キヤノンギャラリーS、飯島正広写真展「WILD ASIA-アジア野生王国へようこそ」


(c)飯島正広

 キヤノンギャラリーSは、飯島正広写真展「WILD ASIA-アジア野生王国へようこそ」を7月1日〜8月7日にかけて開催する。

 南極からシベリアまで、世界の野生動物を撮影しはじめてあっという間の30年。
トラに追いかけられたり、トラが骨を噛み砕く音に震える手でシャッターを切ったこともあった。

 それでも動物たちに出会えることが嬉しくて、ワクワクしながら撮影した。

 トラの恐ろしさを知っているインド人は必ず聞く。なんでこんなにトラに近い距離で写真が撮れるんだ……? だから頭に穴が開いてるだろ。インド人はそこで大笑い。

 インドサイをサイの顔と同じ高さで撮影している水浴びの写真を見てネパールの研究者は言った。

 「お前はクレージーだ! でもお前の写真はピカ一だ!」。サイの角は怖くないが、齧られたら車のドアでも穴が開くことを知っているから。

 地球の果てから果てまで飛び回った中から、今回は特に思い入れの深いワクワクするアジアの森からの写真を選び出した。かつては野生動物の楽園であった森は伐られ、水鳥たちが羽根を休めた沼は埋め立てられ、動物たちが棲める環境は年々変わってしまっている。野生王国を取り巻く環境は厳しいが、そんな中でもたくましく生きてゆくアジアの動物たち。私はそんな彼らが好きだ。(写真展情報より作者コメント)

 約70点の作品を展示するほか、フルHD映像の動画作品も放映する。

 なお、作者による講演会を7月17日に開催する。時間は13時30分〜15時。会場はキヤノンSタワー3階キヤノンホールS。入場料は無料。参加にはWebサイトから事前申し込みが必要。定員は300名。

  • 名称:飯島正広写真展「WILD ASIA-アジア野生王国へようこそ」
  • 会場:キヤノンギャラリーS(品川)
  • 住所:東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー 1階
  • 会期:2010年7月1日~2010年8月7日
  • 時間:10時〜17時30分
  • 休館日:日曜日、祝日
  • 入場料:無料

(本誌:鈴木誠)

2010/6/17 00:00