーンは6月30日まで応募を受け付けている。

「ブルースカイマーケット」の一角に設置されたキヤノンブース。
ブースではEOS M6(左)とEOS 6D Mark II(右)の撮影体験ができた。
ガレージ風に仕立てられた撮影体験コーナー。
いかにもアメリカンな雰囲気を演出している。

ステージイベントとして、写真家の増井貴光さんによるEOS Mシリーズの撮影セミナーも実施。「オートバイの旅を撮る」という切り口で、EOS M6の活用法を指南した。

増井貴光さん
スマートフォンでは難しい、レンズ交換式カメラならではの表現方法を中心に説明した。

増井さんはミラーレスカメラの大きなメリットについて「カメラシステム自体のコンパクトさ」と説明。一眼レフカメラと比べて二回りも小さく、スマートフォンよりも画質に優れ、背景のボケが大きいことで被写体の立体感が楽しめる点を挙げた。

「スマートフォンで撮影した写真はデジタル処理されて、実はそれほどきれいに写っていないものが、きれいに見えてしまうんです。スマートフォンの画面で見る分にはいいけれど、大画面に写したり、プリントするとアラが目立つこともあります」

ボケによる主題の強調、チルト式液晶モニターを使ったダイナミックな構図なども解説。また、臨場感を出すコツの一つとして、「構図の中に道路をたくさん入れる」というテクニックも飛び出した。

「バイクの走行写真というと、走行時のバイクとライダーをクローズアップして流し撮りしたものをよく見かけますよね。でもこれは練習が必要なのでちょっとむずかしいです。簡単でおすすめのワザとしては、ライダーだけでなく、景色を広めにとって、道路をたくさん入れることで、旅の軌跡、時間を感じさせる写真になります。バイク単体、ライダー単体もいいのですが、僕はこのように、一つの画面にいろんな要素を凝縮した写真も面白いと思います」

EOS M6を実際に使ってみての所感としては、デュアルCMOS AFの合焦速度、動体追尾性能に言及し、走行中のオートバイを撮影する際には便利に使えることを利点として挙げている。

このほか、オートバイ写真の面白さとして「車体への映り込みを楽しむ」ことについても話した。フューエルタンクに映える青空の雲やヘッドライトのクロームに色づく環境光など、工夫次第で美しく撮れるので、一度トライしてみてほしいという。

キヤノンの試写コーナーでバイクのディテールを撮影した例。
様々な時代、様々なモデルのハーレーダビッドソンを目にすることができた。
サーキットで実演されたスタントパフォーマンス。

関根慎一