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オリンパス、大口径標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」

“M.ZUIKO PRO”カテゴリーの第1弾

 オリンパスは、マイクロフォーサーズの大口径標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」を11月下旬に発売する。価格は11万2,350円。

M.ZUIKO DIGITALレンズをカテゴリー分け

 同社は新型マイクロフォーサーズ機「OLYMPUS OM-D E-M1」の発売に合わせて、マイクロフォーサーズレンズ「M.ZUIKO DIGITAL」シリーズを3つのカテゴリー「M.ZUIKO PRO」、「M.ZUIKO PREMIUM」、「M.ZUIKO」に分け、ラインナップを分かりやすくする。

レンズの新ロードマップ(OLYMPUS OM-D E-M1の発表会より)

 M.ZUIKO PROは、「高い光学性能と防塵防滴、堅牢性を有しどんな環境下でも常に高画質を提供するプロフェッショナルシリーズ」(同社)。M.ZUIKO PREMIUMは、「高い光学性能によりシャープで柔らかいボケが楽しめる高画質単焦点レンズシリーズ」(同)。M.ZUIKOは、「小形軽量で軽快に撮影が楽しめるスタンダードレンズシリーズ」(同)と定義する。

 今後は、この3つのカテゴリーに沿った製品を開発していくとしている。

 今回のM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは、M.ZUIKO PROカテゴリーの第一弾の製品となる。また第2弾となる「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」(2014年後半発売)も同日に開発を発表している(同レンズの詳細はこちらの記事を参照されたい)。さらに発売時期は未定ながら、「広角ズーム」と「超望遠レンズ」もロードマップに加わった。

 なお従来のレンズのうちM.ZUIKO PREMIUMカテゴリーに含まれるのは、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2」、「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8」、「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」、「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」、「M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8」。

 同様にM.ZUIKOカテゴリーに含まれるのは、「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」、「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4-5.6」、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」、「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R」、「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 R」、「M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II」。

「ハイグレードレンズを超える画質」

 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは、35mm判換算で24-80mm相当の標準ズームレンズ。「ZUIKO DIGITALのハイグレードレンズを超える画質」という。防塵防滴に加えて、耐低温性能を備える。

 本レンズはE-M1のキットレンズにも採用されている。

 マニュアルフォーカスクラッチ機構を搭載した。フォーカスリングを手前に引くことで距離目盛りが現われMFとして使用できるだけでなく、あらかじめ任意の距離にフォーカスを合わせておくことで、瞬時に指定のフォーカスに移動して撮影できる。同社は従来「スナップショットフォーカス」として同様の機能を採用していたが、今回、滑らかなMF操作が可能になった。また、フォーカスリングは無限に回転せず、距離目盛り内での回転になるため、従来のMFレンズと同様の使い方ができるとする。

フォーカスリングをスライドさせると距離目盛りが現われる。

 レンズ構成はEDレンズ2枚、EDAレンズ1枚、HRレンズ2枚、HDレンズ1枚、DSAレンズ1枚、非球面レンズ2枚を含む9群14枚。ゴーストやフレアを低減するZERO(Zuiko Extra-low Reflection Optical)コーティングを施した。

OLYMPUS OM-D E-M1への装着例

 フォーカス駆動技術は「MSC」を採用し、高速で静粛なAFを実現したとする。

 最短撮影距離は0.2m。最大撮影倍率は0.3倍。絞りは7枚の円形絞り。フィルター径は62mm。

 最大径×全長は69.9×84mm、重量は382g

同梱のフード「LH-66」。新たに外れ防止のロック機構を備えた。金属製。
同梱のレンズキャップ「LC-62D」。デザインを一新した。内つまみ式を採用している。

【2013年9月10日】レンズロードマップの図版を追加しました。

(本誌:武石修)