イベント告知

日本カメラ博物館、独創的なカメラ150点以上を展示。6月28日開幕

「すごい!たのしい!ちょっとヘン?! 〇〇なカメラ大集合」

日本カメラ博物館は、特別展「すごい!たのしい!ちょっとヘン?! 〇〇なカメラ大集合」を6月28日(火)から10月16日(日)まで開催する。開館時間は10時〜17時。休館日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日火曜日)。入館料は一般300円、中学生以下無料。

革新的な技術を備えたカメラや、ブームを作ったカメラ、デザインが評価されたカメラなど、ものづくりへのチャレンジ精神から生み出された「すごい」「たのしい」「ちょっと変」な特徴をもった“〇〇な”カメラを紹介する趣旨。カメラ150点以上を展示するという。展示資料を集めた図録も、館内とWebで販売する。

展示予定より(引用)

カメラに見えない時計型カメラ「チッカ」

1908(明治41)年 ホートン (イギリス)

懐中時計と同じ形と大きさで、文字盤に針までついてカメラに見えない。竜頭がレンズキャップになっていて、外すとレンズが現れる。このほかにもいろいろな面白い形のカメラが作られた。

熱帯地方向けの美しいカメラ「ソホレフレックス トロピカル」

1924(大正13)年 APEM(英国合同写真) (イギリス)

トロピカルモデルは熱帯地方でも使えるように歪みの少ないチークやマホガニーなどの木材を使用しており、とても美しい。このほかにもデザイナーが関わった美しいカメラも多く作られた。

9か所にレンズを付け替えられるマルチなカメラ「ル・マルチフォト」

1924(大正13)年 マルチフォト (フランス)

レンズの取りつけ位置を変えることで、9コマの写真や、ステレオ(立体)写真を撮ることができるマルチなカメラ。金属製のボディに刻まれたアールヌーヴォー調の模様も綺麗。

化粧ケースに入ったかわいいカメラ「コダック アンサンブル」

1929(昭和33)年 イーストマン・コダック (アメリカ)

鏡のついた化粧ケースのなかに、口紅、チーク、そしてコダックの折り畳み式カメラ「バニティ・コダック」が入っているカメラとお化粧品セット。カメラもケースも化粧品もすべて桃色。

時計メーカーが作った精密なカメラ「コンパス」

1937(昭和12)年 ジャガー・ルクルト (スイス)

時計メーカーとして有名なスイスのジャガー・ルクルトが作った小型カメラ。金属製のボディは精緻で美しく、小さなカメラのなかに多くの機能が盛り込まれている。

先進的な一眼レフカメラ「ズノー」

1958(昭和33)年 ズノー光学工業 (日本)

世界でいち早く完全自動絞り機構を装備した先進的な一眼レフカメラ。しかし部品の精度や強度が追いつかずに販売直後に回収されてしまい、少し残念なカメラでもある。

本物の缶の形にそっくりなカメラ「コカ・コーラ かんカメラ」

1978(昭和53)年 セディック (日本)

コカ・コーラの宣伝用に製造されたカメラ。本物の缶とほとんど同じ大きさと形で作られている。このほかにもいろいろな本物そっくりの缶型カメラが作られた。

世界初の自撮り棒で自分撮りが楽しい「ミノルタ ディスク7」

1983(昭和58)年 ミノルタカメラ (現コニカミノルタ、日本)

レンズの隣に鏡が付いていて、専用の自撮り棒を使って鏡を見ながら自分撮りができるカメラ。自撮り棒はこのカメラから始まった。

世界初のカメラ付き携帯電話「シャープ J-SH04」

2000(平成12)年 シャープ (日本)

携帯電話にカメラを内蔵して、いつでも誰でも簡単に写真を撮ることができる、世界で初めてのカメラ付き携帯電話。本体だけでその画像を送信することもできる。

すごい超望遠ズームレンズのカメラ「ニコン クールピクス P1000」

2018(平成30)年 ニコン (日本)

広角から超望遠、光学3000ミリ相当までの超高倍率ズームレンズを装備。月のクレーターはもちろん、気象条件が良ければ土星の輪まで写すことができる。