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キヤノン、A4インクジェットプリンター「PIXUS」2025年秋モデルを発表。写真高画質プリントのXKシリーズも刷新
2025年10月8日 17:39
キヤノンは10月8日(水)、家庭用A4インクジェットプリンター「PIXUS」の2025年秋モデルとして6製品を発表。10月23日(木)に発売する。また新製品の登場に合わせて、キヤノンプリンター連携サービス「MyPrint With」の提供も開始するという。
ラインアップは独立インクタンクモデル「XK510」「XK140」「TS8930」「TS7630」と、一体型カートリッジモデル「TS5630」「TS5530」の計6モデル。
独立インクタンクモデル
写真プリントや文書印刷など様々なニーズに対応する“多機能モデル”として展開。印刷量や印刷コストのバランスで、自身に適したモデルを選べるとしている。
「XK510」「XK140」の2モデルは、写真の高画質プリントと低ランニングコストをコンセプトとしたXKシリーズの新機種。高品位なデザインも特徴としており、XK510はシックなダークシルバーメタリック塗装を、XK140は新開発の特別色パールホワイト塗装を採用した。パールホワイトは非常に細かい粒子により、見る角度や光の当たり方によって“表情が変化する”という。
この2モデルの位置づけとしては、XK510が家庭用PIXUSのフラッグシップになるとしている。従来モデルからフォトUIをアップデートしたほか、使いたい機能に素早くアクセスできるという「Switch UI」を追加したことで操作性を向上。粒状感の低減効果がある染料インクのフォトブルーを特徴とする、6色ハイブリッドインクを従来モデルより踏襲する。
一方、XK140に関しては、低ランニングコストと高機能を実現した”“オールマイティなシンボルモデル”と表現。先述した塗装の変更により、XKシリーズとして高級感と統一感のある訴求が可能になったとしている。
【XK510】
・インク:6色(染料C/M/Y/BK/PB、顔料BK)
・最高解像度:4,800×1,200dpi
・給紙方式:後トレイ/カセット
・カラー液晶モニター:4.3型TFT(タッチパネル)
・印刷コスト:約11.1円(L判写真)
・印刷スピード:約10秒(L判フチなし)
・外形寸法:約372×345×142mm
・質量:約6.6kg
・本体カラー:ダークシルバーメタリック
・直販価格:5万9,400円
【XK140】
・インク:5色(染料C/M/Y/BK、顔料BK)
・最高解像度:4,800×1,200dpi
・給紙方式:後トレイ/カセット
・カラー液晶モニター:4.3型TFT(タッチパネル)
・印刷コスト:約10.0円(L判写真)
・印刷スピード:約16秒(L判フチなし)
・外形寸法:約372×345×142mm
・質量:約6.6kg
・本体カラー:パールホワイト
・直販価格:4万1,250円
「TS8930」は、PIXUSシリーズの定番モデルであり販売主力モデルの位置づけ。6色ハイブリッドインクを採用する。写真プリントに関して、印刷スピードは約10秒(L判フチなし)でXK510に匹敵するが、印刷コストは約22.9円(L判写真)となり割高になっている。
「TS7630」は基本機能を充実させながら、高いコストパフォーマンスを兼ね備えたとして、新たな主力モデルとして訴求。従来モデルからWi-Fi性能を向上したほか、Switch UIを搭載。ワンプッシュコピーやQRダイレクト接続にも新たに対応した。5色ハイブリッドインクを採用する。
いずれも印刷コストはXKシリーズに劣るが、導入コストを抑えられる点に特徴がある。
【TS8930】
・インク:6色(染料C/M/Y/BK/Gy、顔料BK)
・最高解像度:4,800×1,200dpi
・給紙方式:後トレイ/カセット
・カラー液晶モニター:4.3型TFT(タッチパネル)
・印刷コスト:約22.9円(L判写真)
・印刷スピード:約10秒(L判フチなし)
・外形寸法:約372×345×142mm
・質量:約6.6kg
・本体カラー:ブラック、ホワイト
・直販価格:3万7,950円
【TS7630】
・インク:5色(染料C/M/Y/BK、顔料BK)
・最高解像度:4,800×1,200dpi
・給紙方式:後トレイ/カセット
・カラー液晶モニター:2.7型TFT(タッチパネル)
・印刷コスト:約22.2円(L判写真)
・印刷スピード:約16秒(L判フチなし)
・外形寸法:約372×345×142mm
・質量:約6.5kg
・本体カラー:ブラック、ホワイト
・直販価格:2万3,650円
一体型カートリッジモデル
主に文書印刷をメインとするユーザーに適したモデル。「TS5630」と「TS5530」の違いはADF(自動原稿送り装置)の有無。TS5630にADFを搭載している。
印刷プロセスの見直しにより、従来モデルより印刷指示から印刷開始までの時間を約30%短縮。ファーストプリントにかかる時間がモノクロ約7.5秒、カラー約9.5秒としている。
本体デザインを刷新し、操作ボタン、給紙カセット、排紙トレイを前面に配置。操作パネルには傾斜をつけたことで視認性を高めたほか、本体幅も従来モデルより縮小した。
【TS5630】
・インク:4色(染料C/M/Y、顔料BK)
・最高解像度:1,200×1,200dpi
・給紙方式:前面カセット
・モノクロ液晶モニター:1.42型
・印刷コスト:約21.2円(L判写真)
・印刷スピード:約32秒(L判フチなし)
・外形寸法:約374×355×208mm
・質量:約6.3kg
・直販価格:1万6,500円
【TS5530】
・インク:4色(染料C/M/Y、顔料BK)
・最高解像度:1,200×1,200dpi
・給紙方式:前面カセット
・モノクロ液晶モニター:1.42型
・印刷コスト:約21.2円(L判写真)
・印刷スピード:約32秒(L判フチなし)
・外形寸法:約374×355×168mm
・質量:約5.3kg
・直販価格:1万4,850円
キヤノンプリンター連携サービス「MyPrint With」
無償で利用できる登録制の新サービス。PCおよびモバイル版の「Canon PRINT」アプリから登録する。
製品を購入してサービスに登録し、なおかつ純正消耗品を利用することで保証期間が1年延長される。
また、Canon PRINTアプリからチャットボットに連携することで、24時間リアルタイムの問い合わせも可能となる。モバイル版からの高圧縮PDFやサーチャブルPDFの作成など「高機能スキャン」も利用可能になるという。
2026年以降にさらにサービスを進化させるとしており、サービス対象機種の拡大や、限定コンテンツの追加、AIによるサポートを強化するという。