オリンパス、E-P1を「新製品体感フェア2009」名古屋会場で展示
オリンパスは20日、7月3日発売のレンズ交換式デジタルカメラ「オリンパス・ペンE-P1」の使用感を試せる「オリンパスPhotoFesta 新製品体感フェア2009 Summer」を開催した。
名古屋会場では、女子フィギュアスケートの浅田舞選手によるトークライブをはじめ、フォトグラファーの斎藤巧一郎氏や清水哲朗氏によるセミナーなどを実施したほか、E-P1のタッチ&トライや、マウントアダプターを介したズイコーデジタルレンズのトライアルも行なえた。
今後の予定としては、27日と28日に東京、7月4日と5日には大阪で開催する。各会場のイベント内容については、公式Webサイトを参照されたい。
トークライブは、浅田選手の撮影した写真を斎藤氏が講評していくという形で進行した。また、アートフィルタームービー「ラフモノクローム」を適用した動画の上映も行なっていた。
浅田舞選手 | 斎藤巧一郎氏 |
写真は鎌倉で撮影したという浅田選手 | ラフモノクロームで江ノ電を撮影した動画の上映も行なった |
写真を撮るにあたっては、以前より背景を意識するようになったという浅田選手。E-P1を使ってみての感想は、「軽くて撮りやすいし、どこにでも持っていける。今までの黒いデジタル一眼レフカメラと比べると、E-P1は常に首からかけていてもおしゃれだし、小さいのですごく便利だと思う。普段のお散歩のときにでも持って行って使いたい」と写真に対する意欲を示した。
浅田選手の作品について斎藤氏は、「今回の写真は、浅田舞としての視点がより明確になってきた気がする。以前より明らかに上達しているので、今後も浅田さんのいろんな写真を見てみたい」(斎藤氏)と評していた。
フラワーアートをテーマとしたステージも実施し、フラワーデザイナーの寺尾百代氏によるフラワーアレンジメントのパフォーマンスを行なった。複数種類の花を使ったブーケやアクセサリーの作成を披露しつつ、浅田選手に飾り付けていく。ステージの途中からは斎藤氏も参加し、動画撮影やアートフィルターなどの解説を交えながら、その様子を撮影していく流れとなった。
ステージではE-P1の撮影画面を大画面液晶ディスプレイに表示していたが、浅田選手は観客側を向いて飾り付けを受けていたので画面が見られず、「早く写真を見てみたい」と笑う場面も見られた。
寺尾百代氏 | ブーケやブレスレットなどを作成した |
最後に斎藤氏は、「E-P1は、私が今まで使ってきたカメラの中でも特に軽く、小さい。小さいカメラのいいところは、自分が主体になれるところ。大きいカメラを持っていくと、その大きさと重さでカメラのことを考えないといけないが、そこを気にしなくて済む。自分がメインになると、カメラは脇役になってくれる気がすると思う。E-P1はそういうカメラだと思う」と感想を述べた。
清水哲朗氏によるセミナーでは、自身が撮影した作例を用いて、スナップ写真のコツについて解説した。清水氏によれば、スナップでは必ずしもシャープに撮影する必要はなく、「写真を見ている人が、あたかもこの場にいるかのような臨場感を出すように撮影することが大事。漠然と撮影をするというよりは、形や色を見て、その時にしかないものを演出するように意識するといい」という。
清水哲朗氏 | 作例を通して、スナップのコツやE-P1の紹介などを行なった |
またスナップ時の撮影スタイルについても言及。基本的に交換レンズは持って行かず、予備のメモリーカードとバッテリーでフットワークよく撮る点を強調した。「すべての瞬間にすべてのレンズが使えるならいいが、そうもいかない。そう考えると、ひとつのカメラとひとつのレンズで、この距離ならこの雰囲気で撮れる、という必殺技というようなものを研究すべきだと思う」と提案した。
スナップ写真としては、「想像させる写真」を心掛けることを勧めた。「見る側に想像する余地がない写真というのは面白くないので、何か足りないくらいが実は丁度いい」という。
構図についての解説では、2Lサイズなどの小さなプリントでは、あまり小さく撮りすぎてしまうと被写体の原型がわからなくなってしまう点に着目し、プリントした時のバランスや迫力を意識する視点を示した。
そのほか、空を撮る場合でも地上物を入れてみることや、被写体の動きに勢いがない場合は、わざとカメラをぶらしてみるテクニックなども紹介していた。
名古屋会場となったナディアパーク | 会場の様子 |
斎藤巧一郎氏、佐々木啓太氏、清水哲朗氏による作例を展示 | 浅田選手のプリントも展示していた |
E-P1の使用感を試すことができる | 自前の「ペンEE-2」を持参して話を聞く人も |
交換レンズを装着できる「交換レンズステーション」も設置 |
2009/6/22 16:32