フォトコンテスト
キヤノン「写真新世紀」が最後の公募を開始
制作・表現の場の多様化を背景に30周年を節目として
2021年2月3日 14:39
キヤノンは2月3日、新人写真家の登竜門ともなっている「写真新世紀」について、2021年度（第44回公募）の実施スケジュールを発表した。3月17日から5月31日にかけて作品を公募し、6月・11月の審査を経てグランプリの選出が行われる。
国内外の新人写真家の発掘や育成、支援を目的とした写真コンテスト。グランプリ受賞者には、奨励金や同社製品のほか、2022年に個展を開催する権利などが贈られることになる。昨年度は、同コンテスト過去最多となる応募者数を記録する中から、樋口誠也氏が映像作品「some things do not flow in the water」でグランプリを受賞していた。
同コンテストは1991年のスタートから30周年を迎えることとなるが、これを節目として公募を終了するとしており、今後の「写真新世紀」の在り方については、詳細が決まり次第、写真新世紀の公式Webページ上にて案内していくと案内している。
今年度で公募が終了となるのに至った背景について、同社は個人でも作品発表できる場が拡大したことにあるとして、「近年はインターネットやSNSといった情報発信における技術革新が進み、個人が自由に情報を発信し、制作・表現の場がグローバルに広がったという社会的背景もあり、30周年となる今年度を節目として公募を終了します」と説明している。
応募概要
応募受付
2021年3月17日（水）～2021年5月31日（月）
【郵送による応募】最終日17時00分必着
【オンラインによる応募】最終日23時59分（日本時間）まで
応募受付先
株式会社放送映画製作所
〒107-0052 東京都港区赤坂6-6-20 赤坂DTビル
審査・発表
審査の流れ
6月：優秀賞選出審査会で全ての応募作品の中から各審査員が優秀賞を1名（組）ずつ計7名（組）、佳作を2名（組）ずつ計14名（組）選出する
11月：グランプリ選出公開審査会を東京都写真美術館で開催する受賞作品展「写真新世紀展2021」の期間中に実施。優秀賞受賞者7名（組）の中からグランプリ1名（組）を選出する
発表
優秀賞・佳作受賞者には7月末日までに事務局より直接連絡がある
他に、「写真新世紀」Webページ上でも8月初旬までに発表される予定
審査員
椹木野衣氏（美術評論家）、清水穣氏（写真評論家）、ほか5名
各賞概要
グランプリ
対象：1名（組）
賞：奨励金100万円（優秀賞奨励金20万円を含む）、キヤノン製品（副賞）、2022年における個展開催の権利、優秀賞の全特典
優秀賞
対象：7名（組）
賞：奨励金各20万円、受賞作品展「写真新世紀展2021」への出展、グランプリ選出公開審査会への参加、「写真新世紀誌」次号での紹介、「写真新世紀」Webページでの紹介
佳作
対象：14名（組）
賞：奨励金各3万円、受賞作品展「写真新世紀展2021」への出展、「写真新世紀誌」次号での紹介、「写真新世紀」ホームページでの紹介
応募資格
・国籍、年齢、経験（プロ・アマチュア）は不問
・個人またはグループでの応募が可能
※グループ応募の場合は今後もグループでの活動を継続していくことが条件
応募条件
・過去にコンテストなどで入賞または入選したことのない、オリジナル作品のみが対象となる
・他のコンテストなどに応募し、まだ結果が判明していない作品は応募不可
・第三者の権利（著作権、肖像権など）を侵害する作品は応募不可
・応募者1名（組）につき1作品の応募（※同一人物が個人とグループで重複して応募することはできない）
・作品形態・点数などの制限はなし
・郵送による作品応募のほか、オンラインでのデジタル作品の応募も可能（※静止画データの容量は1,000MB以下かつ100枚以下とし、サイズは1,200×1,600ピクセル以上を推奨。ファイル形式はJPEG72dpiを推奨。審査時の色空間はsRGBが基準となる。動画データは1,000MB以下、フォーマットはMP4）
・撮影機器は不問