イベント

発売前の「SIGMA sd Quattro」体感イベントが開催

実機の貸し出しサービスも

株式会社シグマは7月2日、発売を7月7日に控えた同社初のミラーレスカメラ「sd Quattro」の体感イベント「sd Quattro 体感イベント」を東京都港区のpolygon青山で開催した。

同体感イベントでは、発売前のミラーレスカメラ「sd Quattro」にターゲットを絞り、展示や貸し出しが行われた。

タッチアンドトライコーナーに展示されていたsd Quattro。右はパワーグリップPG-41を装着した状態。

パワーグリップPG-41。バッテリー2本を内部に収める。本体とあわせて、3個のバッテリーを扱えることになる。

貸し出しサービスの事前登録は必要なく、利用希望者は運転免許証などの身分証明書類を持ち込むだけで、その場で発売前の最新機材を借りることができた。撮影データの持ち帰りも可能だった。

開催時間は10時30分〜16時30分(機材の最終貸し出しは16時まで)。開場は予定時刻より若干早く行われ、10時15分の段階ですでに機材貸し出し希望者が列を作っていた。

sd Quattroの展示・タッチアンドトライコーナー自体は小規模で、どちらかというと貸し出しがメインの印象。筆者も実際に貸し出しを受けたが、周りでは持ち込んだレンズを装着する人や購入予定のレンズで試し撮りする人など、購入を見据えて「sd Quattro」を借りる人が目立っていた

実際に、すでに予約をしている人も多く参加していたようで、そういった意味でも、明確な意図をもった参加の場になっているようだった。

貸し出し機材は会場外への持ち出しが可能。30分という限られた時間ではあるものの、多くの利用者が外で持ち出して撮影していた。

撮像素子前のプロテクターは、SD1シリーズなどと同様。

グリップ上部。ロックレバーなどが配置されている。

QSボタンを押すとこのクイックセット画面が現れる。

SD1 Merrillと比較してみた。

13時30分〜14時30分には、フォトグラファー三井公一さんによる「SIGMA sd Quattroについて」と題したトークショーが行われた。

三井さんはsd QuattroのAFについて「超高速とはいわないが、今までSD1シリーズを使っていた立場でいうと、夢のようにピントが合う」。ISO感度については「仕事で使うとしても常用でISO800、最高でISO1600までは使えるのでは」と話していた。

三井公一さん

sd QuattroのSFDモードで得られるX3Iファイルに対応したSIGMA Photo Pro 6.4.0が6月30日に公開されたこともあり、わざわざ一脚を持参してSFDモードの試し撮り体験する人もみられた。イベント自体は出入りが自由でカジュアルだが、参加者の意識は高く、目的をもって臨んでいるのが印象的だ。

SFD(Super Fine Detail)モードは、1回レリーズすると7回の撮影を行い、合成して1枚のRAWデータにする。現像ソフトSIGMA Photo Proを使って現像すると、低ノイズで高階調な画像が得られる仕組みだ。

会場にはSFDモードと通常撮影の比較プリントもあり、シグマが新しいSFDモードにかける意気込みが伝わる。