ニュース
Inter BEE 2015にツァイス「Loxia 2.8/21」などが展示
三脚各社は動画用雲台を超望遠レンズユーザーに訴求
Reported by 本誌:武石修(2015/11/18 19:41)
幕張メッセで「Inter BEE 2015」(国際放送機器展)が11月18日に開幕した。会期は11月20日まで。時間は10時~17時30分(最終日は17時まで)。入場は無料。
名前の通り動画関連が主体の展示会だが、一部に写真愛好家向のアイテムがあったため紹介する。今回は、動画用雲台を超望遠レンズで使うという提案が数社で見られた。
Loxia 2.8/21などが展示
カールツァイスのブースでは、10月21日に海外発表したEマウントレンズ「Loxia 2.8/21」を展示していた。
35mmフルサイズの超広角レンズながら、発売済みのLoxia 2/35、Loxia 2/50とほぼ同じサイズに仕上げた。国内での発売時期と価格は未定。
また9月11日に国内発表した一眼レフカメラ用交換レンズ「Milvus」シリーズも全6本を展示している。こちらも発売日は未定。
マイクロフォーサーズのドローン用カメラ
DJIは、9月11日に発表したマイクロフォーサーズのドローン用カメラ「Zenmuse X5」を展示。ジンバル機構が一体になっており、安定して撮影できるとする。
対応する同社製ドローン「Inspire1」とセットで価格は税込60万7,400円。9に発売した。
ISO4000000相当のフルサイズカメラ
キヤノンは35mmフルサイズセンサーで超高感度撮影に対応するカメラ「ME20F-SH」を展示していた。12月上旬に300万円前後で発売する。
フルHD解像度の動画用カメラで、静止画が必要な場合は動画から切り出す。最低被写体照度は0.0005luxで、ISO感度換算400万相当という。EFマウントを採用する。撮影には外部レコーダーが必要。
ベルボンに輸入移管されたMiller三脚
ベルボンは、このほど輸入販売代理権を取得したオーストラリアMiller Camera Support Equipmentの製品を展示。11月から取り扱いを開始した。
Miller(ミラー)はシドニーの動画用雲台、三脚のメーカー。60年以上の歴史を持ち、ハリウッドに早くからオイル式(フルーイド)雲台を収めた老舗。現在でもシドニーで生産を行っているという。
ベルボンでは、写真愛好家には超望遠レンズ用としての訴求も行う。説明員によると、「基本的には金属製とし、しっかりした作りが特徴」という。また3年保証である点も訴求する。ベルボンでは同社スタッフを現地に派遣して修理技術を習得させており、修理は国内で可能とのこと。
またベルボンブランドとしては、クリップオンストロボや小型照明向けのスタンドを参考出品していた。発売は未定。
タイムラプスも撮れる電動スタビライザー
ケンコープロフェッショナルイメージングのブースでは、香港WenPod(ウェンポッド)の電動スタビライザーを展示。一眼レフカメラを搭載できる「MD2」は税別38万8,000円で1月に発売する。
手持ちで動画を撮る際に揺れを吸収できる装置。こうした電動スタビラーザーは各社から登場しているが、本機は自動的に水平回転する機能を備えており、三脚に装着するとタイムラプス撮影に使用できるのが特徴となっている。
またDIWAの動画用三脚の新製品も展示していた。いずれも近日発売する。最大搭載重量7kgの「DSV-77」(税別15万3,300円)、同7kgの「DSV-70」(同5万8,600円)、同4kgの「DSV-50」(同3万3,500円)を用意し、写真愛好家向けには超望遠レンズ対応の三脚として訴求している。
スチル用三脚に装着できる動画用雲台
平和精機工業はリーベックの動画用新雲台を展示した。いずれも雲台の下部をフラットにし、一般的なスチル用三脚にそのまま装着できるように改良した。こちらも写真愛好家には超望遠レンズ用雲台としてアピールしている。
モデルは、最大積載重量12kgの「RH45D」(税別12万5,000円)と同6kgの「RH25D」(同6万8,000円)。ともに、パン棒から手を離しても位置が動かない“完全バランス”を謳う。8月に発売した。
スマホで操作できる回転雲台
銀一のブースでは、ニュージーランドSyrp(シロップ)の回転雲台「ジーニーミニ」を展示。11月25日に税別4万2,000円で発売する。
水平に等速で回転するタイムラプス撮影用の雲台。Bluetooth接続でスマートフォンから回転速度や回転範囲をコントロールできるのが特徴。3kgまでのカメラを搭載できる。別売のシャッター制御ケーブルでカメラと接続すると、レリーズもコントロールできる。