HP、タッチスクリーン搭載などインクジェット複合機4機種

~写真共有サイトとの連携機能も

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は30日、A4対応インクジェット複合機の2009年モデル4機種を発表した。いずれも価格はオープンプライスで、10月中旬から順次発売する。

 新製品のラインナップは以下の通り。

機種名

店頭予想価格

インク色数

スキャン解像度

液晶サイズ

タッチスクリーン

マジックフレーム

無線LAN

Bluetooth

両面プリント

Snapfish連携

Photosmart Premium C309G

2万円前後

5色

4,800dpi

3.45型

Photosmart Plus B209A

1万円台半ば

4色

1,200dpi

2.4型

Photosmart Wireless B109N

1万円台前半

1.45型

Photosmart B109A

1万円前半

 最上位モデルとなる「Photosmart Premium C309G」は、新モデルで唯一5色独立インクや自動両面プリント機能を搭載するモデル。プリント解像度は9,600dpi。自動用紙認識機も備える。プリント速度はカラーが32ppm、モノクロが33ppm、Lサイズが13秒。スキャナは読み取り解像度4,800×9,600dpi。48bit対応のCISセンサーを採用する。

Photosmart Premium C309G

 本体には3.45型のカラータッチスクリーンを搭載した。タッチスクリーンの周囲に設けた「マジックフレーム」と併せて、直感的な操作が可能になったとしている。マジックフレームは、液晶モニターの枠部分に操作ボタンを表示するエリア。選択可能な機能のボタンのみ表示することで操作ミスなどを防ぐ。

 また、無線LAN機能も搭載した。802.11 b/g/nに対応する。無線LANの接続とセキュリティ設定を簡単に行なう「WPS」(Wi-Fi Protected Setup)が利用可能。有線LANとBluetoothの接続も可能。対応記録メディアはSDHC/SDメモリーカード、MMC、メモリースティック、メモリースティックデュオ、xDピクチャーカード。PictBridgeでデジタルカメラから直接プリントすることもできる。

 新たに同社が運営する写真共有サイト「Snapfish」(スナップフィッシュ)にPCを介さず直接接続できる機能を搭載した。本体に挿入した記録メディアの画像をSnapfishにアップロードできるほか、Snapfishのアルバムから写真をダウンロードしてプリントすることが可能。アルバムの写真はプリンターのディスプレイで閲覧できる。

液晶パネルはタッチ式。その周囲にボタンを表示するマジックフレームを装備した

 Snapfishに画像をアップロードする際は、タッチスクリーンのソフトキーで認証を行なう。初めて利用する際は、あらかじめPCでの会員登録が必要。Snapfishは、容量制限無しで使用できる無償の写真共有サイト。全世界でのユーザー数は7,000万人以上という。

 さらに、アップルの携帯電話「iPhone」から写真をプリントが可能になる「HP iPrint Photo」に対応。利用する際は、アップルストアから無償でダウンロードできるソフトをiPhoneにインストールする。

 用紙幅に併せてWebページをプリントできる「HP Smart Web Printing」機能も従来から引き継いだ。また同機能では複数のWebページのプリントしたい部分を1枚にレイアウトしてプリントすることも可能。また、Windows Vistaで利用できる「HP Photo Print Gadget」も用意する。デスクトップのガジェットに画像ファイルをドラッグ&ドロップするだけでプリントできる。

 本体サイズは452×473×199mm、重量は約7.5kg。



 そのほかのラインナップは、C309Gから自動両面印刷機能や自動両面プリント機能などを省略して価格を抑えた「Photosmart Plus B209A」。B209Aからタッチスクリーンを省略し、コンパクトに折り畳める用紙トレイを採用した無線LAN対応の低価格モデル「Photosmart Wireless B109N」。無線LAN機能を省略したローエンドモデル「Photosmart B109A」となっている。

Photosmart Plus B209APhotosmart Wireless B109N
Photosmart B109A

(本誌:武石修)

2009/9/30 13:37