イベントレポート
第22回 世界の中古カメラフェアが開幕
フィルムカメラ人気で来場者増 交換レンズも充実
2018年5月25日 17:00
5月24日(木)、渋谷・東急百貨店東横店西館8階催物場において「第22回 世界の中古カメラフェア」の幕が開いた。
この中古カメラの展示即売会は、I.C.S.(Imported Camera Society = 輸入カメラ協会)が主催するもので、2月に松屋銀座で開催した「第40回世界の中古カメラ市」から約3カ月ぶりの開催となる。今回同協会に加盟する11のカメラショップに加え2つの協賛ショップが出店した。
「初日の午前はいつも以上の来店者数です。昨夜の荒れた天候や、ボーナス前で財布の紐は固いかと思いましたが、いい意味で裏切られた感じです」と語るのは、主催するI.C.S.代表で株式会社秀光の高井秀二氏。
「このところフィルムの人気が出てきていることが入場者数に大きく影響しているように思えます。オープン時はベテラン写真愛好家の方々が多かったのですが、お昼前頃から若い写真愛好家の来場者も多くなってきているように思えます」と話す。
一番人気は、ミラーレスカメラでも楽しめる交換レンズである。実際、交換レンズをカメラ以上にショーケースに所狭しと並べるショップも少なくない。
「レンズはこれまでと変わらず、安定した人気となっております。1万円を切るような手頃なものから、貴重なレンズまで幅広く注目されているようです。フィルムカメラの動きも活発で、国産プレミアムコンパクトカメラなどはよく動いているように思えます」(高井氏)。
今回の取材は初日の正午過ぎに行ったが、会場は場所柄もあって20代30代とおぼしき写真愛好家も見受けられた。また、東アジアを中心とする諸外国の人々もこれまで以上に多いように思われた。
「渋谷駅と直結している東急百貨店東横店での開催ですので、気軽に立ち寄ることができると思います。ぜひ1度足をお運びください」と高井氏は話す。
本稿出稿以降の同カメラフェアの注目としては、まず5月26日(土)にサタデーサービスを予定。各カメラショップで特別奉仕品や掘り出し物を多数用意する。5月28日(月)の18時から20時までタイムサービスも予定されている。
また、5月29日(火)の12時まで買取りコーナーを会場内に開設。不要な機材をその場で売却し、お目当てのカメラや交換レンズを手に入れることも可能。加えて期間中ショッピングクレジットは20回まで金利・手数料を無料としているのもうれしいサービスだ。
この中古カメラフェアは5月29日(火)まで開催。開場時間は10時から21時(最終日は18時閉場)なので、仕事の後などぜひ会場を覗いてみていただきたい。
来場者の声
K・Hさん(会社員)
フォクトレンダーのNOKTON 50mm F1.5 Asphericalを購入しました。マウントダプターを付けてミラーレスカメラで楽しんでみようと思っています。中古カメラフェアではいろんな交換レンズを一堂に見ることができるので、毎回楽しみにしています。
会場で気になった商品
マミヤ645プロ(復刻グリーン)
2005年に製造を中止したマミヤ645プロが、2008年に限定で復活したカラーバリエーションモデル。カラーは写真のグリーンのほかホワイト、シルバー、レッドなど全9色が揃っていた。(新橋イチカメラ)
リコーGR II
APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載するデジタルのGR。高性能で明るい単焦点レンズを搭載し、フィルムGR同様ボケを生かした写りも楽しめる。レンズを収納するとコンパクトになるのも魅力。現行モデル。(ペンギンカメラ)
FUJIFILM GA645Z
1.6倍のズームレンズにオートフォーカス機構を搭載する中判カメラ。35mmカメラの感覚で撮影が楽しめる。なお、セミ判であるため、カメラをヨコ位置で構えると写真は縦位置となる。(アカサカカメラ)
BINOCA/TELECA
いずれもカメラ機能を内蔵する双眼鏡。左のBINOCAは8mmフィルムを、右のTELECAは16mmフィルムを使用する。ともに望遠レンズを搭載しており、見たままの画角で写るとか写らないとか。いずれも日本製。(早田カメラ)
京セラ サムライX3.0
ハーフサイズの縦型カメラ、サムライは中古カメラ市場ではさほど珍しくないが、注目はグリップ。写真の個体には純正グリップが付いてくる。元々ホールド感のよいカメラだが、よりしっかりと構えることができる(秀光)