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2020年度「写真新世紀」の受賞者が決定

10月30日に公開審査会を実施 一般参加の募集も

優秀賞選出審査会の様子

キヤノンは7月31日、2020年度の写真新世紀の受賞者が決定したと発表した。

2020年度(第43回公募)では、国内外から2,002名(組)の応募がある中、優秀賞受賞者7名と佳作受賞者14名が選出された。

今後の日程は、10月30日に優秀賞受賞の7名の中からグランプリを選出する公開審査会が開催されることになる。公開審査会開催にあたり、先着定員90名で観覧希望も募っている(事前予約制)。公開審査会と同日にて表彰式も執り行われる。

また、10月22日に受賞者および中村智道さん(前回グランプリ獲得者)によるアーティスト・トーク(2部制)が予定されているほか、10月31日には2020年度の審査員をつとめたオノデラユキさんと野村浩さんのトークショー(2部制)も予定されている。

10月22日のアーティスト・トークは事前予約不要、入場無料となっている。10月31日のトークショーは入場料無料ながら、定員が先着90名(事前予約制)となっている。

事前の参加申し込みが必要な公開審査会および10月31日のトークショーへの具体的な参加申し込み方法については、10月1日に「写真新世紀」ホームページ上に掲載の予定だとしている。

このほか、受賞者の作品が展示される展覧会「写真新世紀展2020」と、前回のグランプリ受賞者である中村智道さんの新作展「Ants」が、東京都写真美術館で開催予定となっている。予定会期は10月17日から11月15日にかけて。

写真新世紀は、1991年にスタートしたキヤノンが主催する文化支援プロジェクト。写真表現の可能性に挑戦する新人写真家の発掘・育成・支援を目的としており、国内外に多くの写真家を輩出している。新人写真家にとって、登竜門としても位置づけられているフォトコンテスト。

優秀賞受賞者氏名と作品タイトル(敬称略)

金田剛「M」
後藤理一郎「普遍的世界感」
セルゲイ・バカノフ「The Summer Grass, or My mother's eyes through her last 15 years」
立川清志楼「写真が写真に近づくとき」
樋口誠也「some things do not flow in the water」
宮本博史「にちじょうとひょうげん-A2サイズで撮り溜めた、大阪府高槻市・寺田家の品々-」
吉村泰英「馬の蹄」

佳作賞受賞者氏名と作品タイトル(敬称略)

石川古雨「from my room」
石川琢也「Vectorized Vital Vortex」
小川修司「女学生日和」
郭勇志「空(から)」
柏田テツヲ「In to the Gray」
河津晃平「Room for」
五味航「尾根を渡る」
澤田詩園「Strawman meme」
志賀耕太「Hologram and Two switches」
高崎恵「Peninsula」
ダビド・ナタナエル・ロブ「i Am Not The Most Important」
塚原誠「わたしは世界と戯れる」
遠山寛人「忘憂」
藤原香織「森から見る」

公開審査会(10月30日)

会場

東京都写真美術館(1階ホールほか)
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内

日程

10月30日(金)

時間

審査会:14時30分~16時30分
表彰式:17時30分~17時50分
受賞祝賀会:18時00分~19時00分

審査員(敬称略)

オノデラユキ(写真家)、椹木野衣(美術評論家)、清水穣(写真評論家)、瀧本幹也(写真家)、野村浩(美術家)ポール・グラハム(写真家)、安村崇(写真家)

定員

先着90名(事前予約制)

参加費

無料

アーティスト・トーク(10月22日)

会場

東京都写真美術館(1階ホール)
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内

日程

10月22日(木)

時間

第1部:14時30分~15時40分
第2部:16時00分~17時30分

内容

第1部:2020年度佳作受賞者14名による作品紹介、スライドショー
第2部:2020年度優秀賞受賞者7名と2019年度グランプリ受賞者による作品紹介、制作意図に関するプレゼンテーション

参加費

無料

トークショー(10月31日)

会場

東京都写真美術館(1階ホール)
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内

日程

10月31日(土)

時間

第1部:14時00分~15時30分
第2部:16時00分~17時30分

出演(敬称略)

第1部:野村浩(美術家)
第2部:オノデラユキ(写真家)

内容

共に「第1回写真新世紀展」に出展し、国内外の写真・アートシーンで高い評価を受けてきた両氏による、「第1回写真新世紀展」応募当時のエピソードやこれまでの活動の紹介、現在の写真・アートの現場についての考察

定員

先着90名(事前予約制)

参加費

無料

「写真新世紀展2020」および「Ants」開催概要

会場

東京都写真美術館(地下1階展示室)
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内

会期

2020年10月17日(土)~11月15日(日)

開館時間

10時00分~18時00分

休館日

毎週月曜日
(月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日が休館となる)

入場料

無料

本誌:宮澤孝周